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企業は、チラシやカタログ、Webサイト等のメディアを通じてお客様に対して様々な情報を発信しています。これらのメディアは情報を運ぶ媒体であり、媒体はお客様に選択されて初めてその情報を読んでもらえる機会を得ることができます。したがって、お客様の好みに応じたデザインのドキュメントを作成し、お客様に選択してもらえる可能性を広げていくことが重要となります。
富士ゼロックスでは、コミュニケーションの対象となる人はどのようなイメージを好み、どのような表現(デザイン要素)の制作物を嗜好する傾向があるのかを明らかにしていくために、「嗜好モデル」という考え方と「Media Image GAP Finding」という「嗜好イメージ評価手法」の研究を行っています。
「Media Image GAP Finding」は、情報発信者(企業等)が提供している制作物のデザインと、情報受信者(お客様)の嗜好とのギャップを見える化し、人の嗜好に応じた配色等のデザイン要素を考えていくためのツールです。
この考え方のベースとなるのが、富士ゼロックスの持つ「嗜好モデル」で、多様な人の好みを40種類に類型化(分類)したものです。
(図1は、「嗜好モデル」をイメージスケール*上にマッピングしたものです。)
「Media Image GAP Finding」を用いて、制作したチラシの嗜好イメージを判定する方法を説明します。
まず、チラシをビットマップ形式で読み取り、ヒュー(色相)&トーン解析法を用いて、配色分布を抽出します。(図2)
次に配色タイプ(近似色同士の構成、赤と白のような対比色の構成 等)による補正を行いながら、配色分布をイメージスケール上にマッピングし重心座標を算出します。(図3)
最後に重心座標位置に該当する感性語を抽出し、そのチラシがどのようなイメージに感じられ、どの「嗜好モデル」に寄与する可能性が高い制作物なのかを判定します。(図4)
このように「嗜好モデル」を使って、対象となるお客様が好むイメージを判別・推定すると同時に、そのお客様とコミュニケーションをとるためにデザインした制作物のイメージを上記のように分析し、これらを同じイメージスケール上にマッピングしてみることで、制作物が対象となるお客様の好みに合致しているかどうかを検証することが可能となります。




