富士ゼロックスの高度な複写技術を駆使し、東洋文庫所蔵「戸田浦における露国軍艦建造図巻」を複製、文化伝承に貢献

安倍首相からロシア連邦プーチン大統領に贈呈

2016年12月16日

富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区、社長:栗原博)は、伝統文化継承に貢献する活動の一環として、公益財団法人東洋文庫(東京都文京区、理事長:槇原稔)にて東洋文庫が所蔵する「戸田浦における露国軍艦建造図巻」注1の複製を製作、本日贈呈式を行いました。本複製品と同様のものが、12月15日にロシア連邦のプーチン大統領に安倍首相から贈呈された記念品の1つとして選ばれました。

複製した「戸田浦における露国軍艦建造図巻」

古文書などの伝統文書の原本は、劣化のおそれがあるため、展示期間も限られるほか、不特定多数の閲覧者が手で触れることはできないことが一般的ですが、複製品であれば、所蔵者は劣化の心配なく展示でき、また、直接手にとり、感触も確かめることができるため、文化伝承に貢献することができます。

今回手掛けた「戸田浦における露国軍艦建造図巻」は、伝統文書固有の色彩や光沢、経年変化による独特の風合いがあり、このような色彩を複合機で和紙に忠実に再現するには、高度な複写技術が要求されます。製作にあたっては、電子化した画像情報を印刷に適した形式に色変換し、原本に忠実に再現する独自のカラーマネジメント技術を活用しました。また、自社のグラフィックアーツ市場向け高画質フルカラー複合機DocuColor 1450 GAを活用し、表面に凹凸があり、含水量の異なる和紙にトナーを定着させるための特殊な設定を加え、複製品を製作しました。

富士ゼロックスは、社会貢献の一環として伝統文書の複製を通じた文化伝承活動を2008年から実施しています。現在は、研究・開発の主要拠点である富士ゼロックスR&Dスクエア(横浜市西区みなとみらい)および京都を伝統文書複製の拠点とし、これまで神社仏閣、市町村、大学、企業などに200点以上の複製品を贈呈しています。

当社の企業理念である「私たちが目指すもの」の一つとして「世界相互の信頼と文化の発展」を掲げています。今後も、高度な複写技術を活かした文化伝承のための社会貢献活動を実施いたします。さらに、地方創生や地域活性化の動きと連動し、文化伝承にかかわるソリューションも検討してまいります。

  • 注1 「戸田浦における露国軍艦建造図巻」について
    1854年、下田に来航したロシアの使節プチャーチンが安政大地震の大津波で乗艦を失い、日本の助力で代替船を建造したことを記した絵巻物。プチャーチンは、米国のペリーに遅れること1ヵ月半後に日露和親条約締結を目的として来日した。水彩画絵巻30.5×616.2cm1855年頃。東洋文庫所蔵。この絵巻の原本は、2017年1月7日(土)から4月9日(日)まで東洋文庫ミュージアム「ロマノフ王朝展―日本人の見たロシア、ロシア人の見た日本」にて展示予定
  • 注記 Xerox、Xeroxロゴ、およびFuji Xeroxロゴは、米国ゼロックス社の登録商標または商標です。