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複数の介護療養型医療施設などを持ち、地域に欠かせない医療・介護業務を行っている「財団法人仁風会」。究極の個人情報とも言える医療関連データが流れる無線LANネットワークの構築には、高いレベルのセキュリティが必須であった。病院内のオフィスに導入された無線LANは、「Aruba Mobility Controller」と指紋認証システムの組み合わせにより高いセキュリティを実現している。
*2006年7月時点の情報です。
1951年11月、「医療法人京都四条大宮病院」として開業。1955年10月、「財団法人仁風会」と名称を変更した。「生命の尊厳とその偉大さを厳粛に受け止め、謙虚な心、いつくしみの心、奉仕の精神を基本に人間と社会に優しく温かい医療の提供をもって、社会への貢献、財団の繁栄、職員の生活の向上を図る」ことを基本理念に、「京都南西病院」、「嵯峨野病院」など、複数の介護療養型医療施設を展開し、地域に密着した医療・介護業務を行っている。
財団法人 仁風会ホームページへ
http://www.jinpukai.or.jp/ ![]()


財団法人仁風会は、複数の介護療養型病院を運営している。本部と各病院を結ぶネットワークでは様々な機密データが行き交っている。病院におけるネットワークで重視されるのは、まず何よりも高いセキュリティと信頼性だ。必要な情報がきちんと送受信できることはもちろん、万が一でも情報漏洩が起きないようなセキュリティ対策も重要になる。同財団の山本氏は「医療に関わる情報は、究極の個人情報と言えます。どんなネットワークを構築するにしても、情報漏洩が起こりえない仕組みを作り上げることが、まず何よりも重要だと考えています」と語る。
既に高いセキュリティレベルの拠点間ネットワークを構築していた同財団が、病院内オフィスへの無線LAN導入を検討しはじめたのは2004年9月のことだ。介護療養型病院である「京都南西病院」、「嵯峨野病院」のそれぞれに無線LANを導入し、院内ネットワークの充実を図るのが目的だ。
病院内ネットワークにおいて何故無線LANの導入が必要だったのか?そのカギは、二つあった。その一つはクリーンで安全な病院内オフィスの実現だ。「有線ネットワークでは、床面に配線が露出する場合があります。この配線が、事故を招くかもしれない、という心配がありました(山本氏)」。露出した配線につまづいて転倒したり、医療器具が転倒したり、といった心配が有線LANにはある、と山本氏は言う。また、有線ではLANケーブルにゴミなどが付着するという衛生上の心配もあった。「いくら気をつけていても、万が一、ということがあります。病院内におけるネットワークには、配線のない無線の方が良いと判断しました」。
もう一つのカギは、病院内の美観だ。「病院内では、美観に関しても細かい部分までの気配りが必要だと考えています。むき出しの配線が見える、雑然とした病院にはしたくなかったのです」と、山本氏は狙いを説明する。
こうして、2004年の秋から、「京都南西病院」、「嵯峨野病院」への無線LAN導入の検討が始まった。さまざまな機器を比較検討した結果、選ばれたのがAruba無線LANソリューションだ。決め手になったのは、セキュリティ機能の豊富さだという。「不正接続や不正APの検知といった高いセキュリティ機能を持っていたことがポイントでした」と、山本氏は振り返る。「Aruba Mobility Controller」は、エアモニター機能によって電波状況を監視し、不正アクセスが見つかった場合にはその通信を遮断する機能を持つ。また、無線だけでなく有線LANのトラフィックも監視できたり、ユーザーごとに細かなアクセス制御ができるなど、安全性を担保するための機能が非常に充実している。「Arubaなら我々が求めているセキュリティレベルの無線LANが構築できる、と思いました(山本氏)」。
こうして、仁風会ではArubaを中心とした無線LANの導入を決定した。具体的には、「Aruba 2400 Mobility Controller」を「京都南西病院」、「嵯峨野病院」に一台ずつ導入し、病院内の詰所などにAPを配置している。最終的な構成は、認証セキュリティの強化をも考慮して、Arubaの持つ認証機能とサードベンダーの指紋認証ソリューションを組み合わせ、病院という高度なセキュリティを要求する現場が満足できるシステムを作り上げている。
導入時のシステム設計にあたっては、セキュリティの確保だけでなく、もう1つのカギとなっていた美観に関しても十分に考慮した。APはすべて天井内に埋め込み、外付けのアンテナを天井部に装着することとした。もちろん、配置位置の検討にあたっては「Aruba Mobility Controller」のサイトサーベイ機能を利用し、良好な電波の送受信条件を整えている。
実際の導入作業が完了して「京都南西病院」、「嵯峨野病院」で無線LANが稼働し始めたのは2005年9月のことだ。「技術的な面では、導入から運用開始まで、まったく問題ありませんでした。導入を担当した富士ゼロックス京都の技術力の高さを感じます。質問へのレスポンスも非常に速くて安心できますし、私たちが出す抽象的な要望を具体化して提案してくれる“提案力”の確かさも感じることができました(山本氏)」。
仁風会で、「Aruba Mobility Controller」による無線LANの運用が始まり1年以上の時間が経過した。山本氏は、導入効果を次のように説明する。「ネットワークを使う場所を選ばなくて済むようになったのは大きいですね。新たな端末を導入しても、いちいち配線やレイアウトに悩む必要もなくなりました。無線LANの長所が活きていると思います」。
最も慎重に検討されたセキュリティについても、現在までは問題ないレベルだという。「まさに、狙った通りの効果を得ていると思います。情報漏洩についても心配ありませんし、ユーザーごとに細かい設定をすることが可能なので、アクセスしても良いデータをユーザーごとに厳密に区分できています。医療情報を扱うネットワークとして、問題ないレベルと言えます」と、山本氏は力強く語ってくれた。
セキュリティと並ぶ懸案事項だった美観の問題も、クリアしている。「天井の色に合わせて外部アンテナを選んだので、知らない人からは無線LANの利用を気付かれません(山本氏)」。
以上のように、仁風会では「Aruba Mobility Controller」の導入によって、美観と安全性を兼備したネットワーク環境を手に入れた。地域に貢献する医療の現場を裏で支えるネットワーク。富士ゼロックス京都、富士ゼロックスでは、今後も強力なサポートを続けていく。

“究極の個人情報”を扱うことから、セキュリティの高さが何よりも求められる医療の世界。一方で、使う場所を選ばないフットワークの軽さを求めて、ワイヤレス環境を構築したいという要望も高まっている。医療機関への無線LAN導入は、ますます増えてくるに違いない。その医療機関での実績から「Aruba Mobility Controller」への関心もますます高まっていくだろう。
| 販売代理店 | 富士ゼロックス株式会社 |
|---|---|
| 製造元 | アルバネットワークス株式会社 |
| 関連製品 | Aruba Mobility Controller |