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Fuji Xerox Art Space

今回の「井田照一」展では、富士ゼロックス版画コレクション所蔵作品の中から、京都を拠点として国内外で活躍した井田照一氏の作品を展示します。
井田氏は1941年京都府に生まれ、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で油彩を学ぶかたわら、印刷所を見学するなど独学で石版画を学びました。1966年に同大学美術専攻科西洋画専攻を修了後は、翌年京都国立近代美術館で開催された「現代日本美術の動向展」に参加、また1968年及び1970年の東京国際版画ビエンナーレに連続して招待されるなど、はやくから注目を集めました。
井田氏は1971年から「Surface is the Between(表面は間である)」シリーズの制作を開始しました。このシリーズは、版画という技法が版と紙を刷りあわせて、その間にイメージを生み出す、つまり「表面は間である」ことに着想したもので、井田氏は生涯を通じてこの版画の問題意識と真摯に向き合いました。
井田作品の様々な「間」に立ち表われる豊かなイメージをどうぞお楽しみください。

Surface is the Between―Lotus Sutraより
Surface is the Between―Lotus Sutraより

会場および日程

  • 会場:
    富士ゼロックス・アートスペース
    (Fuji Xerox Art Space)
    〒220-8668 神奈川県横浜市西区みなとみらい六丁目1番
    富士ゼロックス R&D スクエア 1F
    地図
  • 日程:2018年10月29日(月)~2019年1月25日(金)
  • 開館時間:11:00~19:00 (最終入館は閉館15分前まで)
  • 休館日:土・日・祝日および12月29日(土)~1月3日(木)
  • 入場料:無料
  • 最寄駅:
  • 各JR・地下鉄・私鉄線「横浜」駅より徒歩8分
    横浜駅中央通路から東口に進み、はまみらいウォークから日産グローバル本社を経由して、とちのき通り西交差点・横断歩道を渡り1F入口すぐ。
  • みなとみらい線「新高島」駅3番出口よりとちのき通り西交差点・横断歩道を渡り1F入口すぐ。

展示作品

  1. Surface is the Between - Lotus Sutra
    1979年/シルクスクリーン、エッチング、リトグラフ・インキ、油彩、紙
    (富士ゼロックス所蔵作品、11点組)
  2. Surface is the Between - Between Vertical and Horizon, Walla Walla Tribe Station-camp
    1989年/エッチング、ドライポイント、紙
    (富士ゼロックス所蔵作品、12点組)

Fuji Xerox Art Spaceの全景

井田照一氏(1941年~2006年) プロフィール

略歴

1941年 京都府に生まれる
1966年 京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)美術専攻科西洋画専攻を修了
1968年 第3回フランス政府留学生選抜毎日美術コンクールで大賞を受賞
1971年から 「Surface is the Between(表面は間である)」シリーズの制作を開始
1976年 第10回東京国際版画ビエンナーレで文部大臣賞を受賞
1986年 ロバート・ラウシェンバーグと共に日米文化交流名誉賞を受賞
1995年 第7回山口源大賞を受賞
2004年 紫綬褒章を受章
2005年 京都市文化功労者を受賞
2006年 64歳で逝去

富士ゼロックス版画コレクションについて

絵画・彫刻・版画等、美術作品は私たちの生活を豊かにし、観る者の心を高揚させ、あるいはその心を静謐な精神世界に導いてくれます。その一方で、今までの歴史を振り返ってみますと、洋の東西を問わず、その時代や地域、人々の生活、世界観、そしてその時代の進む方向を映す鏡ともなってきました。言いかえれば、美術作品はその時代固有の姿を眼に見えるかたちで伝えるドキュメントとして、後の人々に時代や歴史を検証する重要な手掛かりを与えてくれているのです。

1988年、富士ゼロックスは社会貢献・文化活動の一つとして、事業の根幹をなす印刷・複製技術「ゼログラフィー」とも関係の深い版画作品を中心とした美術作品の蒐集を始めました。コレクションの開始から30年が経ち、現在では900点を超える作品が収蔵されています。