メーカー主導による国際資源循環ネットワークが稼働

2004年12月7日

  • CSRに基づく新しいグローバル環境対応
  • アジア・パシフィック版WEEE規制を先行実施


富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区赤坂2-17-22、社長:有馬利男、資本金200億円)は、アジア・パシフィック(AP)地域の計9ヵ国・地域注1から自社回収した複写機/プリンターなどの使用済商品やカートリッジを、自社工場で鉄系、アルミ系、レンズ、ガラス、銅系など64カテゴリーに徹底的に分解・分別し再資源化する、国際資源循環ネットワーク─アジア・パシフィック統合リサイクルシステム─を構築いたしました。
注1:オーストラリア、ニュージーランド(両国は最終許可待ち)、韓国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、香港、タイ

当社は「企業の社会に対する責任」(CSR)の一環として、商品リサイクル全社方針『限りなく「廃棄ゼロ」を目指し、資源の再活用を推進する』を制定し、2000年8月に日本で初めて、使用済商品の「廃棄ゼロ」を実現いたしました。そしてさらにグローバル企業として、AP地域の環境負荷低減に対しても責任があるという観点から、日本と同じ品質のシステムをAP域内に拡大・徹底する統合リサイクルシステムを本格稼働いたしました。

当社が生産者責任により構築したリサイクルシステムは、EUで進められているWEEE指令(廃電気電子機器の回収・リサイクル指令)注2の内容をAP地域において先行実施し、先駆けとなるものです。
注2:生産者は2005年8月までに回収・リサイクルシステムを構築し、リカバー率(熱回収を含むリサイクル率)75%およびリユース/リサイクル率(熱回収を含まない)65%を達成することなどを求めており、タイ、中国、韓国などにおいても同様の法律を制定する準備が進められている。

このシステムは、各国ごとに国内で行う処理と異なり(1)9ヵ国・地域の協力と信頼のもとで(2)中間処理業者に委託することなく、企業の責任において使用済商品の国境を越えた回収、分解、有害物の無害化を行い(3)再資源化率を確実に向上させ、限りなく「廃棄ゼロ」を目指し(4)処理費用は各国販売会社が負担する国際公平分担を行い(5)量を確保することで生産性を高め(6)拠点国タイにとっては、国内の「廃棄物」を削減できる(約25%→0に)ほか、新しい産業システムを創出するきっかけとなる─などの特徴を持っています。

64カテゴリーに徹底的に分解・分別した資源は、タイ国三井物産株式会社(本社:バンコク市、社長:白崎憲二氏)の支援を受け、タイ国内とアジアの再資源化パートナー12社、日本国内の4社の協力により限りなく「廃棄ゼロ」 (再資源化率99.6%)を実現し、トラッキングシステムを導入いたします。


使用済商品の分解・分別工程/Process of Main Disassembly and Separation
<使用済商品の分解・分別工程/Process of Main Disassembly and Separation>


カートリッジは部品レベルまで分解し、新品同等の品質保証をした上でリユースし出荷いたします。処理能力は使用済商品で年間2~3万台、カートリッジで年間50万個です。

システム構築のためには不法投棄の回避、有害物の適正処理、廃棄物の越境規制をクリアすることが必要であり、その実現に向けて、輸入国との「共創」、リサイクルも国内同等の品質第一、という基本方針、(1)不法投棄を防止する(2)輸入国に環境インパクトを与えない(3)「ゴミ」を持ち込まない(4)メリットを還元する─という4原則のもとで各国政府との交渉を進め、統合リサイクル拠点である「Fuji Xerox Eco-Manufacturing Co., Ltd.」(本社:タイ国チョンブリ県、社長:長谷川 弘之、資本金:3億円)設立などの準備を進めてまいりました。

タイに統合リサイクル拠点を設立したのは(1)タイには日本と同等の技術を持つ優秀な再資源化会社がある(2)タイ政府による絶大な支援がある(3)地理的にAPの中心で物流の利便性・効率性が高い─などの理由から「廃棄ゼロ」が可能であり、タイにとっても国内の「廃棄物」を削減できるほかシステムを普及できるというように、当社としてタイに貢献できる─などの理由によるものです。

Fuji Xerox Eco-Manufacturing Co.,Ltd.
<Fuji Xerox Eco-Manufacturing Co.,Ltd.>

・社名 Fuji Xerox Eco-Manufacturing Co., Ltd.
    社長:長谷川弘之、資本金:3億円 (富士ゼロックス100%出資)
・設立 2003年1月
・所在地 タイ国チョンブリ県 Sriracha, Bo Win チョンブリ工業団地内
・従業員数 100名
・業務内容 使用済複写機関連の再資源化の回収・解体・再資源化の一括処理
・主要協力パートナー 現地統合マネージメントパートナー:タイ国三井物産(株)
  再資源化パートナー:16社 (タイ・アジア12社、国内4社)
・処理能力 機械:2~3万台/年、カートリッジ:50万個/年
・投資(工場・建屋・設備) 4億円
・敷地面積 10,400m2
・工場棟建築面積 3,900m2
・工場棟のべ床面積 6,600m2 (鉄筋コンクリート造 2階建)


◆ 本件に関するお客様からのお問い合わせ先は、当社お客様相談センターまで。
  フリーダイヤル :0120-27-4100 土・日・祝日を除く、9:00~12:00、13:00~17:00




Fuji Xerox Integrated Recycling System in Asia-pacific Region
<Fuji Xerox Integrated Recycling System in Asia-pacific Region>

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