“リユース・リサイクル”のこと

新しい複写機に入れ替えたばかりのオフィスで、C課長は、機械の使用説明を終えたばかりの富士ゼロックス社員の営業担当Aを呼び止めた。

全工程に責任を持つ「資源循環システム」

(C課長)
富士ゼロックスさんは、オフィスで使い終わったコピー機やカートリッジを回収した後どう処分しているの?

(A営業)
お客様が使い終わった複写機はゴミになるわけではなくて、新しいコピー機/カートリッジ、再生資源に生まれ変わっています。

(C課長)
再整備して、中古品として売っているということ?

(A営業)
いいえ。富士ゼロックスは、中古品は売っていません。部品のリユースや再資源化することで、新しく使う資源の量を減らそうとしています。ご存知の通り最近「天然資源枯渇」が叫ばれるようになって、石油や金属の値段が高騰し、各地で金属の盗難が相次いでいますよね。

(C課長)
そうだね、だから我々も使用済みのものを単に捨てるだけでなく、出来るだけリユース・リサイクルを心がけなければいけないのですね。

(A営業)
はい。富士ゼロックスは、資源を使用してモノを作っているメーカーなので、単に商品を製造し、販売したら終わりというのではなくて、「使用済みの商品も廃棄物でなく資源として捉え、部品リユースや再資源化を行い、環境負荷軽減に貢献する」という考え方に立って、商品の企画の段階から、回収・リサイクルまで資源の有効利用を目指した活動を行っています。これらの一環したものづくりの仕組みを、富士ゼロックスでは「資源循環システム」と呼んでいます。

新品と同じ品質のリユース部品

(C課長)
新しいコピー機に生まれ変わらせるため、回収した後、どうしているの?

(A営業)
コピー機やカートリッジなどを回収させていただいた後、工場に持ち帰り、部品レベルまでの分解と洗浄、検査を行います。まだ使えると判断された部品は、新品の部品と同じ製造ラインに載せられて、新しいコピー機の製造に使われます。

(C課長)
でも、新しいコピー機を作るのに、中古の部品を使って、本当に大丈夫なの?

(A営業)
大丈夫なように、さまざまな工夫をしています。例えば、富士ゼロックスでは、部品リユースを可能にするために、一つひとつの部品について「余寿命」を徹底的に把握し、新品と同等品質を保証するための様々な技術を開発してきました。

(C課長)
部品一つひとつについて、ですか?

(A営業)
はい。例えばリユースできる部品を含んだ商品かどうかは倉庫に戻ってきた時点で分かるようになっているのですよ。そして、工場にはリユースできる部品を含んだ商品だけが回送されるのです。

(C課長)
倉庫に戻ってきた時点で?

(A営業)
はい。機械一台一台について使用状況などのきめ細かな情報分析を行い、そのデータを蓄積することで、部品寿命の正確な判定ができるようになりました。

品質維持には妥協なし

(C課長)
再利用される部品が、新品と変わらないと、どのようにして確認しているのですか?

(A営業)
リユース部品として選別された部品が、新品と同等の品質を保証できるレベルにあるかどうかについては、超音波を使い部品の摩耗度合いを確認するなどして、独自の基準で判断しています。こうした取り組みを重ねてきた結果、部品の品質は絶対に落とさず、再使用しています。妥協はありません。

(C課長)
そこまでやっているの。でも、再使用する部品の数を多くするには、設計から考えないといけないのでしょ?

(A営業)
そうです。例えば、設計段階から部品のモジュール化を進め、そのモジュールの組み合わせによって、世代や機種を超えて活用できる部品の数を増やしてきました。また、実際にリユースを行うための洗浄技術や修理技術、プラスチック部品の再資源化技術など数々の技術も開発してきました。

(C課長)
素晴らしいけど、そこまで徹底的にやる必要があるかしら。

(A営業)
富士ゼロックスは、リユース部品が新品同等の品質を保持していることを検証した上で、新品部品と区別することなくラインに投入しています。このやり方だと、より多くのリユース部品を組み込むことが可能になり、結果的に新しい資源の使用をできるだけ抑えていくことにつながります。私たちは一部の機種だけにリユース部品を使っても、その機種が少なければ新規資源の投入抑制、環境負荷軽減にあまり貢献できないと考えています。

海外に広がる「廃棄ゼロ」のネットワーク

廃棄ゼロ処理(エコランド地区)によって再資源率を99.99%、埋立率を0%、工程ロスを0.01%に改善。

(C課長)
でも、全ての部品が再利用できるものなの?

(A営業)
どうしても再利用できない部品については、資源に戻すなど徹底的にリサイクルをして、埋め立てのない「廃棄ゼロ」を目指しています。日本国内では、2000年に「廃棄ゼロ」の仕組みができ、2004年からは、海外でも同じ取り組みをしています。

(C課長)
海外でも?

(A営業)
はい。海外では、富士ゼロックスが事業領域にしているアジア・パシフィック地域の国と地域から、タイにあるリサイクル工場に使用済みのコピー機とカートリッジを集めてリサイクルを行っています。2008年には中国にもリサイクル拠点を作りました。2012年には、これまでアジア・パシフィック地域の国としてタイにあるリサイクル工場にてリサイクルを行っていました韓国・オーストラリア・ニュージーランドにおいて、自国内でリサイクルすることに変更しました。日本できちんとした取り組みをしていても、海外では知らんふりというわけにはいきませんからね。

(C課長)
国内と海外、同じ取り組みを進めているのね…。富士ゼロックスさんのコピー機を使うことで、うちの会社は資源の有効活用に、貢献もできているってことね。