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モバイル環境での高度な暗号化技術(モバイル・コンフィデンシャル・ビューイング)

スマートフォンやタブレット端末などの普及に伴い、これらのモバイル端末を業務に取り入れ、ワークスタイルを変革しようと考える企業が増えてきました。しかし、社内情報漏えいの危険性や盗難・紛失のリスクなど、セキュリティーに関する課題が多く、モバイル端末を業務に取り入れることが困難なケースがあります。そこで富士ゼロックスでは、どこにいても安心、安全、確実に情報にアクセスでき、盗難や紛失時においても情報漏えいを阻止することができる、独自の暗号化技術(モバイル・コンフィデンシャル・ビューイング)を開発しました。

この技術は、電子チケット配信サーバーから復号鍵・再暗号鍵をチケット形式で配信する新しい鍵共有技術です。図1にモバイル・コンフィデンシャル・ビューイングの概要を示します。
まず、電子チケット配信サーバーから復号鍵と再暗号鍵がセットになった電子チケットが発行されます。発行された電子チケットの復号鍵を用いて、モバイル端末内にある暗号化コンテンツを復号化します。この電子チケットは、予め有効期限が設定されているため、有効期限を過ぎると再暗号鍵を用いてコンテンツの再暗号化を行います。再暗号化されたコンテンツは、サーバーから定期的に自動更新される電子チケットにより、継続的にコンテンツを閲覧することができます。端末が紛失・盗難にあった場合には、自動更新される電子チケットの発行を停止すれば、暗号化コンテンツの復号ができず、コンテンツの安全性が確保されます。この暗号化技術によって、モバイル端末に保存したデータを確実に保護し、コンテンツ単位で閲覧可能時間をコントロールすることが可能です。

図1:モバイル・コンフィデンシャル・ビューイングの概要

暗号鍵方式の安全性について、計算量的識別理論上の安全性注1で証明すると、図2の式が成立します。この値は、与えられた公開情報だけではコンテンツの識別が限りなく不可能に近いことを表しており、安全性の高さを示しています。

図2:暗号鍵方式の安全性証明