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CSデジタル衛星放送やブロードバンド放送向けのコンテンツ制作などのコンテンツ/放送サービスを展開する株式会社ジャパンイメージコミュニケーションズ(JIC)。同社では業務のさらなる効率化を目指して、Aruba無線LANソリューションを導入した。その採用ポイントとは、さらに、実際の業務はどのように変わったのだろうか。
*2005年4月時点の情報です。
1992年6月、設立。CSデジタル衛星放送「SKY PerfecTV!」や各種のCATV放送網に対して自社制作の番組を提供する委託放送事業を行なうほか、独自のDVDやビデオの制作販売も行なっている。また最近では、インターネット回線を用いたブロードバンド放送向けのコンテンツの制作や旅行業への進出など、放送を中心とした多彩な事業展開を展開している。



*部署名/商品名などは取材時点の情報です。
ジャパン イメージ コミュニケーションズ(JIC)は、東京・品川に本社を構える放送事業者だ。東京のウォーターフロントにオフィスと放送センターの二つを擁し、委託放送事業者として多彩な番組作りを行なっている。放送局に対して単独のコンテンツを制作・販売するのではなく、特定のチャンネルで放送する番組のほとんどをオリジナルで制作・運営している。「旅チャンネル」「MONDO21」といったチャンネルは、視聴者の人気を集めている。
コンテンツ制作のデジタル化に伴い、同社では早い時期からネットワークの導入を行なってきた。本社にある事務系オフィス、番組を制作・編集するCANAL STUDIOの双方にネットワーク網が張り巡らされており、さに双方を接続する基幹ネットワークが構築されている。このネットワーク網を通じて、業務に必要なデータをやりとりしている。
このネットワーク構成の問題点が、社内で認識され始めたのは2003年秋頃のことだ。ネットワークの管理・運用を行なう新妻和義氏は「それまでの社内ネットワークは、有線で組んでいました。2003年の秋頃から、その“有線”ということそのものが、問題になってきはじめたのです」と振り返る。
問題点は、大きく分けて二つあった。まず一つが、二つの拠点(本社オフィスとCANAL STUDIO)間を行き来するスタッフの業務効率だ。両拠点は隣のビルに位置し、スタッフは業務内容に応じて両拠点を移動するのだが、このときに「PCを持ち運び、有線LANの空きポートを探し、使えるケーブルを探して、接続・設定する手間(新妻氏)」が生じてしまっていた。もう一つの問題点は、自由度の低さだ。JICでは、業務内容にあわせた組織変更が頻繁に行なわれる。また、そのときに取り組むべきプロジェクトごとに部署を超えたチームで仕事をすることもたびたびある。有線で構築したネットワークでは、組織替えのたびに電源やケーブルを用意し、レイアウト変更をすることが必要になり、その時間とコストもばかにならない。
こうした有線ネットワークの持つ問題点がクローズアップされ、「このままではいけない、と思い始めた(新妻氏)」のが2003年の秋頃の状況であった。
既存ネットワークが持つ問題点を解決するためには、無線LANの導入が最善であることは、新妻氏にもわかっていた。しかし、どうしても無線LAN化に踏み切れない、解決すべき問題点があった。それがセキュリティ上の問題だ。
JICでは、「センターアクセス」を使用した番組も多数制作している。そのため、視聴者の個人情報に接する機会も多くなる。ネットワークを無線化すること自体は簡単だが、いかにして個人情報の漏洩を防ぐか。そのセキュリティを保障してくれるシステムが、同社には必要だったのだ。
そんな時に導入を検討されたのが、「Aruba無線LANスイッチ」だ。この製品は、優れたセキュリティ性能を持つことが大きな特徴となっている。不正なAPの設置を検知して電波そのものを遮断する「エアモニタ機能」、データの盗聴を防ぐ強固な「暗号化機能」、さらにビル間の移動時にも再ログインが不要などの「モビリティ機能」。このような特徴を持つ「Aruba無線LANスイッチ」なら、利便性と安全性を両立した無線LAN化が可能になる。こうして、2004年秋からの運用開始に向けて、社内ネットワークの無線LAN化に舵を切ることになった。利便性、安全性、そして使いやすさ……JICが要求するすべての仕様に応えたものとして、「Aruba無線LANスイッチ」の採用が決まったのは2004年4月であった。
無線の導入作業は、2004年7月に3日間に渡って行なわれた。「Aruba無線LANスイッチ」を設置し、既存の有線ネットワークとの相互接続を行なう。さらに、業務上必要な社員に対するノートPCの貸与も行なわれた。「作業は順調に進んだという印象でした。業務が止まることもありませんでした。富士ゼロックスの作業の早さは、印象的でしたね(関戸氏)」。その導入のしやすさもメリットの一つのようだ。
「Aruba無線LANスイッチ」が選ばれたことには、実はもう一つの理由があった。導入後の管理・運用のしやすさだ。JICでは、社内ネットワークの運用を4名ほどのスタッフで行なっている。どのスタッフも、ネットワーク管理を専門で行なっているわけではなく、通常の業務(番組制作、事務系業務など)と兼務している。「ネットワークの管理・運用について、専門的な訓練を受けたことはありません。もちろん、経験する中で自分なりに身につけたノウハウはありますが、専門のエンジニアのような技術力はないと思っています」と、ネットワークを運営する関戸康氏は言う。そんな同社にとって、「専門的知識がなくてもきちんと使える(新妻氏)」「Aruba無線LANスイッチ」は非常に魅力的なものだった。
「Aruba無線LANスイッチ」の導入で、業務効率は大幅にアップした。「スタジオでもオフィスでもWebやメールチェックができること、無線になってフットワークが軽くなったことなどのメリットがあったと思います。一方で、ネットワーク全体を管理、運用する立場の私たちにとっては、ものすごく大きな効果を得られました。従来のネットワークがかかえていた問題点をすべてクリアできたからです。もう、スイッチの空きポートを探して右往左往することもありませんし、レイアウト変更にも柔軟に対応できるようになりましたから(新妻氏)」。自由なオフィス環境の実現へ近づいたようだ。
JICでは、今後もさらにネットワークの拡充をはかっていく予定だ。ただ、同社の業務形態上、ネットワークのすべてを無線化することは難しい。放送の基幹システムや、経理システムなど、有線ネットワークでなければ対応できないシステムも数多く存在するためだ。しかし、「できるところから、必要度の高いところから(新妻氏)」さらにネットワークを無線化していく予定だという。「今回の無線LAN導入は、全体の一部でした。でも、導入によって私たちの業務フローは大きく変わっています。このメリットをさらに広く活かせるように、無線にできるところはどんどんしていきたいですね(新妻氏)」。JICにおける今後のさらなる業務効率改善への取り組みは、既に始まっている。

株式会社JICの例に見られるように、硬直した組織ではなく、案件に応じたチームを作ってプロジェクトに取り組むビジネススタイルが一般的なものとなりつつある。こうした仕事のスタイルに最適なのが、使用場所を選ばない柔軟な運用ができる無線LANだ。「Aruba無線LANスイッチ」は、利便性と高い安全性も兼ね備えている。プロジェクト遂行型のワークスタイルを持つ企業なら、ぜひ導入を検討したいシステムだ。
| 販売代理店 | 富士ゼロックス株式会社 |
|---|---|
| 製造元 | アルバワイヤレスネットワークス株式会社 |
| 関連製品 | Aruba WLAN Switch |