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巻頭言

富士ゼロックス株式会社 常務執行役員
齊藤 潔
Kiyoshi Saito

21世紀に入り、企業活動、社会生活などのあらゆる面で、地球環境に配慮した持続的発展の重要さが従来よりも大きくなって来た。地球温暖化による天候異変、石油・材料費の高騰、資源の枯渇問題など、身近な場面でも私たちの日常生活が脅かされていることが実感できる。この変化に対応するため、京都議定書に代表される国際的な枠組みを持って、CO2排出量削減など具体的な目標設定とその確実な実行が必要となり、その議論が活発になってきている。

当社ではこのような議論が活発化する以前より、お客様に提供する複合機やプリンターについて、エネルギー消費効率を高めるための努力を継続してきた。その結果として、1999年から、8年連続で省エネ大賞を受賞したことにも示されるように、飛躍的にその環境性能を高めてきた。しかしながら、これからは地球環境保護の為、また、循環型社会実現の為に一段と厳しい目標を掲げ、着実に実行していかなければならない。本誌では、その実現のために複合機・プリンター向けに開発してきた当社の環境技術を特集として位置づけた。

一方で、日本国内では、環境問題と並んで、少子高齢化に伴う労働力不足の課題が活発に議論されている。この課題を解決するひとつの方策は、欧米各国に比べて著しく低いとされるホワイトカラーの生産性を高めることである。富士ゼロックスは、創立以来、複写機に代表される事務機器を提供し、お客様の業務生産性を高めてきた実績がある。近年ではソフトウェアの活用による業務生産性向上のソリューションを提供するグローバルサービスに事業領域を拡大しており、これからもオフィスの生産性向上に貢献していけるものと考えている。お客様の課題を解決し、業務効率を高める為には、お客様のワークフローの分析に基づくお客様業務の徹底的な理解が必要である。その結果として業務のボトルネックを発見し、より良いワークフローを設計し、生産性を高めることが出来る。今回の論文には、そのためのワークフロー分析や設計に活用できる最近のソフトウェア関連の進展もいくつか収録した。これらの成果が、現在当社が推進しているグローバルサービス事業発展の原動力となると同時に労働力問題解決の一助となるものと期待される。

これら当社技術陣による日々の技術開発の先には環境保全に配慮した持続的成長を実現すると共に、当社がミッションステートメントとして制定している「知の創造と活用をすすめる環境の構築」を実現できるものと信じている。

まさに、環境問題に配慮した社会の発展やオフィスにおける生産性向上への対応には、当社の技術開発のみでは足りず、行政、学術界、産業界あげての議論、活動が必要と考えている。皆さんから本誌に掲載された論文に対するご意見、ご示唆を戴ければ幸いである。

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