ページ内移動用のリンクです
サイト内共通メニューへ移動します
本文へ移動します

国/地域:

富士写真フイルムと富士ゼロックスが共同開発した
「inter-Graphics(インターグラフィックス)」
サービス開始

2004年3月10日

  • 広告・出版物制作デジタルワークフロー支援サービス
  • アドビ システムズ/大日本スクリーン/モリサワ/セイコーエプソンと連携
 


富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区赤坂2-17-22、社長:有馬利男、資本金:200億円)は、親会社である富士写真フイルム株式会社(社長:古森重隆氏)と、印刷物の制作工程に関わるさまざまなソフトウエアや出力機器間での統合的なカラーマネージメントシステムを、共同で開発しました。

富士フイルムはこれまでも、印刷物の色管理体制の総合的なコンサルティングサービス「i-ColorQC」や、同分野におけるネットワークサポート「GTRAX」など高度な専門機能を提供しており、一方富士ゼロックスでは、デジタルカラー複合機「DocuColor」シリーズや卓上型カラーレーザープリンターを活用した、オフィスにおける簡易的な色校正システムを提供してきており、今回、両社の技術を統合することにより、一層幅広いユーザーに向けたサービスの提供が可能になりました。

このシステムに、アドビ システムズ社、大日本スクリーン製造株式会社、株式会社モリサワ、セイコーエプソン株式会社の専門各社の協力を得て、デジタルワークフロー支援Webサービス「富士ゼロックスinter-Graphics(インターグラフィックス)」を構築し、4月5日から提供を開始いたします。

富士ゼロックスのこの新しいサービスは、広告・デザイン・出版・新聞・印刷などのコミュニケーション関連業界*向けに共通に利用できる仕組みとして、制作物に関するデジタルデータをネットワーク上で処理する際に必要となる各種機能を提供いたします。

* 広告・デザイン・出版・新聞・印刷といった印刷物制作に関わる業界を、富士ゼロックスではコミュニケーション業界と捉えています。

【サービスの概要】

コミュニーケーション業界では、印刷物の制作に関するデジタル化が急速に進んでいますが、こうした変革を部分的な効率化に留めることなく全体最適を図るためには、ネットワークを駆使したデジタルワークフローを構築する必要があります。それには、ワークフロー全体にわたり、『色』をいかに管理していくかということが最大の課題です。例えば、ネットワークでデータを送付し異なるプリンターで出力する場合、プリンター間で色の整合をとることが非常に難しく、デジタルワークフロー普及の妨げにもなっています。

「inter-Graphics」サービスでは、コミュニケーション業界に向けたデジタルワークフロー構築支援の第一弾として、校正業務用のカラーマッチングRIP*1サービスを開始します。各企業ごとに異なるカラープリンターの出力色の違いについて、センターで集中的にカラーマッチング処理することによって色の整合を図り、校正業務の効率化を推進します。本サービスの対象となるプリンター*2については、富士ゼロックス製、セイコーエプソン製を手始めとして、オープンな環境のもと順次機種を拡大して参ります。

さらに「inter-Graphics」では、それぞれの分野で業界のリーディングカンパニーであるパートナー各社と連携・協力することにより、制作/印刷の上流工程から下流工程までのワークフローを改善する、優れたサービスメニューを開発し拡充して参ります。

*1 RIP : Raster Image Processing/Processorの略
DTPで作ったPostScript®データを、出力のためにプリンターやイメージセッターの出力解像度に合わせてビットマップデータに変える処理のこと。または、そのためのプロセッサー。

*2 富士ゼロックス機種
DocuColor 1255 CPシリーズ、1256GAシリーズ、
エプソン機種
PM-4000PX、PX-6000、PX-7000、PX-9000
(上記は4月5日時点での対象機。以後、順次拡大予定)

基本料金
原稿サイズ
ページ当りの
利用料金
inter-Graphics月額基本料金 :
1ユーザーあたり1,000 円/月
プリンターカラーデータ登録料金 :
20,000 円/1回
~A4ノビ
120 円
~A3ノビ
200 円
~A2ノビ
400 円
~A1ノビ
800 円
~A1ノビ以上
1,600 円


上記価格には、プリント料金、インクやトナーなどの消耗品、用紙など、出力機器自体に付随する費用は含まれておりません。また消費税は、別途申し受けます。

プリンターカラーデータ登録とは、お客様がご使用のプリンターに適したカラーマッチングRIP処理を行なうため、プリンター個体の基礎情報とプリンターのカラーデータをinter-Graphicsセンターサーバーのデータベースに登録することです。
プリンターカラーデータ登録は、同一プリンター/同一個体でも、用紙の種類ごとにデータが異なるため、必要に応じて用紙の種類ごとに「プリンターカラーデータ登録料金」がかかります。また、プリンターの経時変動や部品交換などによる色味変化の程度によっては、プリンターカラーデータの再登録が必要になります。

【inter-Graphicsサービス ホームページURL】

http://www.inter-graphics.net/

【コミュニケーション業界の現状と課題】

コミュニケーション業界は、デザインの制作から印刷に至るまでの一連のワークフローの中で、役割に応じて複数の企業間で多くの業務をやりとりしますが、それぞれの企業同士で業務フローの整合性を図ったり、統一した制作ルールや基準で運用することが困難な状況にあります。

このため、デジタル化による業務の標準化を推進していますが、特に、色の基準、データをやりとりする際のフォーマットの基準、ユーザーごとのアプリケーションソフトの種類やバージョンの違い、ネットワークの回線容量などの諸問題があり、標準的なワークフローを設定できずデジタル化による効率化が大きく進展しないのが現状です。

また、依頼主であるクライアントの要求を受け、業界では広告・出版物制作におけるトータルなワークフローでのコスト削減や制作面でのリードタイム短縮を実現するため、従来のワークフローを総合的に見直し、ネットワークを活かしたフルデジタルによる印刷業務のワークフロー確立を模索しています。

【各社の方向性の一致】

富士ゼロックスは、「Open Office Frontier」という新しい事業ビジョンを掲げ、企業や組織の様々な枠組みを越えたプロジェクト活動など、企業同士の連携をより円滑にする開かれたビジネス環境の構築を目指しています。

ブロードバンドの本格的な普及を背景に、富士ゼロックスと親会社である富士フイルム、および協力各社による今回の新しいサービス形態が、コミュニケーション業界はもとより広告主である企業に対しても、広告・出版物制作のデジタルワークフロー全般に関わるオープンな環境を提供し、業務効率の大幅な改善やコスト削減を提案して参ります。

【各社の役割】

■ 富士ゼロックス

  • 各社が提供するサービスのインターネット上のプラットホームである「inter-Graphics」サイトの構築と運営

  • 各社で提供するサービスの基盤となるデータセンター・セキュリティーシステム等基本プラットホームの構築および運営

  • 指定した色基準(ターゲット)のシミュレーションを異なるカラープリンター間で実現するカラーマッチング技術

  • サービス対象=カラーレーザープリンター

■ 富士写真フイルム

  • カラーマッチングRIPサービスへの技術協力
    (特定の画像処理技術の提供、およびサポート)

  • 上流制作工程におけるカラーマネージメント技術、サポート、その他アドバイスの提供

  • プリプレスおよびプレスにおける技術、サポート、その他アドバイスの提供

  • サービス対象=インクジェットプリンター(富士フイルム カレイダGPシリーズの予定)

■ アドビ システムズ

  • カラーマッチングRIPサービスへの技術協力
    (特定のデータ処理技術と画像処理技術の提供、およびサポート)

■ 大日本スクリーン

  • プリプレスおよびプレスにおける技術、サポート、その他アドバイスの提供

■ モリサワ

  • カラーマッチングRIPサービスへの技術協力
    (特定のフォントセットとフォント処理技術の提供、およびサポート)

■ セイコーエプソン

  • カラーマッチングRIPサービスへの技術協力
    (特定の画像処理技術の提供、およびサポート)

  • 対象プリンター(エプソン機種)の販売、およびサポ-ト
◆ 本件に関するお客様からのお問い合わせ先は、当社お客様相談センターまで。
フリーダイヤル : 0120-27-4100 土・日・祝日を除く、9:00~12:00、13:00~17:00


【富士写真フイルム株式会社のコメント】

弊社は、2001年に富士ゼロックスを連結子会社化し、これまで様々な分野でのシナジーの創出を進めてきました。特に印刷分野では、「ColorDocuTech 60/60V」の販売、弊社開発の印刷用RIPである「Xcellent」の接続、「DocuColor 1250」シリーズ向けに弊社カラーマッチングソフトの供給等協業をすすめてきましたが、今後更に両社のコラボレーションを推進してまいります。

弊社は、印刷・製版業界に対しコンピューター・トゥ・プレート(CTP)機器を初めとする機器、フィルム・CTPプレートなどの材料、カラーマネージメントなどの各種ソフトウエアおよび通信サービス等を提供させて頂いており、さらに印刷物制作における上流から下流までの各工程で一貫したカラーマネージメントを実現する「i-ColorQC」サービスを推進し、フルデジタル時代の制作工程をサポートさせて頂いております。

昨今のブロードバンドネットワークの急速な普及は一層のインターネットの本格活用時代の幕を開けるもので、時間・場所に束縛されることなく、企業間・サイト間のデータ転送をより速く、安く運用する通信環境が整ってきたと言えます。

今回発表の「inter-Graphics」はこうしたインターネット環境をフルに活用し、印刷物制作フローにおける作業効率の向上、制作のリードタイムの短縮、カンプやプルーフの色品質の向上などを実現していきます。これにより印刷・製版業界の皆様の新たなコミュニケーションツールとしてビジネス拡張にも結びつけていただけるものと確信しております。

弊社と致しましては、印刷分野のみでなく写真分野で培った画像最適化等の技術の活用、印刷・製版分野における高精度カラーマッチング技術により、本サービスをより高品質なサービスにしてまいります。また販売面では弊社グラフィックシステム商品の販売子会社である富士フイルムグラフィックシステムズ株式会社が積極的に参画していきます。更に、今回参加のパートナー企業の各社様と積極的な連携をとり、「inter-Graphics」サービスの拡大に努めて参ります。


【共同パートナー各社のコメント】 (各社におけるサービスの位置づけと参画の意義)

  • アドビ システムズ社
    社長兼CEO(最高経営責任者)
    ブルース チゼン

    アドビ システムズ社は、コミュニケーション関連業界にとって、デジタルワークフローを実現、拡大を可能にする富士ゼロックスのinter-Graphicsを支援することができ大変嬉しく思います。弊社は、Adobe® PDF JobReadyでなしうる高い信頼性を持つPDFとPDFオンラインワークフローを提供します。これらの技術が一助となり、パブリッシングワークフローが合理化され、生産性の向上とコスト削減を実現します。

    各パートナーの提供する優れたデジタルワークフローソリューションにより、inter-Graphicsは、コミュニケーションプロフェッショナルが必要とする、デザイン作品をより早く、簡単に、且つ効果的に制作し出版できるツールとサービスを提供するでしょう。


  • 大日本スクリーン製造株式会社
    メディアテクノロジーカンパニー
    社長 森野富次

    この度は、inter-Graphicsサービスにご協力させて頂くことを大変光栄に存じます。印刷物の制作工程(ワークフロー)における電子化が一段落した今、印刷・製版業界においては、機器のスピードアップや各工程での効率化だけでは、今以上に生産性を上げていくのは難しくなっています。そのような中、印刷物発注側(クライアント)を含め、ITを活用して企業や業界の枠を越えた、新たなワークフローの確立が期待されています。

    当社は、これまで印刷・製版業界に、スキャナーをはじめダイレクトプレート出力装置(CTP)やカラーマネジメントソフトウエアなどを提供し、総合的な画像処理技術を高く評価いただいております。これらの技術をベースに、現在、クライアントを含めた印刷業界の全体最適に向けたワークフローを提案しています。

    今回のinter-Graphicsは、業界各社が協力することで実現したサービスであり、当社のめざす「全体最適のワークフロー」に関連するものです。このサービスにより、クライアントと印刷業界との垣根がより低くなり、ワークフローの効率化や投資の削減のみならず、印刷業界におきまして新たな顧客開拓や情報ビジネスへの展開にもつながるものと期待しています。

    当社は、業界で定評のあるワークフローRIPのノウハウを生かし、高速ネットワークを活用した印刷物制作システムを構築する上で欠かせない原稿データの事前チェックや修正などの技術提供を行うことで、高品質な印刷物を制作するデジタルワークフローを支援します。今後は、パートナー各社と協力して、inter-Graphicsサービスのさらなる拡大を目指します。


  • 株式会社モリサワ
    代表取締役会長兼社長 森澤嘉昭

    弊社フォント製品が1989年に国内初の日本語PostScript®プリンターに採用されて以来、コミュニケーション業界における文字の使われ方は従来の方式から一変いたしました。デスクトップパブリッシング(DTP)の出現により文字と画像が一括処理でき、コミュニケーション業界もアナログからデジタルへ急激なスピードで発展いたしております。

    私どもモリサワは進化するデジタル技術に合わせ、OCFフォーマット、CIDフォーマット(NewCID)、OpenType®フォーマットへと常に最新技術に対応した書体を市場へ提供し業界の技術革新に寄与してまいりました。

    今回、inter-GraphicsにおけるカラーマッチングRIPサービス向けに、弊社NewCID製品の主要なフォント28書体を提供いたします。また今後、順次弊社リリース済みフォントの拡充もおこなうとともに、将来開始されます各サービスへの対応も行なってまいります。

    また弊社は、他のフォントベンダーの取りまとめ役もさせて頂きます。ユーザーの皆様が同サービスにおいて弊社フォント製品だけではなく、数多くのフォントをご利用頂けるよう整備し、またユーザニーズに合わせた様々なフォント利用サービス等も各社とともに検討していきたいとも考えております。

    inter-GraphicsカラーマッチングRIPサービスは、印刷物の制作工程をデジタル化するだけに留まらず、前後の工程までをも円滑に行うことの出来る真のデジタルワークフローであると確信しております。


  • セイコーエプソン株式会社
    取締役 情報画像事業本部長 平野 精一

    コミュニケーション関連業界では、生産性を向上し一層の発展を図るために、「inter-Graphics」 サービスのようなネットワークを活かした新しいデジタルワークフローソリューションの提供が期待されています。

    エプソンは写真から印刷までの各工程で満足いただける、より良い商品の開発を継続的に進め、独自のピエゾヘッド・顔料インク技術を採用したプロフェッショナルユーザー向け商品ラインアップの強化を続けて参りました。1998年発売のPM‐9000Cでは、超高画質のグラフィック市場向け出力機として独自の地位を築き、2002年5月発売のPX-7000およびPX-9000では新顔料「PXインク(PX‐Pインク)」を搭載することでさらなる画質の向上を実現、各専門分野で高い評価を獲得することができました。

    さらに、2003年12月に発売した、デスクトップタイプのA2プラス対応モデルPX-6000は、コミュニケーション関連業界でデジタルワークフロー導入を検討しているユーザー様にとって最適な商品であると考えています。今回発表される「inter-Graphics」サービスの対象プリンターとして、PX-6000を含むエプソンのインクジェット製品がサポートされることを大変光栄に存じます。また、今後はパートナー各社様と協力してサービスの一層の普及に貢献して参ります。


~ご参考~

【サービスの詳細】

コミュニケーション関連業界の業務のデジタル化を加速し、異なる業態同士のコラボレーションを支援する「inter-Graphics」(図1)を、ネットワーク上の共通プラットホームと位置づけて富士ゼロックスが構築し運営します。

<図1>

サービスの詳細(図1)

富士ゼロックスと富士フイルムが共同開発したこの「inter-Graphics」を通じて、協力いただくパートナー各社の技術も柔軟に組み合わせることにより、お客様個々の状況に適した複数の共通サービスを提供することができ、真に求められるデジタルワークフローの実現と浸透を支援して参ります。

今回デジタルワークフローサービスの第一弾として、一貫性を持たせたり統一することが最も重要になる校正業務において、実現が困難とされていたネットワーク上での「カラーマッチングRIPサービス」から提供を開始します。このサービスは、制作物の校正において、関係する各社が工程の各段階で色の出具合を相互に確認する際、より簡単に、効率よく、それぞれの会社に置かれてあるカラープリンターの機種に依存せずに実行することができます。

制作データを「inter-Graphics」に預かって、指定のカラーマッチング処理をこのネットワーク上で集中的に行なった後、関係する各社のカラープリンターに適したデータとして汎用的なフォーマット(Adobe® PDF等)で配信します。

従来リモートプルーフを実施する場合、ネットワークを介したデジタルデータの受け渡しの仕組みや、各社所有のカラープリンターで校正を行なうのに必要なカラーマッチング技術などは、各メーカーが提供してきました。リモート環境で色合いの整合がとれるシステムを構築するには、同一メーカー、同一機種のカラープリンターを揃え、それぞれの環境において運用するためのノウハウが必要です。それにはインフラや機器などへの設備投資が大きく、ノウハウの習得にも時間がかかるといった問題があり、関係する企業それぞれがすべて一斉に整備することは困難です。

そこで富士ゼロックスは、制作や印刷に関わる各企業がシームレスに連携し、印字方式やメーカーの異なるプリンター間でも精度の高いカラーマッチングを実現できる富士フイルムと共同開発した「inter-Graphics」サービスを提供いたします。Webサービス形式により、大きい設備投資の負担がなく、固定費を削減し、また環境整備や運用管理の簡素化が可能で、オープンなコラボレーション作業を支援するサービスです。


【inter-Graphicsサービス利用によるワークフローの変化】

「inter-Graphics」というネットワーク上の共同制作環境では、制作・印刷に関わる関係者が、原稿データに関する情報を時間や場所にとらわれずに確認したり、作業の進捗状況や修正の意図を常に共有することができ、コンカレントな業務の進行によってワークフロー全体の効率化が図れます。また、制作に関わるスループットタイムの短縮や校正業務でのコスト削減を図ります。さらには、最小限の設備投資による参加と、異なるカラープリンター同士でのカラーマッチングの実現により、関係する各社間でのワークフローの整合性が図れ、コミュニケーション業界全体のデジタルワークフロー導入拡大を支援いたします。


ここまで本文

このページのトップへ