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最新の展覧会

Fuji Xerox Art Space

靉嘔展 2018.1.29(Mon)-2018.4.20(Fri)

今回の「靉嘔」展では、日本人作家「靉嘔」氏(本名:飯島孝雄氏)の作品を展示します。
靉嘔氏(1931年生まれ)は、東京教育大学在学中に美術家の瑛九(えいきゅう)氏らが主催する「デモクラート美術家協会」に参加。明るい色彩による人物をモチーフにした油彩作品を発表し、注目を集めました。「靉嘔」という名前は、大学時代、友人らに「あいうえお」から好きな音を選んでもらい、選ばれた「あ、い、お」の音に、雲がたなびく様子を表す『靉靆(あいたい)』という言葉の「靉」と、ジャン=ポール・サルトル氏の小説『嘔吐』の「嘔」の漢字を当てたものです。
1958年には新しい表現を求めて渡米し、ニューヨークを拠点に、オノ・ヨーコ氏なども参加していた1960年代を代表する前衛芸術グループ「フルクサス」の一員として活動しました。
靉嘔氏の代名詞でもある、光のスペクトル順に赤から紫までの色を並べたストライプで図柄と背景を描く「虹」のシリーズには1962年頃から取り組みはじめ、身の回りのものに「虹」のストライプを重ねた作品を多数制作しました。ニューヨークの旧ワールド・トレード・センターのツインタワーに虹色の衣服を吊った作品(1977年)や、パリのエッフェル塔に虹の布をかけた作品(1987年)などスケールの大きなものも含め、氏のライフワークとして現在も多彩に展開しています。

今回展示する「虹」のシリーズ作品に共通するテーマは『二つ、対』です。二つのハート、抱き合う二人など、展示している8点の作品の大部分が対の絵柄で構成されています。靉嘔氏は、その意図について「この英語のタイトル(Trees、Heartsなど)も複数形であることが重要で、『一つ』だとエゴで終わってしまうが、何事も『二つ』になればコミュニケーションが生まれる」と語っています。
また今回は、渡米前の初期の作品《田園》と《空になびく花》(ともに1956年作)を参考出品します。
「虹の作家」として知られる靉嘔氏の世界をどうぞお楽しみください。

『ハート』 1976年
シルクスクリーン、紙
『あなたと私』 1976年
シルクスクリーン、紙

会場および日程

  • 会場:
    富士ゼロックス・アートスペース
    (Fuji Xerox Art Space)
    〒220-8668 神奈川県横浜市西区みなとみらい六丁目1番
    富士ゼロックス R&D スクエア 1F
    地図
  • 日程:2018年1月29日(月)~4月20日(金)
  • 開館時間:11:00~19:00 (最終入館は閉館15分前まで)
  • 休館日:土・日・祝日
  • 入場料:無料
  • 最寄駅:
  • 各JR・地下鉄・私鉄線「横浜」駅より徒歩8分
    横浜駅中央通路から東口に進み、はまみらいウォークから日産グローバル本社を経由して、とちのき通り西交差点・横断歩道を渡り1F入口すぐ。
  • みなとみらい線「新高島」駅3番出口よりとちのき通り西交差点・横断歩道を渡り1F入口すぐ。

展示作品

  1. 虹/1976年/シルクスクリーン、紙
  2. 雲/1976年/シルクスクリーン、紙
  3. ハート/1976年/シルクスクリーン、紙
  4. 木/1976年/シルクスクリーン、紙
  5. キス/1976年/シルクスクリーン、紙
  6. のっぽ/1976年/シルクスクリーン、紙
  7. あなたと私/1976年/シルクスクリーン、紙
  8. 波/1976年/シルクスクリーン、紙
  9. 田園/1956年/リトグラフ、紙
  10. 空になびく花/1956年/リトグラフ、紙

(1.から8.までは富士ゼロックス所蔵作品)

Fuji Xerox Art Spaceの全景

靉嘔氏(1931年~) プロフィール

略歴

1931年 茨城県に生まれる
1954年 東京教育大学を卒業
1958年 渡米
1962年頃 「虹」のシリーズ作品 制作開始
1970年 東京国際版画ビエンナーレで東京国立近代美術館賞を受賞
1971年 サンパウロ・ビエンナーレでブラジル銀行賞を受賞
1990年 日本芸術大賞受賞
1995年 紫綬褒章を受章
2012-13年 東京都現代美術館、新潟市美術館、広島市現代美術館で大規模な回顧展「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」を開催

富士ゼロックス版画コレクションについて

絵画・彫刻・版画等、美術作品は私たちの生活を豊かにし、観る者の心を高揚させ、あるいはその心を静謐な精神世界に導いてくれます。その一方で、今までの歴史を振り返ってみますと、洋の東西を問わず、その時代や地域、人々の生活、世界観、そしてその時代の進む方向を映す鏡ともなってきました。言いかえれば、美術作品はその時代固有の姿を眼に見えるかたちで伝えるドキュメントとして、後の人々に時代や歴史を検証する重要な手掛かりを与えてくれているのです。

1988年、富士ゼロックスは社会貢献・文化活動の一つとして、事業の根幹をなす印刷・複製技術「ゼログラフィー」とも関係の深い版画作品を中心とした美術作品の蒐集を始めました。コレクションの開始から30年が経ち、現在では900点を超える作品が収蔵されています。