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製造業や建設業などの設計・開発業務における図面改訂、検図作業では、改訂前後の図面を比較し、変更箇所を漏れなく、素早く抽出し特定する事が求められます。これまで、このような改訂・検図作業を人が行う場合、多くの工数がかかり、作業者による見誤り・見逃しのリスクもあり、自動で差異箇所を抽出する技術・システムが求められていました。
富士ゼロックスでは、このようなお客様の現場課題、経営課題に対し、例えば紙にプリントされた2枚の図面を対象に、複合機でスキャンし、両者の差異を抽出するイメージ差分抽出技術(InkLifting®技術)を開発しました。
改訂前後のスキャン画像を単純に比較すると、スキャン時の画像の位置ズレ(並行移動、回転、拡大縮小)と画像が局所的に伸び縮みする局所歪みがノイズとなり、本来は差のない部分も差があるとの誤認識が多発します。そこで、これらのノイズをキャンセルするために、比較する画像内に基準点を設け、基準点同士を基に、ズレ量や歪み量を算出後、補正する処理を行います。ズレ・歪み補正後の2枚の画像を用いて、差異箇所を抽出します。
基準点に関しては、位置合わせマークを原稿に付与し、このマークを用いて補正する方法もありますが、位置合わせマークを後から原稿に付与することは現実的に難しいケースが多く、本技術では、比較する画像内から自動的に複数の基準点を抽出し、ズレ・歪みを補正する処理をおこないます。

図1:従来の検図方法

図2:イメージ差分抽出システム