資源の保全・有効利用への取り組み

富士ゼロックスの資源循環システム

商品リサイクル全社方針

「限りなく『廃棄ゼロ』を目指し、資源の再活用を推進する」

富士ゼロックスは、商品のライフサイクル全体で地球環境負荷を低減し企業の社会に対する責任を果たすために、「使用済み商品は、廃棄物ではなく、貴重な資源である」という考えのもと、資源循環システム活動を行ってきました。このシステムは、使用済み商品を資源として有効利用する「クローズド・ループ・システム」を中心に、部品の再使用を前提に環境負荷の少ない商品作りをめざす「インバース・マニュファクチャリング(逆製造)」、再使用できない部品を、分別・資源化し、再び新しい資源として活用する「ゼロ・エミッション」の3つで構成されています。

「市場に出した商品は回収する。回収したら使い切る。新たな資源の投入を抑え、閉じた輪の中で部品を循環させていく。」

これが当社のクローズド・ループ・システムを支える基本的な考え方です。

「インバース・マニュファクチャリング」は、“ライフサイクル企画”、“リユース/リサイクル設計”、“環境影響アセスメント”、“クローズド・ループ・システム”の4つのステップで構成されています。資源循環システムの根幹となる“クローズド・ループ・システム”は、「閉じた輪の中で部品を循環すること」を基本的な考え方とし、部品のリユースを最優先にしています。
私たちは、これらを実現するために、新商品を企画の段階から、部品の再使用を前提とした“ライフサイクル企画”を導入しています。

また、再使用部品を拡大するため、“リユース/リサイクル設計”にも取り組んでいます。
さらに、“環境影響アセスメント”を実施し、できる限り環境に負荷の少ない商品づくりをめざしています。
廃棄ゼロ化に向けた活動、それが「ゼロ・エミッション」。ここでもクローズド・ループ・システムの基本的な考え方をもとに、部品リユースを最優先にしています。
そして、再使用できない部品は再資源化工程で最大44部品類に徹底的に分別し、再資源化します。
さらに、業界では初めて、新品と同等の品質でリサイクルプラスチック素材を提供できる技術を素材メーカーと共同開発しました。

富士ゼロックスの資源循環システムは使った資源は活かして、できるかぎり新たな資源は使わずに、廃棄ゼロを実現します。

富士ゼロックス クローズド・ループ・システム

富士ゼロックスクローズド・ループ・システム

資源循環システム

資源循環システム図解(全体像)ライフサイクル企画 リユース/リサイクル設計 部品リユース 材料リユース 有害物質分別・マテリアル・サーマルリサイクル

インバース・マニュファクチャリング

富士ゼロックスは、回収された使用済み商品から取り出した部品を効果的にリユースするため、後継機の部品として再使用できるような多世代にわたる企画を行っています。
また、部品リユースを拡大し確実に商品に導入する「リユース設計指針」を策定し、設計者には「リサイクル設計ガイドライン」、部品・素材メーカーには「リサイクル調達ガイドライン」としてリユース部品活用拡大の活動促進を図っています。また、特定有害化学物質の削減目標については「グリーン調達基準」の一つとして定め、設計段階における削減を図っています。

クローズド・ループ・システム

部品のリユースを核としたクローズド・ループ・システムは、回収した使用済み商品から取り出した部品を、厳しい品質基準を満たしたリユース部品として活用するものです。

2017年度はリユース部品を活用した商品、部品の量が減少、消耗品の量は増加しましたが、トータルの新規資源 投入抑制量は前年度実績に対して79t減少しました。

部品リユースによる新規資源投入抑制量注1(日本国内とアジア・パシフィック地域、中国の合計値)

  • 注1 富士ゼロックスおよび関連会社が製造過程でリユース部品を活用したことによって、新規資源を抑制できた量

ゼロ・エミッション

富士ゼロックスは、部品リユースを最優先に資源活用に取り組んでいますが、部品としてリユースできなかった資源については、まず商品の素材として使用する材料リユース注2を目指しています。それでも利用できない資源は、当社で国内最大44部品類、海外約80部品類に分解・分別し、素材化できるものは専門業者によってマテリアルリサイクルされます。さらに素材として利用ができなかったものは、サーマルリサイクルとして熱源に利用しています。このようなリサイクルパートナーとのネットワークを含めた再資源化体制により、埋め立てをしない「廃棄ゼロ」を実現しています。

回収された使用済み商品の再資源化率 2017年度注3

  • 注2 部品としてリユースできなかったものを、素材に戻し、再び自社製品の素材として活用することを当社では材料リユースと呼んでいます。
  • 注3 国内外で回収された使用済みの複合機やプリンター機械本体(消耗品除く)において、部品リユースまたは素材・熱など再び資源化して活用した割合

国際資源循環システム

当社は製造者責任として、商品のライフサイクルにわたる「資源循環システム」構築の活動を行ってきました。グローバル企業として、販売テリトリーであるアジア・パシフィック地域や中国の環境負荷低減に対しても責任があるという考え方のもと、2004年12月、タイを拠点としてアジア・パシフィック地域の使用済商品・カートリッジを回収し、徹底的に分解・分別し再資源化する資源循環システムを稼動しました。2008年1月には、中国全土注4から回収した使用済商品やカートリッジを徹底的に分解・分別し、「廃棄ゼロ」「汚染ゼロ」「不法投棄ゼロ」を目指す資源循環システムを稼動開始しました。
2012年度からは、韓国、オーストラリア、ニュージーランドにおいて、再資源化を現地で行う体制に移行しました。

  • 注4 香港・マカオは、アジア・パシフィック地域のリサイクルシステムに統合。
    台湾は使用済み電気・電子機器の越境移動規制のため、域内に独自のリサイクルシステムを構築し稼働しています。

当社のリサイクル拠点の国・地域

国際資源循環システム構築の基本方針

国際的な資源循環ネットワークを構築するにあたり、従来の商品リサイクル会社方針に加え、「海外展開時の基本の考え方」を制定、関連するステークホルダーに安心してご協力いただけることを目指しました。

海外展開時の基本の考え方

  1. メーカーの責任として、工場を管理・運営し、リスクを回避する。
  2. 日本同等の一貫したリサイクル品質を保証する。
  3. 各国・地域の環境負荷の低減を目指す。

また、国際資源循環システムは、一環したリサイクル品質の保証や効率化などを実現するため、リサイクル拠点設立国/地域や環境負荷が発生することのないよう、4つの基本原則を定めました。

基本4原則

  1. メーカー責任で回収することにより不法投棄を防止する。
  2. 廃棄物になるものは持ち込まない。
  3. 輸入国/地域(リサイクル拠点設立国/地域)に環境インパクトを与えない。
  4. 輸入国/地域(リサイクル拠点設立国/地域)にメリットを還元する。

100%再資源化処理システム

活動のあゆみと実績

資源循環システムのあゆみ

2015年
  • 95年より生産が始まったりリユース部品を活用した商品の生産台数が累計で約38万台
2013年
  • 国内/海外のリサイクル関係者が日本に集結、グローバルワークショップを開催
2012年
  • 韓国、オーストラリア、ニュージーランドの再資源化処理を現地処理体制に移行
2010年
  • 富士ゼロックスの営業エリア全域(日本・アジアパシフィック・中国)で「廃棄ゼロ」を達成
2008年
  • 中国資産循環システム工場、操業開始
2007年
  • 資源循環型カラーデジタル複合機DocuCenter C2100の生産拡大
  • 中国に中国統合リサイクルシステムを建設開始
2005年
  • RoHS指令準拠商品の供給開始
  • アジア・パシフィック資源循環システム工場、操業開始
  • 「複合機・複写機回収システム」構築・サービス開始
  • リサイクルプラスチック部品を中国の生産拠点で商品に導入
2004年
  • タイにAP統合リサイクル工場を建設開始
  • 「プリンター回収システム」構築・サービス開始
2003年
  • 環境省から「広域再生利用指定産業廃棄物処理者」の指定を取得
2002年
  • 3R+C(Common)同時設計包材開発
2001年
  • 仕入先主導の環境課題推進活動
  • 新しいエコラベル「製品エコデータ」により環境データ公開
2000年
  • 回収した商品の廃棄ゼロシステム全国展開開始
  • 3R設計導入で部品リユース50%達成
1999年
  • リサイクルパーツ使用商品生産台数10万台突破
1998年
  • 回収した複写機のリサイクルABS樹脂を外装カバーに導入
1997年
  • 回収した複写機のリサイクルライン新設
1995年
  • リサイクルパーツ使用商品市場導入
  • 商品リサイクル全社方針制定
1993年
  • 循環システム(商品リサイクル)コンセプト立案
1991年
  • 全社環境基本方針制定

外部からの評価

2018年
  • 「省エネ再生型機を活用した次世代型マネージド・プリント・サービス(MPS)」が、「平成29年度 省エネ大賞」で最高賞である「経済産業大臣賞」を受賞
2017年
  • 富士ゼロックスアジア・パシフィックが「持続可能なビジネス賞シンガポール2017」を受賞
  • 富士ゼロックスエコマニュファクチャリングがIndustrial Waste Management Award ゴールド賞受賞
2014年
  • 10月 … 富士ゼロックス台湾が「第23回企業環境賞」を受賞
  • 9月 … 富士ゼロックスコリアが「2014資源循環先導企業大賞 大統領表彰」を受賞
2013年
  • 10月 … 富士ゼロックス台湾が「桃園県卓越企業優秀賞」を受賞
2012年
  • 11月 … 韓国富士ゼロックスが「第17回インチョン・キョンギ環境大賞」で最高の賞である「環境部長賞」を受賞
2010年
  • 11月 … タイのリサイクル拠点で廃棄物管理工場ランキングで金賞を受賞
2009年
  • 12月 … 中国リサイクル拠点が電機製品再製造モデル企業に認定
2007年
  • 10月 … 平成19年度 資源循環技術・システム表彰 産業技術環境局長賞、奨励賞
2005年
  • 4月 … 第14回 地球環境大賞 フジサンケイグループ賞
2003年
  • 10月 … リデュース・リユース・リサイクル推進功労者協議会会長賞
  • 4月 … 第12回 地球環境大賞 地球環境会議が選ぶ優秀企業賞
2001年
  • 4月 … 第10回 地球環境大賞 地球環境会議が選ぶ優秀企業賞
  • 4月 … 朝日新聞 第2回 明日への環境賞
  • 3月 … 資源環境技術・システム表彰 経済産業大臣賞
1999年
  • 6月 … 第26回 環境省 優良賞
1998年
  • 12月 … 地球温暖化防止活動大臣表彰
  • 10月 … 優秀先端事業所賞
  • 4月 … 地球環境大賞 科学技術省長官賞

出版物

富士ゼロックスの資源循環システム -商品リサイクルの取り組み

日本、海外で実践している資源循環システムの活動を紹介したパンフレットです。
資源循環システムのコンセプト、活動内容、仕組みなどを紹介しています。

富士ゼロックスの資源循環システム -Progress Report-

総合パンフレットで紹介した活動の結果を報告したレポートです。
資源循環システムにおけるトピックスや数値による年度実績などを報告しています。

開発・生産事業所での廃棄物削減活動

2017年度の廃棄物発生総量は12.0ktとなりました。削減に向けた施策として、国内外ともに生産性改善による生産量あたりの廃棄物削減に継続して取り組みました。あわせて、生産工程の改善や廃棄物の有価物化を促進することで削減に取り組みました。2018年度もこれらの施策を継続し、さらなる削減を目指します。

開発・生産事業所での廃棄物発生量の推移

オフィスでの廃棄物削減活動

富士ゼロックスは、事業活動で使用する資源の有効活用を進めるため、生産事業所と同様にオフィス(非生産事業所)でも適切な廃棄物の管理を行っています。

国内オフィス系事業所においては、マニフェスト(産業廃棄物管理票)を電子化し、産業廃棄物の遵法管理レベルの向上を進めています。

海外オフィス系事業所では、各国の法令やインフラに応じた廃棄物の管理が行われていることを確認しており、今後もコンプライアンス遵守を前提とした管理を継続していきます。

物流における包装材投入量削減活動

商品の輸送時の包装材料のリターナブル・リサイクル化を促進し、資源の保全を図ることを目標としています。

2012年度以降、包装材資源投入量を17kt以下にすることを目標に取り組み、耐久性のある通い箱(リターナブルコンテナー)の利用などによる削減活動を推進しています。

今後も引き続き、リターナブル包装の適用商品の拡大だけでなく、リサイクル・リユース包装の具現化に向けた仕組みを検討していきます。

生産プロセスでの水使用量削減活動

富士ゼロックスの水の使用量は、生産段階において最も多いため、2009年から国内外の生産拠点で使用量の削減に取り組んでいます。

2017年度は、259万t以下の使用を目標に41%の削減を実施しました。
2018年度も、引き続き目標の維持を目指します。

生産プロセスでの水使用量

生産プロセスでの水使用量(2017年度) 千m3
横浜みなとみらい事業所 76.3
海老名事業所 199.4
富士ゼロックスマニュファクチュアリング 竹松事業所 327.4
富士ゼロックスマニュファクチュアリング 鈴鹿事業所 235.1
富士ゼロックスマニュファクチュアリング 富山事業所 939.5
富士ゼロックスマニュファクチュアリング 新潟事業所 47.1
富士ゼロックスコリア 9.3
富士ゼロックス上海 54.9
富士ゼロックスシンセン 255.7
富士ゼロックスハイフォン 50.0