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自社活動における取り組み

事業所における化学物質のリスク低減の方針

有害化学物質に対する国内外の規制動向に対応し、事業活動における環境汚染リスクを管理・削減する施策を自主的に策定し、取り組んでいます。事業所から排出される化学物質にはVOC(揮発性有機化合物)のように大気を汚染しやすい物質と有機溶剤のように土壌や水質を汚染しやすい物質がありますが、これらの環境リスクを限りなくゼロにすることを目指しています。

(1)地域環境に影響を及ぼす化学物質
大気や水域への排出量を継続的に削減する活動に加え、事故や災害などによる化学物質の漏洩リスクに対しても対応を考え活動しています。

(2)地球規模に影響を及ぼす化学物質
環境中に蓄積し、生態系や人体に悪影響を及ぼす化学物質は、グローバルな視点で使用ゼロを目指します。

事業所における化学物質のリスク低減のための体制

化学物質管理システム

「化学物質の統一的管理方法を定め、化学物質による災害や環境汚染を未然に防止すること」を目的として、化学物質管理規程(2003年制定)で化学物質の安全評価から廃棄までを管理しています。2004年度から、この規程の順守状況を監査する実施内容や手順を定めた「化学物質監査細則」に基づき、3年に1回、国内外の生産系事業所の化学物質管理監査を実施しています。
また、化学物質リスクの統一的なマネジメント施策を定めた「化学物質リスクマネジメント細則」(2005年4月制定)により、化学物質による災害や環境汚染の未然防止を図っています。
こうした規程や細則の制定のほか、化学物質を相対的に多く使用する竹松事業所と鈴鹿富士ゼロックス、富士ゼロックスイメージングマテリアルズの3事業所では総合的な管理を目指して化学物質管理システムを導入し、管理しています。

2007年度の取り組み

監査の実施

「化学物質監査細則」に基づき、国内の全生産・開発事業所の化学物質管理監査を実施しました。作業者への影響・地球環境への影響・地域環境への影響の観点から、15の監査項目をチェックし、是正・改善すべき点を指摘。さらに各事業所に改善措置の決定と、措置結果の確認を求め、管理システムの適切な運営を徹底しました。

監査項目

  1. 管理体制
  2. 購買物質の登録
  3. 適用法令調査確認
  4. 安全性区分の確認
  5. 対象設備環境/安全リスク審査
  6. 使用
  7. 保管
  8. 屋外設備の管理
  9. 配管ピットタンク漏洩リスク
  10. 輸送
  11. 廃棄
  12. 管理
  13. 化学物質事故対応
  14. 監査
  15. 教育と訓練

大気汚染防止の取り組み

JBMIA※1など電子電気4団体が指定する20種類のVOC※2の大気中への排出量を、2010年までに2000年度比で30%削減することを目標としています。 国内事業所では、2003年度には鈴鹿富士ゼロックスにVOC排ガス除去装置を設置し、2005年度には竹松事業所にVOC排ガス除去装置を設置しました。その結果2007年度VOC排出量は78.5トンで2000年度比47%削減しました。このうち、PRTR法対象のVOC排出量は3.0トンで2000年度比79%の削減ができました。 海外事業所では、2000年度のVOC排出量は少量でしたが、2001年以降に新規の部品製造によるVOC排出量が増加し、2007年度には117トンを排出しました。国内外合わせると、2007年度は2000年度比で32%の増加になりました。今後は海外事業所のVOC排出削減を進めていきます。

※1JBMIA:社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会
※2VOC:Volatile Organic Compoundsの略で、揮発性有機化合物のこと。製造工程から排出される。

VOC排出量(20物質)

VOC排出量(20物質)

アスベストの除去

国内外での全事業所において、アスベストを撤去することを目標としています。
国内事業所では、2006年度に海老名事業所のアスベスト除去を完了しました。2008年度には竹松事業所のアスベスト除去作業を実施する予定です。その他の当社所有の事業所のアスベスト除去は完了しています。国内の賃貸事務所についてはアスベストの調査を進めており、461拠点のうちの393拠点の調査が完了し、アスベストの無いことを確認しています。今後、引続き賃貸事務所の調査を進めていきます。
海外事業所では、2007年度に富士ゼロックス台湾のアスベスト対策を完了しました。富士ゼロックスコリアでは2006年度にアスベスト飛散防止対策を完了しており、今後、除去を行なう方針です。富士ゼロックス上海では、アスベストの除去を進めており、2010年に除去完了の予定です。富士ゼロックスオーストラリアについては、現在アスベストの調査を進めています。その他の海外事業所については、アスベスト対策を完了しています。

土壌・地下水汚染防止

富士ゼロックスの開発・生産事業所では土壌地下水汚染の調査を実施しています。
国内では竹松事業所と岩槻事業所で土壌汚染を確認しています。竹松事業所では土壌に汚染物質の一つであるセレンの汚染があり、2008年度より汚染されている場所の建屋の撤去の準備を開始し、2009年度に土壌の浄化をする予定です。岩槻事業所では、1995年にテトラクロロエチレン(有機塩素系溶剤の一種)等の土壌地下水汚染が発見され、1997年に行政、1998年に地域、社会に報告・公表し、1999年から本格的浄化活動を開始しました。1年後の最終確認で敷地内で土壌汚染対策法の基準値をオーバーしたため、その後も浄化活動を継続してきました。2007年度末現在、浄化完了には至っていませんが、敷地外への漏洩はありません。引き続き地下水のモニタリングを継続実施し毎年行政への報告を実施しています。
海外生産事業所は、2007年度にリサイクル拠点として新規に操業を開始した中国・蘇州地区を除き、すべての拠点の調査を実施しました。その結果、富士ゼロックス台湾と富士ゼロックスコリアにて土壌地下水汚染を確認しています。調査の結果、自社活動ではなく外部からの流入による汚染と判明しましたが、両拠点ともに、引き続き、地下水のモニタリングを継続実施しています。

化学物質汚染リスクの事前対応

生産系事業所には、化学物質を輸送、貯蔵、保管する施設として配管、ピット、タンク、側溝などがあり、従来は地中や屋外に設置されているケースが多くありました。これらが地震や老朽化によって破損すると化学物質が漏洩し、土壌汚染が発生します。こうした事故を未然に防ぐため、次のような対応をしています。

  1. 地中に埋設されている配管は漏洩が目で見えるように地上化する。地上化が難しい場合は二重化し、漏洩検知システムを設置するか代替手段を図る。
  2. ピット、側溝は二重化し、地震などによる化学物質の漏洩を防止する。
  3. 地上タンクは防液堤を設置し、地下タンクには地下防液堤を設置し、漏れ点検についても実施し漏洩を防止する。

国内外の生産系事業所をはじめ研修所、保養所など当社のあらゆる施設に対し優先順位を設定し、リスクが高い順に取り組んでいます。2007年度までに保養所、国内の生産系事業所、富士ゼロックスシンセンの対応が完了しました。2008年度以降は化学物質管理監査を通じて対策の漏れのないようにしていく予定です。

排油ピット外観/灯油地下タンク配管の地上化

PCBの保管と適正管理

排PCB油やPCBを含む機器の廃棄物は、各生産・開発事業所で定期的に保管点検を行なうなど、全社で保管量を管理しています。また、PCB処理に関する法律に基づき、早期にPCB処理を実施する準備を進めており、行政の処理体制が整い次第処理を委託する予定です。

PCBの品目別保管量

単位(kg)
項目 単位 海老名
事業所
岩槻
事業所
竹松
事業所
新潟富士
ゼロックス
製造
2007年度
合計
高圧トランス 保管管理台数         0
(その内現在使用中の台数)         0
含まれるPCBの量 kg         0
含まれる絶縁油の量 kg         0
高圧コンデンサ 保管管理台数 9 11 35   55
(その内現在使用中の台数) 0 0 0 0 0
含まれるPCBの量 kg 295 339 1,264.2   1,898.2
廃感圧紙 重量 kg         0
含まれるPCBの量 kg         0
廃PCB油
(PCBを含む油)
保管・管理している重量 kg         0
含まれるPCBの量 kg         0
蛍光灯の
安定器
蛍光灯の安定器 3,315 404 362   4,081
(その内現在使用中の台数) 0 0 0   0
含まれるPCBの量 kg 238.68 29.088 26.064   293.832
蛍光灯以外の
低圧コンデンサ
名称   安定器 安定器 安定器 安定器 安定器
保管管理台数 88,750 27,389 805 21 116,965
(その内現在使用中の台数) 0 0 0 0 0
含まれるPCBの量 kg 6,390 1,972.008 57.96 1.512 8,421.48
低圧トランス 保管管理台数         0
(その内現在使用中の台数)         0
含まれるPCBの量 kg         0
柱上トランス 保管管理台数         0
(その内現在使用中の台数)         0
含まれるPCBの量 kg         0
含まれる絶縁油の量 kg         0
ウエス 重量 kg 868 50     918
汚泥等 体積 m3         0
含まれるPCBの量 kg         0
その他機器 名称   絶縁碍子   実験機器等   -
保管管理台数 6   2   8
(その内現在使用中の台数)         0
含まれるPCBの量 kg         0
PCB総量   kg         10,614

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