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最新の展覧会

Fuji Xerox Art Space

中西夏之展 2016.9.12(Mon)-2016.11.25(Fri)

今回の「中西夏之」展では、日本の現代美術を牽引してきた中西夏之氏の作品を展示します。

中西夏之氏(1935年生まれ)は、東京藝術大学で油彩を学んだ後、新たな美術表現を模索して、1962年には、卵型の《コンパクト・オブジェ》という作品を持って山手線の車内や駅のホームでパフォーマンスを繰り広げる「山手線事件」と呼ばれるイベントを高松次郎氏、川仁宏(かわに・ひろし)氏らと行い、注目を集めました。
翌1963年には、高松次郎氏、赤瀬川原平氏とともに前衛美術グループ「ハイレッド・センター」を結成。このグループ名は、メンバーの名前の「(高)松」=「ハイ」、「(赤)瀬川」=「レッド」、「(中)西」=「センター」を組み合わせたもので、路上やホテルなどの日常的な場所で非日常的な行為を行う数々の彼らの活動は、美術ジャーナリズムだけでなく週刊誌などでも広く取り上げられました。
しかし、中西氏の創作・表現活動はこのような前衛的な要素だけで成り立っているわけではありません。1960年代後半からは再び絵画表現へと向かい、精力的な制作活動を通じて、絵画をめぐる独自の理念を深めるとともに、今なお絵画の根源を問い続けています。
今回は、中西夏之氏の版画作品の中から、《エニアグラム》、《白いクサビ―日射の中で》、《arc[弓形]》の3作品19点を展示します。《エニアグラム》は、舞踏家の笠井叡(かさい・あきら)氏との交流の中で構想した色彩の関係を示す図のドローイングをもとに版画化したものです。また、《白いクサビ―日射の中で》では、中西氏独特の白のX字型の筆触が縦横に展開されています。あわせて展示する《arc[弓形]》は、同時期に制作していた《弓形が触れて》シリーズに連なるもので、描線をめぐる試みの一端が見てとれます。

中西夏之氏の美術へのあくなき探求の精神を感じていただければ幸いです。

『エニアグラム』
エッチング、紙
1997年
『白いクサビ―日射の中で』
アクアチント、紙
1987年

会場および日程

  • 会場:
    富士ゼロックス・アートスペース
    (Fuji Xerox Art Space)
    〒220-8668 神奈川県横浜市西区みなとみらい六丁目1番
    富士ゼロックス R&D スクエア 1F
    地図
  • 日程:2016年9月12日(月)~11月25日(金)
  • 開館時間:平日11:00~19:00(最終入館は閉館15分前まで)
  • 休館日:土・日・祝日
  • 入場料:無料
  • 最寄駅:
  • 各JR・地下鉄・私鉄線「横浜」駅より徒歩8分
    横浜駅中央通路から東口に進み、はまみらいウォークから日産グローバル本社を経由して、とちのき通り西交差点・横断歩道を渡り1F入口すぐ。
  • みなとみらい線「新高島」駅3番出口よりとちのき通り西交差点・横断歩道を渡り1F入口すぐ。

展示作品

  1. エニアグラム/1997年/エッチング、紙
  2. 白いクサビ―日射の中で/1987年/アクアチント、紙
  3. arc[弓形]/1978年/エッチング、紙

中西夏之氏(1935年~) プロフィール

略歴

1935年 東京に生まれる
1958年 東京藝術大学美術学部絵画科(油画専攻)卒業
1962年 高松次郎、川仁宏らと山手線内でのパフォーマンスを行う(「山手線事件」)
1963年 赤瀬川原平、高松次郎と共に「ハイレッド・センター」を創設
1965年 舞踏家の土方巽、大野一雄らとの交流が始まる。彼らの舞踏公演の舞台美術や装置などの制作を行う
1969年 美學校設立に携わる
1985年 初めての美術館での個展となる「中西夏之展」(北九州市立美術館)を開催
1986年 「日本の前衛 1910-1970」(パリ、ポンピドゥー・センター)への出品を機に渡仏
1996年 東京藝術大学美術学部絵画科教授に就任(~2003年)
2004年 倉敷芸術科学大学芸術学部教授に就任(~2007年)

Fuji Xerox Art Spaceの全景

富士ゼロックス版画コレクションについて

絵画・彫刻・版画等、美術作品は私たちの生活を豊かにし、観る者の心を高揚させ、あるいはその心を静謐な精神世界に導いてくれます。その一方で、今までの歴史を振り返ってみますと、洋の東西を問わず、その時代や地域、人々の生活、世界観、そしてその時代の進む方向を映す鏡ともなってきました。言いかえれば、美術作品はその時代固有の姿を眼に見えるかたちで伝えるドキュメントとして、後の人々に時代や歴史を検証する重要な手掛かりを与えてくれているのです。

1988年、富士ゼロックスは社会貢献・文化活動の一つとして、事業の根幹をなす印刷・複製技術「ゼログラフィー」とも関係の深い版画作品を中心とした美術作品の蒐集を始めました。コレクションの開始から25年以上が経ち、現在では900点を超える作品が収蔵されています。