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最新の展覧会

Fuji Xerox Art Space

河口 龍夫展 2017.6.5(Mon)-2017.9.1(Fri)

今回の「河口龍夫」展では、日本の現代美術を代表する作家の一人である河口龍夫氏の作品を展示します。
河口龍夫氏(1940年生まれ)は多摩美術大学を卒業後、出身地の神戸に戻り、1965年に神戸在住の若手作家らとともにグループ<位(イ)>を結成しました。1968年には、美術評論家の中原佑介氏と石子順造氏の企画による「トリックス・アンド・ヴィジョン」展に参加、また1970年には、世界各国の第一線の現代美術作家を集めて開催された「第10回日本国際美術展 人間と物質〈東京ビエンナーレ〉」に参加して一躍注目を集めました。
河口氏は、紙、布、鉄、種子などさまざまな媒体、方法を用いながら、一貫して"見えるもの"と"見えないもの"の「関係」それ自体を作品として提示することをテーマに制作を行っています。
今回展示する作品≪関係―質≫では手漉き和紙に金属片や釘などを漉き込むなど、版画の可能性を広げる実験的な試みを行い、1979年に開催された「第11回東京国際版画ビエンナーレ」において北海道近代美術館賞を受賞しました。また、≪関係―痕跡≫では鉄の錆や銅の緑青を綿布に浸透させ、錆や緑青の自然発生を作品に活かしました。

『関係―質』 1980年 鉄、紙
『関係―痕跡』 1989年 錆、綿布

また今回はブック形式の3作品もあわせて展示します。≪SUN FLOWER≫はヒマワリの種子をコピーし、それを冊子にした作品です。河口氏の所蔵作品である≪熱≫は重なりあう紙の上に熱した鉛を垂らし、その熱が焦げ跡となり、紙の重なりに従って徐々に薄くなって消えていくまでを冊子にしたものです。同じく≪銅の髪≫は漉き込まれた銅線の周りに緑青が発生し、その銅線はページをまたいで次のページへとつながっていくという凝った作品となっています。
河口龍夫氏がチャレンジし続ける現代美術の新たな可能性をどうぞお楽しみください。

ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス 応援プログラム

なお、この展覧会はヨコハマトリエンナーレ2017の応援プログラムです。

会場および日程

  • 会場:
    富士ゼロックス・アートスペース
    (Fuji Xerox Art Space)
    〒220-8668 神奈川県横浜市西区みなとみらい六丁目1番
    富士ゼロックス R&D スクエア 1F
    地図
  • 日程:2017年6月5日(月)~9月1日(金)
  • 開館時間:平日11:00~19:00(最終入館は閉館15分前まで)
  • 休館日:土・日・祝日および7月31日(月)から8月4日(金)まで
  • 入場料:無料
  • 最寄駅:
  • 各JR・地下鉄・私鉄線「横浜」駅より徒歩8分
    横浜駅中央通路から東口に進み、はまみらいウォークから日産グローバル本社を経由して、とちのき通り西交差点・横断歩道を渡り1F入口すぐ。
  • みなとみらい線「新高島」駅3番出口よりとちのき通り西交差点・横断歩道を渡り1F入口すぐ。

展示作品

富士ゼロックス版画コレクションより以下の作品を展示します。
*印の2点は河口龍夫氏の所蔵作品です。

  1. 関係―質/1979年/鉄、紙
  2. 関係―質/1979年/銅、紙
  3. 関係―質/1980年/鉄、紙
  4. 関係―質/1980年/銅、紙
  5. 関係―質/1980年/鉄、紙
  6. 関係―痕跡/1985年/錆、綿布
  7. 関係―痕跡/1985年/錆、綿布
  8. 関係―痕跡/1989年/錆、綿布
  9. SUN FLOWER/1999年/ゼログラフィー、紙
  10. * 熱/1983/2005年/2冊組/熱、和紙、革
  11. * 銅の髪/1985年/銅、和紙

Fuji Xerox Art Spaceの全景

河口龍夫氏(1940年~) プロフィール

略歴

1940年 神戸市に生まれる
1962年 多摩美術大学絵画科卒業
1965年 神戸在住の若手作家らとともにグループ<位>を結成
1970年 「第10回日本国際美術展1970 人間と物質〈東京ビエンナーレ〉」に参加
1974年 第1回井植文化賞文化芸術部門を受賞
1975-76年 文化庁芸術家在外研修員として欧米に滞在
1979年 「第11回東京国際版画ビエンナーレ」において北海道近代美術館賞を受賞
1983年 筑波大学芸術系で教鞭をとる(~2003年)
2008年 第15回日本現代藝術振興賞を受賞
2017年 第58回毎日芸術賞を受賞

筑波大学退官後も、同大学名誉教授、倉敷芸術科学大学教授、京都造形芸術大学客員教授を歴任し、現在は金沢美術工芸大学の教授を務める

富士ゼロックス版画コレクションについて

絵画・彫刻・版画等、美術作品は私たちの生活を豊かにし、観る者の心を高揚させ、あるいはその心を静謐な精神世界に導いてくれます。その一方で、今までの歴史を振り返ってみますと、洋の東西を問わず、その時代や地域、人々の生活、世界観、そしてその時代の進む方向を映す鏡ともなってきました。言いかえれば、美術作品はその時代固有の姿を眼に見えるかたちで伝えるドキュメントとして、後の人々に時代や歴史を検証する重要な手掛かりを与えてくれているのです。

1988年、富士ゼロックスは社会貢献・文化活動の一つとして、事業の根幹をなす印刷・複製技術「ゼログラフィー」とも関係の深い版画作品を中心とした美術作品の蒐集を始めました。コレクションの開始から25年以上が経ち、現在では900点を超える作品が収蔵されています。