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感光体ドラム余寿命予測

従来、複合機の感光体ドラムの残膜厚は、マシン内部のデータ(サイクル数*1など)に基づいて予測し、予測残膜厚が約10%の時にLife Near(残膜厚小)、予測残膜厚が0%の時にLife End(残膜厚ゼロ)のアラートが発行されています。通常はLife Nearが発行されてから、感光体ドラムの交換準備を開始しますが、Life NearからLife Endまでの期間がマシンの使用状況(使われ方)によって大きく左右されることなどから正確なLife End日の予測が難しいため、現状ではほとんどの場合、Life Near直後の段階で感光体ドラムを交換し、Life Endによる機械停止やトラブルを未然に防止しています。

品質管理システムTQMS-Uniでは、感光体ドラムのライフを延長(交換頻度を低減)するために、マシン内部の時系列のデータから直線近似して残膜厚の予測を行っています。その結果、平均で約9%のライフ延長が可能となりました。

さらに、予測精度を向上させるため、市場からLife Near直後の時点で回収された感光体ドラムの残膜厚を実測し、感光体ドラムの使用状況(使われ方)に関するパラメーターのうち、残膜厚測定値と相関が強い補正要因を抽出し統計解析を実施しました。解析結果を用いて従来の直線近似を補正して残厚膜を予測し、感光体ドラムの交換のタイミングを最適化した結果、平均で約15%のライフ延長を実現しました。

図1は、複合機内部のデータによる直線近似(ブルーのライン)と市場全体の複合機データ(使用状況に関するデータ)で直線近似を補正(レッドのライン)し、感光体ドラムの残膜厚を予測したものです。

図1:直線近似と補正した直線近似による予測日
図1:直線近似と補正した直線近似による予測日

このようにTQMS-Uniを活用することで、経時変化を考慮した最適な消耗品の交換日を予測することが可能になりました。 適切なタイミングで計画的に交換することで、早期交換によるロスコストの低減と複合機の円滑な稼動を両立させています。

  • *1 感光体ドラムの回転数

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