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社会貢献活動における重点テーマの主要プログラム

2012年度に決定した社会貢献活動の2つの重点テーマ「将来世代の人材育成」と「希少な文化や情報の伝承」について、「新興国における教材提供プロジェクト」「伝統文書の複製と活用」を全社で牽引する主要プログラムとして推進しています。

1.将来世代の人材育成

新興国における教材提供プロジェクト

目的

富士ゼロックスが事業を展開するアジア・パシフィック地域では、十分な初等教育を受けられない児童が多く存在しています。本プロジェクトは、初等教育レベルの教材配布を通じて、新興国における児童の教育格差是正に貢献することを目指します。

活動内容

富士ゼロックスが全体を統括、教材コンテンツを無償提供するパートナーと、印刷費用などを負担するフィナンシャルスポンサーを募り、現地ニーズに合った教材を作成します。作成した教材は、必要な部数を必要な時に出力できる強みを活かし、当社のプロダクションプリンターで印刷、現地NGOや地域コミュニティーと協力し、十分な教育の機会に恵まれない児童へ提供および学習支援が行われます。2014年にフィリピンで、2015年にはミャンマー、タイで開始しました。本プロジェクトはより多くの企業やNGOとの連携により、支援する児童数の拡大を目指しています。今後もアジア・パシフィック地域の各国に活動を広げ、2023年までに10万人の児童への配布を目指しています。

教材提供プロジェクトの仕組み

これまでの活動実績と今後の計画

本プロジェクトは2014年6月、フィリピンで本格始動しました。2015年度は、フィリピンにおける配布活動を拡大するとともに、ミャンマーとタイでそれぞれ活動を開始しました。プロジェクト全体の教材配布は約3,000冊、活動に参加した従業員はのべ213人となりました。

フィリピンでは2014年、マニラ近郊でNGOガワッ・カリンガ注1が支援する児童442人に、株式会社学研ホールディングスの教材コンテンツを提供によるワークブックを配布し、活動を開始しました。2015年は、前年に配布した教材(ワークブック1:英語)の使用状況を確認し、前回分を終了した児童に次の教材(ワークブック2:算数)を配布するともに、新たに2都市での活動を開始しました。今後は、現地ステークホルダーとの綿密なコミュニケーションを通じて各コミュニティーに合った形で活動を継続するとともに、新たなNGOとの協業による活動拡大の可能性も検討しています。

配布セレモニーの様子(フィリピン)
フォローアップ訪問時の子ども達(フィリピン)

ミャンマーでは、2015年6月にヤンゴン近郊の国営小学校の児童に教材提供する形で活動を開始。1冊目のワークブックは学研ホールディングスが算数ドリルのコンテンツを提供、当社現地顧客の支援で出力を行いました。2015年度は国営学校と僧院学校合わせて計3校での配布を実施。配布後も、本活動に賛同し児童の学習支援をしてくれる教師とのたび重なるワークショップを通じて教材コンテンツのブラッシュアップを行いました。2016年6月からは政府による小学校カリキュラムの改訂が順次始まるため、各校との連携を更に強化し、使用状況を確認しながら教材配布を継続します。また僧院学校を中心として新たな学校への教材配布の拡大を計画しています。

当社および協力会社ボランティア、NGO、地域政府担当者によるワークブックを手にした子供の笑顔(ミャンマー)
学校教師らとのワークショップ(ミャンマー)

タイでは、2015年8月に配布を開始しました。タイ王室マハ王女後援のもとで児童育成支援を行うNGO CCF (Community Children Foundation) 注2の協力を得て配布先の特定や教材制作を行い、当社現地顧客が印刷および印刷費を提供。8月に実施した第1回の配布は、当社および協力企業のボランティアによる使い方説明やバンド演奏・遊具のペンキ塗りなど、笑顔に満ちた楽しいセレモニーとなりました。その後も同NGOと協力して他の小学校への配布を行っており、2016年度は更に連携を深めて活動を継続、拡大する予定です。

ワークブック配布時の様子(タイ)
配布セレモニー:ボランティアによるバンド演奏(タイ)
開始年 配布教材の内容とイメージ
フィリピン 2014年
Workbook1:
アルファベット、単語
(英語版)
Workbook2:
数字、一桁のたし算・引き算
(英語版)
ミャンマー 2015年
Workbook1:
数字、一桁のたし算・引き算
(ミャンマー語版)
タイ 2015年
Workbook1:
数字/文字あそび、迷路、単語学習など
(タイ語版)

2016年はこれら3カ国での活動を継続・拡大するとともに、インドネシアでの活動開始を検討中です。各参加企業の強みを活かし、国による教育制度や学習文化の違いに柔軟に対応しながら、各国・地域で持続可能な仕組みの構築を目指します。

2.「希少な文化や情報の伝承」

伝統文書の複製と活用

目的

「時を超えたコミュニケーション」をテーマに、当社独自の複製技術やコミュニケーション技術を融合し、伝統文書の再現・伝承を支援することで、「失われつつあるかけがえのない伝統文書の発掘」「開示されていない伝統文書の公開」「先人の教え、知恵・思いや気持ちの伝承」に貢献することを目指します。

活動内容

富士ゼロックスの複合機や最新技術を融合し、旧家や神社仏閣などに眠る伝統文書を現代でも活用できるように本物そっくりに複製または復元しています。伝統文書は文化財保護などの理由により、閲覧の機会が限られている場合が多く、また経年劣化による損傷の可能性もあり、長期にわたる保存方法に課題がありました。この活動は、原本の代わりに複製品を手で触れて活用してもらうことを目的とし、色合いや和紙の種類、手触り感、製本に至るまで、原本を忠実に再現しています。
本活動は、2008年に富士ゼロックス京都が社会貢献活動として開始しました。依頼される原本がより精緻で色鮮やかになるにつれ、開発陣を巻き込んだ活動に拡大。2014年4月からは活動を全社規模に広げるため、研究・開発の主要拠点である横浜の富士ゼロックスR&Dスクエアにも活動拠点を開設。技術部門との連携を強化し、より再現性の高い複製品を制作しています。

2015年度の活動実績と今後の計画

2014年4月に活動の対象を全国規模に拡大するとともに技術部門との連携を強化するため、研究・開発の主要拠点である横浜の富士ゼロックスR&Dスクエアに活動拠点を開設。京都と横浜の2拠点体制としました。
2015年度は、10月にユネスコ世界記憶遺産に登録された「東寺百合文書」と舞鶴引揚記念館の資料の複製など30数点を贈呈しました。
2016年度は自社技術の「画像質感制御技術」を本格的に活用することによって、伝統文書複製プロセスで大部分を占めるデジタル作業の大幅な効率化を目指します。

全国にあるさまざまな貴重な伝統文書の複製を通じて、地域の発展や活性化に貢献するとともに、今後はさらに国内だけでなく海外も視野に入れ、より一層文化の伝承に貢献していきたいと考えております。