ホーム > ソリューション > ソリューション分類から探す > 業務ソリューション > HAYST法®ツールを活用したソフトウェア品質向上支援ソリューション

HAYST法®ツールを活用したソフトウェア品質向上支援ソリューション

高い網羅率・最適なテスト項目数で品質の向上と工数の削減を実現(HAYST法の概要)

ソフトウェアが大規模化/複雑化する中、品質を維持しながら合理的にテスト工数を削減する方法が期待されています。
富士ゼロックスでは、この課題を解決するために、1998年から、実験計画法や品質工学で使われている直交表を活用してソフトウェア組合せテストを行う当社独自の技法「HAYST法®」を確立し導入しています。そしてこのHAYST法は既に富士ゼロックス内に留まらずに、医療機器、自動車などの組込み系から金融や通信サービス系などへと広く適用され、実績を残しているテスト技法になっています。

HAYST法®の全体像

「HAYST法®の全体像を示す図」 テスト要求分析→テスト設計→テスト実装→テスト実施

事例・ソリューションに関するお問い合わせはこちらをご覧ください

お問い合わせ

こんな課題ありませんか?

ソフトウェアテストを実施する上でこんな課題はありませんか?

「ソフトウェアテストを実施する上でのお悩み」を示す図 課題1 ソフトウェアテストによるバグの検出率が不十分で、不具合発生による大きな損失が発生している。
課題2 機能の増加や複雑化に伴いソフトウェアも大規模・複雑化していくので、テスト工数も増加する一方である。(これまでのテストパターンを捨てることができず、テスト件数も膨らむ一方である)
課題3 属人スキルでテストしており、テストの精度にばらつきがあり均質化ができない。 課題4 組合せテストについて、しらみ潰しにはやりきれない。有限のテスト時間とコストの中、絞り込むこと自体は合理的なことなのだが、実施しているテストの選択理由や網羅率を説明できない。
これでは、経験と勘でテストしていると言われてしまう。 課題5 ソフトウェアテストという業務についての費用対効果が不明なため、適切な投資や継続的な品質向上が図れない。

HAYST法®の導入効果

導入効果(1) 網羅率を用いた品質確認

単純にテスト数を増やせば、その分効果が出るというものではありません。バグ検出の可能性が高いものから優先的にカバーしていきます。

導入効果(2) 直交表で最適なテスト項目数

単純に組み合わせると爆発的に増えてしまうテスト項目数を、直交表を用いることで現実的にテストできる数まで削減することが可能です。

組合せ網羅率=マトリクスに出現する組合せ/(全ての2因子間の組合せー禁則組合せ) 従来のKnowHowに基づいた方法 網羅率30%~40%程度 → HAYST法による組合せ生成 網羅率70%~90% 品質の違いは一目瞭然:自分の業務を定量的に判断できるHAYST法®の適用

導入効果(3) 投資対効果の明確化

網羅率を見える化することで、現状の問題点を明らかにするとともにテスト数と効果の関係からROIを実感できます。

導入効果(4) 設計/開発工程にも働きかけてプロセス全体を改善

最先端のテスト技術やその早期適用結果をもって上流工程にアドバイスを与えることで、上流工程での品質改善が可能となり、プロセス全体を効率化できます。
(下流での不具合の発見はしばしば大きな手戻りを引き起こします。上流での早期発見が望まれています。)

事例・ソリューションに関するお問い合わせはこちらをご覧ください

お問い合わせ

導入例

当社で導入して得られた効果

・市場での成果 フローアウト、バグの撲滅(CS向上) ・開発プロセスでの成果 開発プロセスの加速化(TTM短縮) ・評価での成果 評価コストの削減(ツール活用) ・人材開発での成果 評価工学の確立(士気向上)

サービス概要

ソフトウェアテストのあるべき姿を実現し、維持していくためには、「スキル向上」「ツール活用」「実践力」の3要素が必要です。弊社は、この3つの視点でお客様の改善活動をご支援いたします。

ソフトウェアテストのあるべき姿を実現し、維持していくための3つの視点 実務への適用とコスト構造改善:実践道場 スキル向上:集合教育 ツール活用:MatrixTester等のツール

事例・ソリューションに関するお問い合わせはこちらをご覧ください

お問い合わせ

ツール活用から実践道場までトータルでサポートするコンサルティング

コンサルティング推進ステップ

貴社の現状や改善要望にあわせ、活動目的・成果物/ゴールイメージを規定したうえ、当社ソフトウェアテストコンサルティングメニューをもとに貴社向けの活動期間/内容/手順をご提案いたします。

「コンサルティング推進ステップ」を示す図 課題共有 → 概要ご提案 → 詳細ご提案 → 企画・推進計画 → (基礎・HAYST法) 集合教育 → 現状分析/バグ分析 業務プロセス調査 → 問題・課題抽出と共有 優先順位の合意 → HAYST法の実務への適用支援 → 
その他の技法を含めた実務への適用支援 → プロセス改善によるHAYST法を含めた定着 → 適用結果レビュー会支援 → 支援業務範囲の拡大検討 → NEXT STEP

主なコンサルティング実績

企業 実施内容 活動範囲 活動規模 効果
AV機器メーカー
  • 放送局用ビデオカメラ/レコーダー、TV会議システム等の組合せテスト支援
  • ASICテスト支援
  • 開発部門
  • テスト部門
  • 品質保証部門
  • 事業部
  • 製造子会社
  • 海外子会社
  • 組合せテストによる製品の品質向上とテストの効率化
  • 仕様書の改善
  • テスト技術者の位置づけの明確化とステータスの向上
化学メーカー
  • 医療機器テスト支援
  • ウェブベース受注システムのテスト支援
  • テスト部門
  • プロダクト
  • 組合せテストによる製品の品質向上とテストの効率化
  • 状態遷移テストによるシステムの品質向上
総合電機メーカー
  • コンシューマ向け家電の組合せテスト支援
  • 開発部門
  • テスト部門
  • 全社
  • 組合せテストによる製品の品質向上とテストの効率化
通信機器メーカー
  • レーダー等の通信機器のテスト支援
  • テスト部門
  • プロダクト
  • 製品の品質向上とテストの効率化
保険会社
  • 営業所における保険入力システムの組合せテスト支援
  • システム開発部門
  • 全社
  • 協力会社
  • 大規模かつ複雑な禁則条件のある組合せテストの実施によるシステムの品質向上とテストの効率化
自動車部品メーカー
  • カーナビなどの組合せテスト支援
  • 開発部門
  • テスト部門
  • プロダクト
  • 海外子会社
  • 組合せテストによる製品の品質向上とテストの効率化
  • 海外子会社活用に際し、共通の品質基準(網羅率)を使用することで品質のレベル合わせを実現
自動車メーカー
  • 電装品などの組合せテスト支援
  • シナリオテスト
  • 開発部門
  • プロダクト
  • 海外関連会社
  • 状態遷移を伴う複雑なテストの工数削減
医療機器メーカー
  • CTやMRIなどの医療機器の状態遷移テスト
  • 開発部門
  • プロダクト
  • 関連会社
  • 複雑な状態遷移と割り込みを伴う製品の品質向上
通信機器メーカー
  • 携帯電話、基地局などの組合せテスト
  • 開発部門
  • 品質保証部門
  • プロダクト
  • 多数の因子の取り扱い

HAYST法®の活用を促進する各種自動化ツール

多くのHAYST法実践者のご要望にお応えし、富士ゼロックスが独自に開発してまいりましたHAYST法ツールを製品としてご提供しております。

MatrixTester®

HAYST法をご自身のソフトウェアテスト業務へ適用するためには、面倒な直交表への割り付けや禁則処理を自動化するためのツールが大変有効です。

「MatrixTester®」を示す図 データの入力→マトリクスの生成→分析

主な機能

フィーチャー 概要 活用シーン
マトリクス生成後の因子・水準の追加や削除 マトリクス生成後に因子や水準を追加や削除しても既存のマトリクスは温存される
(因子はパラメータを、水準は値を示します)
テスト実施期間中の仕様変更や追加機能の実装時に実施済みのテスト結果を無駄にしない
Room 直交表を縦に2段組みにすることで2因子間の網羅率を保ちながら因子数を増やす 小さな因子(8水準以下)が大量に存在し、禁則関係も比較的シンプルな場合に使用
反復スライド法 直交表を組み合わせる連結法 環境、初期条件、状態の変化、変更条件などを別の直交表にそれぞれ割りつけて連結
グループ強度 重要度の高い因子をグループにまとめ、その因子間だけ網羅時の強度を部分的に上げる 新機能に関係する因子だけ3因子間100%網羅を実現し、全体は2機能間とする
因子の融合 組合せを考える必要のない因子を同じ列に割り付ける 単機能テストで組合せバグが無いことが確認された因子を融合してテスト項目数を減らす
シーケンスカバリングアレイ 任意の3 (or 4)つの因子を取りだしたときにその全順序である6 (or 24)つの順序を出す さまざまな操作手順を網羅的にテストしたいときに使用
帳票出力 定型のExcel®にマトリクスを流し込む 組織の定型フォーマットを活用するとき
禁則テスト用のマトリクス生成 禁則を1件ずつテストする表を生成する 禁則処理の実装が仕様どおりであることをテストするとき
テスト結果分析 テスト結果を入力することで、どこにバグがあるか統計解析し怪しい順に表示 ハングやクラッシュ、プローブ効果があり不具合再現条件の絞り込みが困難な時に使用
総当たり表 表示切り替え 総当たり表において網羅率の順に因子をソートしたり、値の融合を加味するかを指示する 組合せが不足している因子を見つけたいときに使用。融合した単位での網羅性の判断
強さ3の直交表によるマトリクス生成 L81(3^10)、L125(5^6)、
L343(7^8)に割り付ける
3因子間の網羅率を100%とする強度3の直交表へ割り付けて高い網羅性を取りたいとき
ランダム固定値 複数の固定値をランダムで表に出現 積極的に組合せを作るほどでない因子について均等・ランダムに水準を出現させたいとき
3パラメータ間の総当り表 3つの因子間の水準組合せ状況を総当たり表でビジュアルに表示 重要な因子について、3つの因子の組合せ網羅率を調整するために使用
PICT連携(禁則のインポート) ツールへ入力した因子・水準・禁則をPICT形式へ変換する。禁則部分を読み込む PICTで生成した結果と比較したいときや他のテスト設計の禁則情報を取り込みたいとき
列の集計 列ごとに割り付けた水準の合計や平均を求める

XGRAPH

HAYST法®ツールには、 HAYST 法を用いて直交表による組合せテストを自動生成するMatrixTesterに加えて、状態遷移図の作成と作成した状態遷移図からテストケースを自動生成するXGRAPHが含まれています。

テストを生成する際に使用可能な技法

  • 状態遷移表の表示
  • 関係行列の表示
  • 統計的テスト(遷移確率のチェック機能付き)
  • 統合システムテスト
  • 全パス探索
  • 1-スイッチ, 2-スイッチ カバレッジ
  • PathCombo 法※
  • McCabe のサイクロマチック数を求める
  • C0, C1 カバレッジ
  • 最短経路問題
  • 全ノード探索
  • ※ PathCombo法は、状態遷移に含まれる無則の遷移の組合せについては水準集約法(直交表を横並びに連結させること)を用いて隣り合う遷移の組合せを出現させることで良いと考え、テスト数を減らして効率化する技法です。XGRAPHは、状態遷移図の二つのノード間における複数の同じ方向のリンクをまとめた場合の1スイッチカバレッジのロングパスを生成します。この結果をそのまま MatrixTesterで読み込み、直交表を用いたテストケースを生成することができます。

ソフトウェアテストに関する知識習得が可能な集合教育支援

HAYST法®を実業務へ適用するために必要な基礎知識とツールの使用方法を教育いたします。
また、管理者に向けたHAYST法®の理解を促進するコースと、基礎的なテスト技術教育コースもございます。

概要

  • HAYST法®をご自身のソフトウェアテスト業務へ適用するため必要となる基礎知識とツールの使用方法をオンサイトで1日間集合教育
  • HAYST法®を導入する意味や導入後に期待される効果について管理者向けにご紹介
  • ソフトウェアテスト全般の基礎知識を、考え方・管理と、技法に分けて2日間で教育

「ソフトウェアテストに関する知識習得が可能な集合教育支援」を示す図
上級コース,管理者向けHAYST法®理解コース(半日),HAYST法®を活用した効果的なソフトウェアテスト マトリクスの作成コース(1日),ソフトウェアテスト全般の基礎知識(1日),ソフトウェアテストの基本的な技法(1日)

実製品への適用支援(HAYST法®道場)

HAYST法®を実業務へ適用する際に生じた疑問や不明点を解消するために、ソフトウェアテストのエキスパートが、具体的製品評価のタイミングに合わせて指導いたします。

概要

  • 業務ごとの固有技術へ、HAYST法®の一般的知識に加えて暗黙知を適用するためには実際のテスト設計レビューの指導が有効
  • HAYST法®は、下表に示すように難度に応じたスキルが必要となるので、富士ゼロックスが10年間かけて培った複雑な割り付けノウハウを実践を通じて移転
難度 レベル内容 因子数の目安 主要なHAYST法®技術/スキル
5 複数システムの出力が禁則条件を伴って別のシステムに統合するケースへの対応 300以上
  • サブシステム間の複合法、非機能要件テスト
  • ソフトウェア設計改善(Wモデル)
4 多数のサブシステムで構成される大規模システムへ適用できる 300以上
  • 反復スライド法
  • 複合法、連結法、水準集約
3 いくつかのサブシステムをつないだ小規模システムへ適用できる 50~300
  • FV表、FL表、ラルフチャートによるテスト分析
  • テストアーキテクチャ設計(テストの全体像)
2 一つのサブシステムに対してHAYST法®を適用できる 20~50
  • MatrixTesterの習熟
  • 禁則処理の最適化(禁則グラフ)
1 因子の数も少なく、単純に割り付ければよいテスト(小規模コンポーネント) 20未満
  • HAYST法®の基礎理解
  • 同値分割、境界値分析等テストの基礎知識

HAYST法®の狙い テストファーストのソフトウェア開発

開発プロセス全体の効率化にも寄与するテストファーストのソフトウェア開発体制へ無理のない移行をご支援します。

「HAYST法®の狙い テストファーストのソフトウェア開発」を示す図 初期段階:Vモデル→第一段階:ダブルVモデルの構築→
第二段階:ダブルVモデルの構築→第三段階:検査プロセスの確立→第四段階:ダブルVモデルの構築

事例・ソリューションに関するお問い合わせはこちらをご覧ください

お問い合わせ

 

商品構成

カテゴリー メニュー 内容
ツール HAYST法®ツール
(日本語版および英語版同梱)
ソフトウェアテスト設計を支援するソフトウェアで、組合せテストを自動生成するMatrixTester®と、状態遷移テストを自動生成するXGRAPHで構成されます。
どちらのツールも、日本語と英語から言語を選択して利用することができます。

ツールの定価
標準価格(税別):1,000,000円/1ライセンス
(ソフトウェアサポート料金:100,000円/1年間)
教育 オンサイト集合教育 HAYST法®の考え方および、それを基に開発されたテスト設計ツール(MatrixTester)についての基本レクチャーを行う【HAYST法®】教育支援メニュー(1日コース)です。
  • 注記 オプションとして、HAYST法®以外の通常のソフトウェアテスト技法の【基礎】を教育するメニュー(2日コース)と、HAYST法®の考え方を知る管理者向けのコース(半日コース)もございます。
公開コース 『HAYST法®によるソフトウェア組合せテストパターンの作成—網羅率把握により効果と効率を最適化』
株式会社 富士ゼロックス総合教育研究所
コンサルティング 実践道場

HAYST法®を実際の製品評価へ適用する際に生じた疑問や不明点を解消するメニューです。
富士ゼロックスが10年間かけて培った様々な暗黙知(複雑な割り付けノウハウ)を実践を通じて移転します。

  • HAYST法®展開支援
  • テスト計画/設計/実施/評価
  • 暗黙知の伝達
  • プロセス改善
業務プロセス調査/バグ分析 ソフトウェアテスト業務について漠然とした問題意識があり改善活動に着手したいが、現状のどこが悪いのか分らない、またはどう進めて行けば良いのかわからないお客様への現状診断メニューです。
代行サービス テスト設計サービス HAYST法を含め様々な技法を駆使し、テスト設計(テスト要求分析・アーキテクチャ設計・詳細設計・実装)を代行します。
網羅性について説明可能なテスト設計が得られます。
テスト設計レビューサービス お客様が設計(作成)されたテストケースをレビューします。テスト方針、テスト技法、網羅性、テスト実施容易性などをチェックし、テスト設計の改善案を提示します。
テストプロセス検証サービス 最新のソフトウェアテストプロセスによる品質保証の考え方を活用し、お客様で実施されているテストプロセス、品質基準とフェーズゲート、不具合管理等を改善します。
現在のプロセス、作業を調査・把握をした上で、効果が出る改善施策をご提案いたします。
製品評価サービス 富士ゼロックス製品のテストに従事している経験豊富なメンバが担当し、貴社と品質基準についてすり合わせた上で、テストを設計・実行し、結果を報告します。
システム要件定義 + 受け入れテスト設計支援サービス メーカーとしての富士ゼロックスの強みを活かして、ソフトウェア開発委託におけるシステム要件定義の記述と受け入れテストの設計を支援いたします。テスト設計に必要な情報を網羅するシステム要件定義の記述方法を指導いたします。
不具合管理システム構築支援サービス 品質向上のためには自らの弱点を正確に知ることが大切です。バグ分析はそのための強力な武器です。その確実な実施のためにはバグ分析手法を確立するだけではなく、効率的に運用できる仕組みも必要です。
分析/活用しやすいデータ品質の不具合情報を維持するためには不具合管理システムにも多くの工夫が欠かせません。富士ゼロックスが20年以上かけて培ってきた不具合管理/分析/活用のノウハウを凝縮し、不具合管理システムの構築を支援します。
自動化環境構築支援サービス 現状のテスト実行手順を分析し、自動化により効率向上が期待できるポイントを洗い出します。
プロジェクトの状況に応じた無理のないテスト自動化計画を提案し、環境構築をご支援いたします。

事例・ソリューションに関するお問い合わせはこちらをご覧ください

お問い合わせ

関連情報

事例・ソリューションに関するお問い合わせはこちらをご覧ください

お問い合わせ