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富士ゼロックスは、日本および中国、アジア、オセアニア、北米地域等の81の法人で構成されます。
それぞれの法人では、グループの基本的な価値観を共有した役員と従業員が、地域社会の課題をとらえて、ニーズに応じたCSRを実践しています。ここでは、各法人でいま一番力を入れている活動を紹介します。
お客様の持続可能な用紙選択のために
Amanda Keoghです。私たちは、紙の原材料調達から製造、リサイクルまでの環境負荷をお客様や従業員に正しく理解してもらうため、「紙の真実」というキャンペーン活動を展開しています。
オーストラリアでは、FSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)認証紙など環境配慮型の用紙を求める声が高まっている一方、さまざまな認証システムが存在するため、お客様が選択に困っている状況があります。
そうしたお客様のニーズに応えるため、「紙の真実」キャンペーンでは、公的な統計資料、プレゼン資料、Webサイト、冊子を通じて、紙のライフサイクルとその環境負荷に関する基本知識、市場動向、環境認証に関する情報、責任ある用紙調達について、お客様に正確な情報を詳しく伝えています。そうした活動を通じて、持続可能な用紙利用の普及に貢献したいと考えています。
コストダウンと環境負荷低減の一挙両得
Dennis Tanです。私たちは、コストダウン、環境負荷の低減、作業効率の最大化、資料のアクセシビリティの最適化を同時に達成する「グリーンワークプレース」というサービス商品を導入しました。これは、複写機の最適配置や出力管理システムなどの総合的なソリューションによって、お客様の複数のニーズを一気に解決するサービスです。
シンガポールでは、国際競争力を維持するため、政労使で構成する全国賃金評議会が賃金の抑制をはじめ、事業コストの低減について勧告を出しました。また、国土が狭く、エネルギーも豊富でないため、企業には省エネへの取り組みが求められます。もちろん気候変動への対応も重要な課題です。
さまざまな業種の80社を超えるお客様が、環境配慮とコストダウンが両立できるという私たちの提案に賛同してくださいました。「グリーンワークプレース」は、国の政策と軌を一にして、シンガポールの社会課題や環境問題の解消に一役買っています。
授産施設の工賃アップに貢献
石黒修です。私たちは、フェアの来場記念品に、知的障がい者の皆さんが働く授産施設の作品を採用しています。
授産施設は、障がい者の皆さんに就業と技術習得の機会を与える福祉施設です。作品を販売して得た代金は「工賃」として作業者に支払われます。しかし、障がい者の皆さんが手にする工賃は、全国平均でも月額約12,000円にとどまり、特に大阪府の工賃は月額7,990円(2006年実績、大阪府資料より)と日本全国でも最低の水準です。これを知って、「なんとかせなあかん」と考えました。
当社の取り組みに好感を持たれたお客様から「自社のイベントでも同じ作品を採用したい」など多くの支援の声が上がりました。また、作品を手にされたお客様の写真や感想を施設にフィードバックすることで、障がい者の皆さんのやる気につながっています。
CSR調達を通じて取引先の労働面の改善に向けた取り組みを継続
王倚天です。私たちは厳しい経済環境のなかでも取引先の労働面の改善に向けた取り組みが停滞・悪化しないよう、CSR調達活動を通じて取引先各社と努力を続けています。2008年後半からの経済危機で輸出企業を中心に中国経済も大きな打撃を受け、事業撤退や倒産が急増しました。雇用の不安定や労働環境の悪化は格差や差別の問題につながり、都市生活の動揺を招きかねません。
景気はいずれ回復すると考えられますので、これまで高めたQ(品質)C(価格)D(納期)を維持できるよう、取引先に当社の現状と計画を詳細に説明しました。また、取り組みの必要性と内容を説明した「ガイドライン」や各社が達成レベルを確認する「セルフチェックリスト」を提供したり、勉強会や個別訪問を通じて改善をお願いしたりしています。特に労働面の維持・改善はグローバル市場で求められる重要な課題だとの認識を共有し、各社の経営トップに努力を要請しています。
格差と貧困の解消プログラムに参加
Nguyen Thuy Phuongです。私たちは、Vinh Long県の貧困家庭に家の建築費を寄付したり、孤児院への訪問を行なったりしています。
ベトナムでは1986年に政府が「ドイモイ(刷新)」政策を決定し、市場経済システムを導入して以降、急速な経済成長を遂げています。その一方で、貧富の差の拡大など、成長による社会の矛盾が顕在化してきました。そうした社会状況のなか、グローバル企業の一員としてできることは何かをみんなで考え、格差解消につながる社会貢献活動に積極的に取り組んでいます。
さらに、国連グローバル・コンパクトにも署名しました。ローカルのネットワークで情報を入手し、ベトナム企業と連携を図りながら、全員でプログラムに参加して社会課題の解決と健全な市場経済の発展に貢献したいと考えています。
徹底した環境配慮運動の実践
Katherine Lauです。私たちは、経営トップのリーダーシップのもとに従業員全員が参加して、さらにお客様を巻き込んで、いろいろな環境配慮運動を実践しています。
香港では、2008年あたりから気候変動の危機や低炭素社会への移行が盛んに議論されるようになりました。当社でも富士ゼロックスの環境・社会貢献キャンペーンに呼応して活動を本格化し、カーボンフットプリント計算、夏至のライトオフ運動、PC電源オフキャンペーン、エコ作文コンテストなどの活動に従業員が参加しました。さらにお客様向けに定期的に開催する「グリーンセミナー」では、省エネ型の商品やソリューションとともに、当社の環境配慮運動も紹介しています。よりよい環境づくりを目指し、香港の環境活動をリードしたいと願っています。
こうした環境配慮に対する姿勢が評価され、香港の環境における最も栄誉ある賞である、2008年香港工商業賞・環境パフォーマンス部門( 香港特別行政区政府工業貿易署主催)を受賞しました。