サンフレッチェ広島

[FUJI XEROX SUPER CUP 2017] 頂上開幕。/2016明治安田生命Jリーグチャンピオン・第96回天皇杯優勝「鹿島アントラーズ」 VS 2016明治安田生命Jリーグ2位「浦和レッズ」/2017年2月18日(土) 13:35 KICK OFF 日産スタジアム

開幕戦のスタメン予想を書いてはみたが、今季の広島は「これで絶対」という感覚ではない。たとえばFW。実績からすれば工藤壮人ではあるが、キャンプで得点を積み重ねている皆川佑介や宮吉拓実といった選択肢もある。シャドーでも、宮吉や茶島雄介ら若者たちの躍動も見たい。ワイドは実績組の2人が好調ではあるが清水航平や高橋壮也が名前を連ねても違和感はない。ボランチは丸谷拓也、センターバックは野上結貴、GKでは中林洋次と経験のある選手たちが虎視眈々だ。競争が全てのポジションで存在するのがプロフェッショナルだが、今季の広島はさらにその傾向が強い。

とはいえ、やはり注目したいのは工藤壮人とフェリペ シウバ、攻撃的な新戦力だろう。

ストライカー・工藤の能力はJ1で既に証明ずみだが、プレシーズンでの輝きを見ると、改めてそのゴールセンスには驚かされる。特にクロスに対する入り方は秀逸で、タイキャンプまでの5得点のうち4得点がサイドから。高さがあるわけではないが、抜群の位置取り感覚で相手の裏をとってクロスを叩き込む。ワイドアタッカーの質が高い広島にはうってつけの人材だ。運動量も豊富で攻守に積極性を失わない背番号50がチームを牽引していくことは疑いあるまい。技術レベルの高い広島に順応しようと居残りで自ら工夫してトレーニングを続ける姿を見ていると、どうしても期待したくなる。

シャドーで攻撃の支配権を握るフェリペ シウバは、かつて川崎Fや鹿島で活躍したジュニーニョがデビューした時のようなインパクトを受ける。2人とも日本では無名だったが、攻撃に関する全ての能力が高い。若い頃のジュニーニョほどのスピードはないが、フェリペ シウバのアイデアと技術は圧巻で、相手の裏をとることが何といっても上手い。タイ王者・ムアントンとの1戦では自分が失ったボールをアグレッシブに追い掛けて奪い返し、工藤のゴールの起点となった。そういう献身性もいい。

主力クラスに離脱者が続出しているのは痛いが、それでも戦えるだけの戦力は保有している。戦術的にも新しい形を模索している2017年の広島は、きっと面白い。

  • 注記 予想スタメンは2月7日時点のものです。

Reported by 中野和也