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省エネタイプのEA-Ecoトナー量産開始

2007年12月25日

  • 地球温暖化防止/CO2削減に向けて 定着時の消費電力を最大40%低減
  • 来春から順次主力新商品に搭載


富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区赤坂9-7-3、社長:山本 忠人、資本金200億円)は、従来の乳化重合トナー(EAトナー注1)よりも定着温度が20℃以上低くても定着が可能なため、定着時の消費電力を最大40%低減注2できる省エネ性能に優れた新しいEA-Ecoトナーを開発いたしました。

EAトナー専門の最新鋭プラントを備えた富士ゼロックスイメージングマテリアルズ株式会社(本社:富山県滑川市大島1277番地6、社長:石井 健児)に約100億円を投じて新工場棟(第3棟)を建設、12月25日に竣工式を執り行い量産を開始いたします。新工場棟の稼動により生産能力は年間約5,000トンから約8,000トンに拡大いたします。

新しいEA-Ecoトナーは2008年春発売予定の主力新商品以降、順次新商品に搭載する計画です。

新たに開発したEA-Ecoトナーは、溶け始める温度が違うなど異なる性質を持つ新開発のポリエステルを成分中に混ぜ合わせることによって、従来のEAトナーと比較して、紙にトナーを定着させる温度を20℃以上低下させることを可能にしました。このことにより、定着時における消費電力を通常で20%削減できるほか、光沢モードでは40%削減できることが最大の特徴です。定着は複写機・複合機の消費電力の内50~80%を占め、もっとも電力を消費する工程であり、EA-Ecoトナーを搭載することにより、お客様が使用する際の消費電力量を約15%~20%削減することが可能になります。

同時に、EA-Ecoトナーは用紙にしっかり定着し、定着器に残ったトナーが次の用紙を汚すことのないよう最適な定着・溶融・はく離と、定着したトナー表面のなめらかさを実現し、オイルレスでありながら光沢のある高画質な画像を実現しました。また通常のコピー紙はもちろん、コート紙、アート紙など印刷用紙それぞれの光沢に適した光沢を実現できることも大きな特徴で、省エネと高画質プリントの両立を可能にいたしました。

当社は新商品として市場投入するオフィス向け複写機・複合機すべてにEAトナーを搭載する計画を進めており、2001年4月に第1棟を稼動、同年9月に発売したデジタルカラー複合機「DocuCentre Color 500 / 500 CP」に初めて搭載して以来、順次デジタルカラー複合機やプリンターなどの主力商品に次々と搭載しております。

そして2005年12月に新工場棟(第2棟)を稼動させ、生産能力を2004年度比2倍以上の年間約5,000トンに拡大いたしました。そして今後も需要の拡大が見込まれるため、環境負荷低減と高画質プリントを両立させたEA-Ecoトナーの開発に取り組み、新工場棟(第3棟)の建設を進めてまいりました。

当社は生産戦略の一環として、組立て生産ラインの中国への移管を進める一方、国内では、パブリッシングシステム、基幹システム用高速プリンターなどを生産するほか、トナーは高度な技術に基づく装置型生産であり、お客様の日用の需要に柔軟に対応するため、国内生産を戦略の基本として一層の強化を図っております。
富士ゼロックスは今後もEA-Ecoトナーの開発などを通して、一層の環境負荷低減と高画質化を推進してまいります。

注1 Emulsion Aggregation(乳化重合法)トナー
注2 光沢モード時:紙の光沢にあわせて、さらに光沢感を出すための低速出力モード

<EA-Ecoトナーの特徴>

EAトナーは従来の粉砕式トナー製法と異なり、顔料とワックス粒子、そしてそれらを結合させる乳化重合樹脂粒子を水溶液中で化学反応させ加熱融合したものです。これにより、ワックスを内包させたうえで形状や大きさが均一な各色5.8μm(ミクロン)(体積平均粒径)のトナー粒子の生成が可能です(図参照)

その製法は、従来の粉砕式トナー製法が"大から小へ"というプロセスを経るのとは逆に、顔料とワックス粒子などを"小から大へ"と粒径を成長させる製法であるため工程が少なく、製造工程で排出するCO2を35%削減することが可能です。さらにトナーの形状を任意に制御し転写に有利な形状とすることで、転写率、定着率が向上し、トナーの使用量を従来に比べて37%低減できます。

また、ワックスを内包した小径で均一なトナー粒子は、定着にオイルを使用しないため、ムラの無い薄くて均一な転写が可能になり、ボールペンなどでの書き込みや付箋紙の貼付けが容易なほか、小さな文字をはっきり、黒文字や写真、グラフィクスもテカリやギラツキを抑えて自然な光沢で再現するなど、CO2排出量の低減と高画質プリントの両立を実現しています。

今回のEA―Ecoトナーはこうした特徴に加え、環境負荷低減を徹底的に追及した新材料、新構造にすることで業界の一般的トナーの定着温度と比較して20℃~50℃も低下させることに成功し、またオイル使用なしに用紙の光沢に沿った光沢画質を実現いたしました。これによりオフィスから印刷領域までの幅広いニーズにお応えできるトナーの提供が可能となりました。

<富士ゼロックスイメージングマテリアルズの概要>

所在地 富山県滑川市大島1277番地6
設立年月日 2000年10月10日
敷地面積 104,000m2
資本金 8,000万円(富士ゼロックス 100%出資)
生産品目 EAトナー
生産能力 8000トン/年(第一期、第二期、第三期合計)
○第一期
プラント建設着工 2000年7月 生産開始 2001年4月
○第二期
プラント建設着工 2004年12月 生産開始 2005年12月
○第三期
プラント建設着工 2006年12月 生産開始 2007年12月
◎EA-Ecoトナー棟 鉄骨コンクリート5階建
建築面積約1,512m2、延床面積7,560m2
従業員数 107名(2007年7月現在)

◆ 本件に関する問い合わせは、当社お客様相談センターまで。
フリーダイヤル:0120-274100 土・日・祝日を除く、9:00~12:00、13:00~17:00



製造技術 従来の混練粉砕法トナー 機械的・エネルギー消費型
EA - 乳化重合法 - トナー 科学的・微粒子成長型
EA法(Emulsion Aggregation) 乳化重合した生成物の微粒子樹脂と顔料及び、ワックスを科学的に凝縮、融合してトナーを製造する方法。
EAトナー製法の特徴 1. 小粒径でシャープな分布の球形トナーを低コストで生産できる。2. ワックス内容により定着温度が低いオイルレストナーの生産に適している。3. 製造プロセスにおけるCO2排出量を35%低減でき、環境負荷を低減できる。
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