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ビジネスプレゼンテーションを効果的に行なうには、コツがあります。連載1回目「訴求力の高いプレゼン資料作成編」、2回目「訴求力の高いプレゼンの企画設計編」はいかがでしたか? 最終回の今回は「訴求力の高いプレゼン実施編」をお届けします。
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このテーマについて詳しく学びたい方には、拙著もございますので、詳細は、当記事巻末をご覧ください。
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訴求力の高いプレゼンのために |
訴求力の高いプレゼンテーションとは、これまでご紹介してきたように、しっかりとしたコンセプトのもとに企画設計されたシナリオと、ポイントが明確でわかりやすく、聞き手を納得させるために十分工夫された資料、そして、説得力のあるプレゼン実施スキルによって実現されます。
それでは、説得力のあるプレゼン実施スキルとはどういうものでしょうか? これには、様々な要素があり、目的やシチュエーションによっても様々なテクニックがありますが、ビジネスプレゼンテーションの基本といえば以下の項目が挙げられます。

図1:説得力のあるプレゼンのために
この項目を見れば、どれも当り前のことで「そのくらいわかっているよ」と思われる方も多いでしょう。日々の業務の中で数多く行なわれるプレゼンテーションは、それほど特殊なテクニックが求められているわけではなく、当り前のことをきちんと行なうことで信頼と納得を勝ち取ることができるのです。
さらに上をゆくプレゼンテーションを目指すにも、基本をしっかりと身に付けて、意識しなくてもこれらのことができるようになっていないと応用が利きません。今回は、基本を振り返ってみましょう。
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身だしなみ ――信頼を得る第一歩として外見も重要 |
身だしなみはビジネスパーソンの常識です。信頼を得るには、第一印象で「感じのよいひとだな」「きちんとした人だな」と感じさせる外見的な美しさも重要なポイントです。ここでいう美しさとは清潔感と言い換えてもよいでしょう。相手に不快感を与えない身だしなみを心がけます。

図2:見だしなみのチェックポイント
すべてその場にふさわしいものかどうか、と自問自答してみましょう。服装やアクセサリー、髪型や化粧などの外見は、話し方やパフォーマンスと違って練習しなくても簡単にコントロールできるものです。意識をすればすぐ直せますから、日ごろから注意します
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話し方 ――好印象を与え、理解度を上げるポイント |
外見的な第一印象の次にポイントとなるのが話し方です。同じ内容を話すにも、話し方によって聞き手が受ける印象と理解度がまったく違います。主な基本ポイントは以下のとおりです。

図3:話し方の基本ポイント
好印象を与えるのは、何よりも「熱意」と「自信」です。聞き手に「伝えたい」という熱意を表すことと、自信を持って堂々とすることが重要です。話し手が自信なさそうにローテンションでボソボソ話していたのでは、せっかくすばらしい内容のプレゼンテーションを実施しても聞き手に伝わりません。堂々と自信を持って話しましょう。
理解度を上げるには、自分の言葉で話すことが一番です。読み上げるだけなら単に資料を配るのと同じことです。聞き手に伝えたいことを自分の言葉で話せるようになるには練習が必要です。特に他の人が作成した資料の一部または全部を利用してプレゼンする場合は、当り前のことですが、資料のどこに何が書いてあるのか十分理解していないと読み上げるプレゼンになってしまいます。
また、資料の中に略語や専門用語がないかチェックするのも聞き手への配慮です。自分が聞き手のときに、プレゼン中にわからない略語があって気になって仕方がなかった、という経験はありませんか? 専門用語も、自分にとっての常識と聞き手の常識は違うことを忘れないようにしましょう。
話す速度・声量・発音によっても聞きやすさが変わります。話す速度のポイントは、メリハリです。例えば、あまり最初から最後までペラペラと一定の速度で流暢に話しつづけられると、かえって頭に残らないということがあります。時には沈黙を効果的に使いながら、聞き手に考える時間を与えることも大切です。声量はもちろん全員に聞こえる大きさで、発音はハキハキと語尾までしっかり話しましょう。
口癖は自分では気がつかないものですから上司や同僚にチェックしてもらうと良いでしょう。「えーっと」「あのー」など多少は構いませんが、度を過ぎると「あ、また言った!」と聞き手はそればかり気になって話に実が入らなくなることがあります。
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パフォーマンス ――立ち居振舞いにも注意する |
プレゼンのパフォーマンスの基本としては、スライドの指し方、立ち方、アイコンタクト、身振り手振りなどが挙げられます。言葉で伝える以上に、これらのパフォーマンスによって相手に伝わることは影響を受けるものです。

図4:正しい指し方・立ち方
スライドを指すときには、順手で指します。逆の手で指すと上記の写真(左上)のように聞き手に背中を向ける体勢になり、アイコンタクトがとりにくいからです。また、スライドばかり見て話していたのでは聞き手に熱意が伝わりません。
立ち方の基本は「重心は体の中心に置く」です。上記の写真のように、片足に体重を乗せたり、腕や手を組む、ポケットに手を入れるなどは感心しません。前に手を組むのは女性に良くある体勢で、絶対いけないわけではありませんが、ずっと組みっぱなしでは固くなります。猫背になったり逆にそっくり返ったりする危険もあるので、適度に身振り手振りを入れながら話せるようにしましょう。自分の緊張をほぐすのにも役立ちます。
アイコンタクトは、聞き手に目配りをするということです。プレゼンテーションも1つのコミュニケーション手段ですから、相手を見ないで話すということはあり得ません。聞き手がどのような反応をしているかを見逃さないためにも、聞き手へのアイコンタクトを意識的に行ないましょう。特に、キーマンがはっきりしている場合は、キーマンへのアイコンタクトは欠かせません。
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プレゼン実施の後で |
最後に、これまでご紹介したようなポイントに注意して、企画設計、資料作成、プレゼン実施まで終了した後のことを考えてみましょう。プレゼンのあと、必要に応じて次のアクション(持ち帰りになった質問への回答など)を取りますが、自分のプレゼンテーションスキルアップのための見直しも重要なことです。ぜひ、以下のような項目で見直して、反省点は次のプレゼンに活かしましょう。
【振り返りのポイント】
・ねらい・目標は明確だったか?
・聞き手の理解は十分だったか?
・ストーリーは適切だったか?
・発表資料は適切だったか?
・プレゼンの準備は十分だったか?
・プレゼン実施スキルは十分発揮できたか?
いかがでしょうか?
3回連載で訴求力の高いプレゼンテーションの基本ポイントをいくつかピックアップしてご紹介しましたが、皆さまの業務に少しでもお役にたてましたら幸いです。
「さらに詳しく学びたい」というお客様は、教育コース「実践的ビジネスプレゼンテーションコース」を開催しておりますので、ぜひご利用ください。
<連載 1/3> 〜 訴求力の高い資料作成編 〜
<連載 2/3> 〜 訴求力の高いプレゼンの企画・設計編 〜
今回のテーマに関する著書
「説得できるビジネスプレゼン200の鉄則」
(共著 日経BP社)
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