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環境教育

環境教育の方針

持続可能な社会を実現するためには、一人ひとりの環境意識の向上が重要です。富士ゼロックスは、高い環境意識を持った従業員を育成すると同時に、社会全体で環境保全活動が自然に行なわれる環境づくりをサポートするため、従業員に対してさまざまな教育活動を行なっています。

レクチャーを中心とした教育

E-ラーニングや集合教育を通じて、従業員が環境問題の基礎知識や環境負荷削減の実践方法を学ぶ環境教育を行なっています。全従業員を対象とし、環境基礎知識をE-ラーニングで学ぶ「環境基礎教育」(環境問題に関する社会的な動き、富士ゼロックスの環境経営、商品や事業活動を通した富士ゼロックスの取り組み事例、職能ごとの業務を通した環境負荷削減方法など)、新入社員基礎教育内での環境に関する講座の実施、技術系、営業系、サービス系それぞれの職能別環境専門教育など、部門に応じた環境教育を行なっています。コンプライアンス教育の一環としても、環境経営や環境関連法について学ぶE-ラーニング講座を実施しています。また、同教育を通したフィールドワーク型環境教育プログラムへの参加の呼びかけも行なっています。
2007年度は、環境教育体系の見直しをするために環境教育体系の現状把握として関係部門にヒアリングを開始しました。また、海外の従業員向けにも「環境基礎教育」プログラムを5言語(英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、タイ語)で作成しました。2008年度はこの教材を海外展開していく予定です。国内では今後、引続き現状把握を進めるとともに、ヒアリング内容をもとに受講者がスムーズに学べる仕組みづくりのため職能別環境専門教育を再整備する予定です。

環境教育体系図

環境教育体系図

フィールドワークを通じた教育

従業員自らが実際の環境保全活動に参加するフィールドワーク型のプログラムの実施にも力を入れています。従業員が環境問題を自らの問題ととらえ、主体的に改善に取り組む意識を持つためには、実際に環境保全活動に参加し、体験することが一番有効だと考えるからです。具体的には、環境保全活動が日常活動として従業員の身につくことを目指し、「省エネキャンペーン」などの家族とともに行なう環境保全活動や、「Kids' ISO プログラム」のような子供の環境教育への参加・支援を行なっています。また、従業員自らが実際の環境保全活動に参加・支援するため、自然観察指導員の育成にも力を入れています。 今後も地域に密着した活動を中心に、より多くの従業員の参加を促し、従業員の環境意識の向上を図っていきます。

社会貢献&環境保全キャンペーン

従業員が自ら家庭で環境保全に取り組むことで、環境の重要性を再認識してもらうため、2003年度から家庭での省エネ活動キャンペーンを行なっています。2007年度はプログラムを増やし「社会貢献&環境保全キャンペーン」という新たな名称で実施しました。プログラムのひとつ「家庭の省エネ作戦」では、(1)電気使用量の削減に取り組む(2) Kids' ISO プログラムに参加する―という二つのコースを設けています。
(1)のコースの参加者は、電気などのメーターを毎日確認し、使用量を調べます。2007 年度は「社会貢献&環境保全キャンペーン」として、2007年7月20日から8月31日の期間、富士ゼロックスおよび関連会社30社275名(家族)が参加。参加者の家庭での電力使用量は、取り組み前と比べて約7.2%の削減となりました。参加者からは、「ちょっとした工夫の積み重ねが大きな節電につながることを実感した」「普段親子のコミュニケーションを取る時間が少ない中、一緒に考え、答えを見つける面白さが学べた」などの声が寄せられています。
また、「Kids‘ ISO プログラム」には富士ゼロックスおよび国内関連会社の従業員家族84組が参加しました。
結果はイントラネットに掲載して情報を共有し、地球温暖化に対する意識向上を図りました。

家庭の省エネ作戦 参加者の声

富士ゼロックス岡山 鈴木 信也

この取り組みの参加は、今年で4回目のチャレンジになります。
今までは私がメーターを計測し、家族(妻、息子)が日中の省エネ活動に取り組んでいましたが、なかなか成果がでませんでした。
今年は息子に目的を伝え、計測方法を相談しその他のことはすべて任せました。
毎日数値で結果を捉え、色々と施策(勉強部屋・リビング・ダイニングの温度調整、観葉植物等のレイアウト他)を展開していたようです。
妻曰く、「陽太郎(息子)がエアコンの温度を高めにして暑かったわ」とのことでした。

鈴木家のキーパーソン、陽太郎くん

我が家の電気節約作戦(息子が書きました)

  • こまめに消すことが第一(継続する事) → こまめに消すことを習慣付ける事
  • 一つの行いで激減することはない、しかし小さな事でも積み重なれば大きくなる
  • 多少の事は我慢すること
  • 「メーターを毎日見ることで感覚ではなく成果が数字で表れるので実感が湧く」それを翌日に生かす
  • 感覚的なもので紛らわす(植物を置くなど)
  • 常に心がけること

我が家のキーパーソンはなかなかの実行力があり頼もしく思いました。
来年はより高いレベルの活動に取り組んでくれることでしょう。

結果、社会貢献フォーラムで表彰していただき、息子をはじめ、家族で喜びました。

Kids’ ISOプログラム

「Kids' ISO」はNPOのArTech(国際芸術技術協力機構)が主催する子供向け環境教育プログラムで、家庭での身近な省エネルギー活動をはじめとする環境保全活動に、自ら進んで取り組める子供を育成することが狙いです。
富士ゼロックスはこの趣旨に賛同し、(1)従業員の家庭での、子供たちを主体とするプログラムの実施(環境意識が高く、自ら気づき行動する従業員の育成)(2)ステークホルダーである地域やお客様によるプログラム実施サポート(主に小学校対象。地域での信頼感を獲得し、社会に対する責任の一端を担う)(3)活動をサポートするボランティアスタッフ、採点サポーターの養成(自己実現とモラルアップに寄与)―を行なっています。Kids' ISOプログラムの展開にあたっては、神奈川県南足柄市などを「モデル地区」とし、地域の小学校でのプログラム実施のサポートを行なってきました。
2007年度は国内6地区における地元小学生の「Kids’ISO プログラム」実施をサポートしました。また、インストラクターと採点サポーターの養成とスキルアップを図り、3名の従業員がレベル1のインストラクター資格を取得しました。

ワークブックの書き方を説明/出前授業の様子

富士ゼロックス エコキッズインストラクターの声

インストラクターとして子供たちの環境保全活動をサポートする。

尾登美和子 事業所総務部 竹松総務グループ

2006年度まで、富士ゼロックスも会員である南足柄市内事業所環境情報公開推進協議会(南環協)で取り組んできた採点ボランティアとして、年に5冊程度のワークブック評価を行なってきました。その後、南足柄市内6小学校へのKids’ISO導入支援を担当することで、今まで以上に子供たちの成長・気づきのお手伝いをしたいと考えるようになり、インストラクター資格取得に挑戦しました。
インストラクターになるためには、講習会の受講や適性テストの受験、また60冊の評価実習が必要です。60冊の評価実習を時間も限られている中で行なうのは大変でしたが、コメントを手にしたときの子供たちの様子を思い浮かべながら取り組み、2008年4月にインストラクターに認定されました。

私自身も子供と一緒にKids’ISOに取り組んだことがあります。その時は、2週間のプログラムを最後までやり遂げることの大変さと、それ以上の達成感を子供と一緒に感じることができました。その体験から、自分がインストラクターとなって評価するワークブックを手にするたび、素直に「がんばったね!」と声をかけたくなります。
大人が思いつかないような発想、素直な喜び、環境のことを真剣に心配する純粋さ、自分から行動を起こそうという気持ち、家族への積極的な呼びかけ、すべて自信になることが手に取るように分かり、やりがいを感じます。
また、実際にインストラクターとして活動することで、次世代を担う子供たちの成長のお手伝いができることが嬉しく、身近にできる社会貢献があることを実感しています。それと同時に、子供たちのコメントから一生懸命取り組んでいる様子がよく伝わってきて、この子たちのために、大人もまだまだ環境を守るための努力を続けなければと、気持ちが引き締まります。

これまではワークブックを通じてのみ子供たちの姿を見てきました。いよいよ今年度からは、学校へ出向いての導入教育・南環協と連携した採点サポーターの養成・評価まで、本格的な支援活動がスタートします。子供たちの輝く笑顔にまた会えるのがとても楽しみです。

各地でのプログラム実施

モデル地区となっている南足柄市では2007年度、市内の小学校全6校でKids' ISOの「入門編」プログラムを実施。実施にあたっては、富士ゼロックスを含む「環境保全遵守協定」を締結した地元企業17社が南足柄市教育委員会や同市環境課と連携し、ワークブックの提供と従業員による採点のサポートを行ないました。
プログラム実施後の「ワークブック」の提出率も93.3%にのぼるなど、活動が地域に着実に根付いてきています。
その他の地域でも、7地区で「入門編」プログラムを実施。全部で821名の小学生が「ワークブック」を提出しました。

2007年度Kids' ISO実施状況

今後の課題

2008年度は、さらに活動の拠点を広げるとともに、インストラクターの養成に力を入れていきます。インストラクターを中心に、各地で自主的・主体的に運営していける体制の確立を目指します。

詳しくは「ArTech Kids' ISO Program」をご覧ください

植林ボランティア

成田里山づくりの会

「成田里山づくりの会」は、千葉県農林水産部森林課や土地所有者様の協力のもと、「私たちの身近にある里山の保全活動を通じて、自然や生態系への理解を深め、自然保護の大切さを実感する」という目的で、千葉県成田市で2004年3月に活動を開始しました。

  1. 里山の手入れに加え、農業体験、自然観察会等を行ない自然の豊かさを感じられる場とする
  2. 大人から子供まで家族で気軽に参加できる場とする
  3. 土地所有者様の役に立つ活動をする
  4. 地域の方と交流し、地域に根ざした活動にする

という方針のもと、富士ゼロックスや関連会社従業員とその家族が参加し、植林・下草刈り・間伐やタケノコ・竹林整備などの里山の手入れや、シイタケの原木づくりと種の植え付け、サツマイモや落花生の植え付け、田植え実習などの農業体験を行なっています。2004年度には、「千葉県里山条例」に基づく里山活動協定を締結しています。 2006年度からは活動が定例化し、参加者も増加。地域に根ざした活動として展開しています。

田植えの様子/有機野菜の収穫/下草刈りの様子

詳しくは「里山づくり」をご覧ください

塚原の雑木林を守る会

富士ゼロックスの塚原研修所(神奈川県南足柄市)の所有林を、周辺の環境に配慮し地域と共存できる里山林(雑木林)として修復するために、社員/グループ社員/OB有志で「塚原の雑木林を守る会を結成しました。2003年3月、地元住民の皆様と一緒に1,070本の苗木を植えて活動をスタートし、その後育った木々の移植により徐々に植林面積を拡大しています。2007年12月には植樹のほかに、草刈、セミの抜け殻調査、ムササビ観察会などを行ないました。初年度に植えた苗木は、守る会メンバーによる毎月1回の定期的な活動により、太さ、大きさは5周年を迎えて約5倍になり、9割以上が順調に育っています。2007年度には木々から落ちたどんぐりによる実生も発見しました。地元の子供たちがクワガタ虫の採集に来るようにもなり、今後は開放して地元の方たちの自然観察などに利用していただきたいと考えています。

5周年植樹祭の様子/どんぐりを植えました

東京グリーンシップ・アクション

東京都が進めている「保全地域」の一つである町田市図師小野路(ずしおのじ)歴史環境保全地域で、地元環境保全団体、そして市民、企業(当社と新日本石油株式会社)が連携した自然環境保全活動・東京グリーンシップ・アクションに富士ゼロックス東京(株)と富士ゼロックス多摩(株)が参加しています。
2007年度は富士ゼロックス東京(株)が八王子戸吹北緑地保全地域で下草刈り・自然体験などの緑地保全活動を、富士ゼロックス多摩(株)は八王子大谷緑地保全地域で下草刈り・間伐などの活動を、野火止用水歴史環境保全地域で下草刈り・間伐・土壌改良などによる歴史環境保全活動を行ないました。

詳しくは「東京都環境局 東京グリーンシップアクション」をご覧ください。

自然観察指導員講習会

自然観察指導員講習会とは

日本自然保護協会(NACS-J)と連携し、2001年より毎年、自然観察指導員講習会を開催しています。従業員に自然の価値を体感してもらい環境意識を高め、地域の環境保全活動を支援できる人材を育てることを目指しています。講習会は富士ゼロックス塚原研修所(神奈川県南足柄市)を利用して開催し、毎年約30人の従業員が受講。受講生は、その後も地域での環境保全活動に積極的に参加しています。今後もこの講習会を続けていくとともに、養成した指導員の活動の場づくりや、ネットワークの拡大に取り組みます。

自然観察指導員とは

自然観察指導員とは、地域ごとに自然観察会を開き、自然を自ら守り、自然を守る仲間をつくるボランティアリーダーです。1978年にNACS-Jが自然観察指導員の養成講習会を初めて開催。2万人以上が受講しています。自然観察指導員講習会では、「自然観察からはじまる自然保護」を基本に、自然保護や自然観察のあり方、指導員として身に付けることなどを2泊3日で学びます。内容は野外実習と室内講義に分かれ、野外実習を通じて自然の価値や役割を体感し、室内講義で基本的な考えや背景を学ぶというものです。

詳しくは「日本自然保護協会(NACS-J)」をご覧ください。

2007年度講習会を開催

「第399回NACS-J自然観察指導員講習会」が2007年7月14日~16日の3日間、富士ゼロックス塚原研修所(神奈川県南足柄市)で開催されました。講習会にはNACS-Jが募集した一般枠34人と富士ゼロックスおよび関連会社従業員26人の計60人が参加しました。富士ゼロックスおよび関連会社従業員の自然観察指導員の累計は200名を超えました。過去の講習会受講者や富士ゼロックス従業員・OBの自然観察指導員が運営スタッフとして参加し、実習時のサポートや講師を務めるなど、受講者の理解を助け、受講者たちのコミュニケーションがより深まるようサポートを行ないました。

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