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フィニッシャー

富士ゼロックスは、プリント出力に連携した高速かつ高精度の中とじ処理や、天地断裁、筋入れなどの新たな後処理技術を開発し、機能向上に加え、用紙の汎用性と生産性向上を実現しました。そして、プリンター本体や後処理モジュール間のインターフェイスの統一と用紙制御の最適化により、後処理機能を各モジュールに分割でき、必要な機能を自由に選択・拡張することができます。さらに、インターポーザー機能を前段に配置し、プレプリント用紙などを表紙や合紙として全ての後処理に挿入できます。

高い品質と高生産性を実現する後処理技術

筋入れ レジ補正 バッファー 天地断裁 スタック 平とじ 中とじ 角背 小口断裁

■天地トリマークリーサー

筋入れ

パンフレットなどの表紙やカードの折り目に予め筋入れを行うことで、トナー割れが発生するのを抑制し、印刷物の品質を高めます。筋入れは、山折り・谷折りなど、折りの方向によって、筋入れの刃の向きを変更することで実現します。用紙1枚に最大5本の筋入れを自由に加工でき、用紙の厚さに応じて筋入れの強さを調節することが可能で、蛇腹折りなど多種の折りを実現しています。

レジ補正

印刷物の多様化に伴い、ロールスイング方式により厚紙に対応できるレジ補正技術を開発しました。レジ補正では、まず搬送された用紙のスキュー量(傾き)をセンサーで検知し、スキュー量に応じてスウィングロールを傾けておきます。そして、用紙先端がスウィングロールを通過する直後にロールの傾きを基準値に戻すことで、用紙のスキューを補正します。

天地断裁

新たに開発した天地断裁では、1枚ごとにラインセンサーで用紙のサイドの位置を検知し、検知した位置に応じてカッターユニットを移動し、カット位置を自動調節することで断裁精度が向上し、品質の高い後処理を実現します。また、丸刃カッターを採用することで、薄紙52gsm~厚紙350gsmの用紙を断裁できます。そして、カッターユニットの独立可動により、カット前用紙幅196~330.2mmまで幅広い用紙サイズに対応でき、カットの位置と幅は、0.1mm単位で調整可能です。さらに、断裁したカット屑の整列性を向上させ、無駄な空間をなくすことで、屑箱の小型化と省スペース化を実現しています。また、ジョブ中であっても一定時間内であれば、カット屑を捨てることができるので、業務を中断させることなく生産性の低下を防ぎます。

バッファー

従来機では、先行ジョブが中とじ・中折り処理中は、用紙をフィニッシャー機内に搬送できないため、次のジョブは処理待ち状態となっていました。そこで、先行ジョブの処理中に、次のジョブの1枚目、2枚目の用紙をバッファーパスに滞留させ、搬送可能なタイミングで2枚重ねて搬送することで、後処理のトータル時間を削減し高生産性を実現しています。

■中とじフィニッシャー

スタック

用紙排出トレイには、さまざまな種類の用紙が排出されます。薄紙や薄コート紙では、用紙排出角度やトレイの角度によって、用紙とトレイの摩擦や用紙間の摩擦などが原因で収容不良となることがあります。そこで、薄紙や薄コート紙では、摩擦抵抗を小さくするため、排出トレイ角度を切り替えられるようにしました。また、排出トレイを容易に角度変更でき、かつ用紙の重さなどで容易に排出トレイの角度が変わらないように工夫しています。

平とじ

用紙揃え部のタンパーを両側駆動にすることで、用紙排出位置で用紙揃えを行うことが可能です。さらに、コーナー綴じでは、冊子ごとタンパーで挟みステープラー位置まで束移動させるため、用紙の横移動を最小限に抑えます。これにより、後処理の高速化と耐カール性の向上、小サイズの用紙揃えが可能になり、用紙汎用性を実現しています。また、用紙揃え部の直前に搬送用紙を一時的に2枚格納できるバッファー機能を設け高生産性を実現するため、バッファーパス内の搬送抵抗の低減と駆動制御の最適化により、重ね合わせた用紙のズレを防止し、複数枚の用紙を搬送し同時に揃えを行っています。
フィニシャーで発生するステープラーの稼働音に対しては、モーターの電流値制御の最適化や、針綴じ工程ごとに用紙の種類や枚数に応じた速度の多段制御を行うことで、必要最低限の力で針綴じが可能となり、稼動音の低減と快適な環境の提供を実現しています。

中とじ

中とじ製本部では、ステープラーと折りロールの配置を変更し、用紙を揃えるタンパーを長尺にすることで、大サイズの用紙揃え精度を向上しています。また、環境変化の影響による用紙のカールに対しては、用紙を抑えるクランプ機能を追加し、用紙のたわみなどによる位置ズレを改善します。用紙を正しい位置に配置でき、用紙の折り精度も向上します。

さらに、折り枚数を増加させるため、折りロールを両側に開く機構にしました。そして、紙しわ改善のため、用紙枚数による折りロールの圧力と折りロールの径を最適化し、少数枚から多数枚まで幅広い範囲で紙しわの発生を抑制することが可能です。

■小口トリマースクエアフォールド

小口断裁

小口を断裁するカッター内の冊子押さえ部の改良と圧力の最適化により、断裁時の冊子のズレを低減し、冊子の用紙枚数に左右されることなく、正確な位置で小口断裁を行うことができ、高品質な製本処理を実現します。

角背(かくせ)

中綴じ冊子では、ページ数の増加により冊子の背に膨らみが発生します。そこで、冊子を上下のクランプで固定し、潰しローラーを背の部分に当て圧力をかけることで、冊子の背の形状を平らにする角背仕上げを行います。この処理により、冊子の膨らみが低減し、高品質な製本処理を実現します。