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デジタル画像位置制御技術(IReCT®

高精度な画像補正

IReCT(Image Registration Control Technology)はカラー複合機やカラープリンターで2,400dpiの超高精度な画像位置ずれ補正を可能にするデジタル画像位置制御技術です。
ゼログラフィープロセスでは、通常、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナーを重ね合わせることで、カラー画像を再現します。そのため、高画像品質を達成するには、各色の位置ずれ(以下、色ずれ)を小さくする必要があり、そのための色ずれ補正が重要となります。従来の色ずれ補正は、機械的に画像書き出し位置を変更することが一般的でした。機械的な画像書き出し位置変更は、変更機構が複雑で大きく、動作時間が必要になることに加え、補正精度が低いことが課題でした。「IReCT」では、光センサーで読み取られた画像から色ずれ情報を高速処理し、デジタル信号のままイメージデータを2400dpiの高精度で画像処理し、色ずれを補正します。その結果、装置を簡素化できかつ高速での補正を実現するとともに、色ずれの少ない高品質のプリント画像を提供することができます。

図1:デジタル補正

図2:IReCT概要図

高精度な表裏見当合わせ

用紙に対するプリント画像のずれは、出力物の品質に大きく影響します。そこで、一部のプロダクションプリンターでは、補正量レンジを拡大することで、高精度な表裏見当合わせを実現しました。以下6項目を表裏独立させて設定することで、さまざまな用紙の表裏見当合わせを調整することが可能です(図3)。プリント画像の書き出しのタイミングにより印字位置を調整する「印字位置調整」(1)(2)、倍率補正により出力画像の長さを調整する「倍率調整」(3)(4)、スキュー補正によりプリント画像の菱形変形や傾きを調整する「直角度調整」(5)、「斜行度調整」(6)があります。

図3:表裏見当合わせ調整項目

周期的色ずれ補正

一部のプロダクションプリンターでは、感光体ドラムの位相情報検出機能とIReCTを組み合わせることで、感光体ドラムの回転スピード変動による周期的な色ずれをデジタル補正しています。
まず、モーター制御により4色の感光体ドラムの相対的位相を一定に保った状態で、各色間の色ずれ情報を光センサーで読み取り、感光体ドラム周期変動を小さくするための位相ごとに変化する色ずれ補正値を作成します。そして、画像データと位相情報をもとに感光体周期ごとに適切なデジタル補正を行います。これにより、従来の感光体ドラムの速度制御による補正に比べて、高精度な色ずれ補正が可能になります。

図4:IReCT周期的色ずれ補正概要図