富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区赤坂2-17-22、社長:有馬利男、資本金:200億円)は、親会社である富士写真フイルム株式会社(社長:古森重隆氏)と、印刷物の制作工程に関わるさまざまなソフトウエアや出力機器間での統合的なカラーマネージメントシステムを、共同で開発しました。
富士フイルムはこれまでも、印刷物の色管理体制の総合的なコンサルティングサービス「i-ColorQC」や、同分野におけるネットワークサポート「GTRAX」など高度な専門機能を提供しており、一方富士ゼロックスでは、デジタルカラー複合機「DocuColor」シリーズや卓上型カラーレーザープリンターを活用した、オフィスにおける簡易的な色校正システムを提供してきており、今回、両社の技術を統合することにより、一層幅広いユーザーに向けたサービスの提供が可能になりました。
このシステムに、アドビ システムズ社、大日本スクリーン製造株式会社、株式会社モリサワ、セイコーエプソン株式会社の専門各社の協力を得て、デジタルワークフロー支援Webサービス「富士ゼロックスinter-Graphics(インターグラフィックス)」を構築し、4月5日から提供を開始いたします。
富士ゼロックスのこの新しいサービスは、広告・デザイン・出版・新聞・印刷などのコミュニケーション関連業界*向けに共通に利用できる仕組みとして、制作物に関するデジタルデータをネットワーク上で処理する際に必要となる各種機能を提供いたします。
* 広告・デザイン・出版・新聞・印刷といった印刷物制作に関わる業界を、富士ゼロックスではコミュニケーション業界と捉えています。
コミュニーケーション業界では、印刷物の制作に関するデジタル化が急速に進んでいますが、こうした変革を部分的な効率化に留めることなく全体最適を図るためには、ネットワークを駆使したデジタルワークフローを構築する必要があります。それには、ワークフロー全体にわたり、『色』をいかに管理していくかということが最大の課題です。例えば、ネットワークでデータを送付し異なるプリンターで出力する場合、プリンター間で色の整合をとることが非常に難しく、デジタルワークフロー普及の妨げにもなっています。
「inter-Graphics」サービスでは、コミュニケーション業界に向けたデジタルワークフロー構築支援の第一弾として、校正業務用のカラーマッチングRIP*1サービスを開始します。各企業ごとに異なるカラープリンターの出力色の違いについて、センターで集中的にカラーマッチング処理することによって色の整合を図り、校正業務の効率化を推進します。本サービスの対象となるプリンター*2については、富士ゼロックス製、セイコーエプソン製を手始めとして、オープンな環境のもと順次機種を拡大して参ります。
さらに「inter-Graphics」では、それぞれの分野で業界のリーディングカンパニーであるパートナー各社と連携・協力することにより、制作/印刷の上流工程から下流工程までのワークフローを改善する、優れたサービスメニューを開発し拡充して参ります。
【inter-Graphicsサービス ホームページURL】
http://www.inter-graphics.net/
コミュニケーション業界は、デザインの制作から印刷に至るまでの一連のワークフローの中で、役割に応じて複数の企業間で多くの業務をやりとりしますが、それぞれの企業同士で業務フローの整合性を図ったり、統一した制作ルールや基準で運用することが困難な状況にあります。
このため、デジタル化による業務の標準化を推進していますが、特に、色の基準、データをやりとりする際のフォーマットの基準、ユーザーごとのアプリケーションソフトの種類やバージョンの違い、ネットワークの回線容量などの諸問題があり、標準的なワークフローを設定できずデジタル化による効率化が大きく進展しないのが現状です。
また、依頼主であるクライアントの要求を受け、業界では広告・出版物制作におけるトータルなワークフローでのコスト削減や制作面でのリードタイム短縮を実現するため、従来のワークフローを総合的に見直し、ネットワークを活かしたフルデジタルによる印刷業務のワークフロー確立を模索しています。
富士ゼロックスは、「Open Office Frontier」という新しい事業ビジョンを掲げ、企業や組織の様々な枠組みを越えたプロジェクト活動など、企業同士の連携をより円滑にする開かれたビジネス環境の構築を目指しています。
ブロードバンドの本格的な普及を背景に、富士ゼロックスと親会社である富士フイルム、および協力各社による今回の新しいサービス形態が、コミュニケーション業界はもとより広告主である企業に対しても、広告・出版物制作のデジタルワークフロー全般に関わるオープンな環境を提供し、業務効率の大幅な改善やコスト削減を提案して参ります。
■ 富士ゼロックス
- 各社が提供するサービスのインターネット上のプラットホームである「inter-Graphics」サイトの構築と運営
- 各社で提供するサービスの基盤となるデータセンター・セキュリティーシステム等基本プラットホームの構築および運営
- 指定した色基準(ターゲット)のシミュレーションを異なるカラープリンター間で実現するカラーマッチング技術
- サービス対象=カラーレーザープリンター
■ 富士写真フイルム
- カラーマッチングRIPサービスへの技術協力
(特定の画像処理技術の提供、およびサポート)
- 上流制作工程におけるカラーマネージメント技術、サポート、その他アドバイスの提供
- プリプレスおよびプレスにおける技術、サポート、その他アドバイスの提供
- サービス対象=インクジェットプリンター(富士フイルム カレイダGPシリーズの予定)
■ アドビ システムズ
- カラーマッチングRIPサービスへの技術協力
(特定のデータ処理技術と画像処理技術の提供、およびサポート)
■ 大日本スクリーン
- プリプレスおよびプレスにおける技術、サポート、その他アドバイスの提供
■ モリサワ
- カラーマッチングRIPサービスへの技術協力
(特定のフォントセットとフォント処理技術の提供、およびサポート)
■ セイコーエプソン
- カラーマッチングRIPサービスへの技術協力
(特定の画像処理技術の提供、およびサポート)
- 対象プリンター(エプソン機種)の販売、およびサポ-ト
◆ 本件に関するお客様からのお問い合わせ先は、当社お客様相談センターまで。
フリーダイヤル : 0120-27-4100 土・日・祝日を除く、9:00~12:00、13:00~17:00
弊社は、2001年に富士ゼロックスを連結子会社化し、これまで様々な分野でのシナジーの創出を進めてきました。特に印刷分野では、「ColorDocuTech
60/60V」の販売、弊社開発の印刷用RIPである「Xcellent」の接続、「DocuColor 1250」シリーズ向けに弊社カラーマッチングソフトの供給等協業をすすめてきましたが、今後更に両社のコラボレーションを推進してまいります。
弊社は、印刷・製版業界に対しコンピューター・トゥ・プレート(CTP)機器を初めとする機器、フィルム・CTPプレートなどの材料、カラーマネージメントなどの各種ソフトウエアおよび通信サービス等を提供させて頂いており、さらに印刷物制作における上流から下流までの各工程で一貫したカラーマネージメントを実現する「i-ColorQC」サービスを推進し、フルデジタル時代の制作工程をサポートさせて頂いております。
昨今のブロードバンドネットワークの急速な普及は一層のインターネットの本格活用時代の幕を開けるもので、時間・場所に束縛されることなく、企業間・サイト間のデータ転送をより速く、安く運用する通信環境が整ってきたと言えます。
今回発表の「inter-Graphics」はこうしたインターネット環境をフルに活用し、印刷物制作フローにおける作業効率の向上、制作のリードタイムの短縮、カンプやプルーフの色品質の向上などを実現していきます。これにより印刷・製版業界の皆様の新たなコミュニケーションツールとしてビジネス拡張にも結びつけていただけるものと確信しております。
弊社と致しましては、印刷分野のみでなく写真分野で培った画像最適化等の技術の活用、印刷・製版分野における高精度カラーマッチング技術により、本サービスをより高品質なサービスにしてまいります。また販売面では弊社グラフィックシステム商品の販売子会社である富士フイルムグラフィックシステムズ株式会社が積極的に参画していきます。更に、今回参加のパートナー企業の各社様と積極的な連携をとり、「inter-Graphics」サービスの拡大に努めて参ります。
コミュニケーション関連業界の業務のデジタル化を加速し、異なる業態同士のコラボレーションを支援する「inter-Graphics」(図1)を、ネットワーク上の共通プラットホームと位置づけて富士ゼロックスが構築し運営します。
富士ゼロックスと富士フイルムが共同開発したこの「inter-Graphics」を通じて、協力いただくパートナー各社の技術も柔軟に組み合わせることにより、お客様個々の状況に適した複数の共通サービスを提供することができ、真に求められるデジタルワークフローの実現と浸透を支援して参ります。
今回デジタルワークフローサービスの第一弾として、一貫性を持たせたり統一することが最も重要になる校正業務において、実現が困難とされていたネットワーク上での「カラーマッチングRIPサービス」から提供を開始します。このサービスは、制作物の校正において、関係する各社が工程の各段階で色の出具合を相互に確認する際、より簡単に、効率よく、それぞれの会社に置かれてあるカラープリンターの機種に依存せずに実行することができます。
制作データを「inter-Graphics」に預かって、指定のカラーマッチング処理をこのネットワーク上で集中的に行なった後、関係する各社のカラープリンターに適したデータとして汎用的なフォーマット(Adobe® PDF等)で配信します。
従来リモートプルーフを実施する場合、ネットワークを介したデジタルデータの受け渡しの仕組みや、各社所有のカラープリンターで校正を行なうのに必要なカラーマッチング技術などは、各メーカーが提供してきました。リモート環境で色合いの整合がとれるシステムを構築するには、同一メーカー、同一機種のカラープリンターを揃え、それぞれの環境において運用するためのノウハウが必要です。それにはインフラや機器などへの設備投資が大きく、ノウハウの習得にも時間がかかるといった問題があり、関係する企業それぞれがすべて一斉に整備することは困難です。
そこで富士ゼロックスは、制作や印刷に関わる各企業がシームレスに連携し、印字方式やメーカーの異なるプリンター間でも精度の高いカラーマッチングを実現できる富士フイルムと共同開発した「inter-Graphics」サービスを提供いたします。Webサービス形式により、大きい設備投資の負担がなく、固定費を削減し、また環境整備や運用管理の簡素化が可能で、オープンなコラボレーション作業を支援するサービスです。
「inter-Graphics」というネットワーク上の共同制作環境では、制作・印刷に関わる関係者が、原稿データに関する情報を時間や場所にとらわれずに確認したり、作業の進捗状況や修正の意図を常に共有することができ、コンカレントな業務の進行によってワークフロー全体の効率化が図れます。また、制作に関わるスループットタイムの短縮や校正業務でのコスト削減を図ります。さらには、最小限の設備投資による参加と、異なるカラープリンター同士でのカラーマッチングの実現により、関係する各社間でのワークフローの整合性が図れ、コミュニケーション業界全体のデジタルワークフロー導入拡大を支援いたします。