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デザイナー紹介 扇 一行

デザイナー紹介 扇 一行

グローバルな視点で、物事をとらえたい。

プロダクトデザインチーム デザイナー 扇 一行 Kazuyuki Ohgi

2006年入社。主にスモールオフィス市場向けA4プリンター、複合機のインダストリアルデザインを担当。公共性や国籍、身体的特徴の異なるユーザーに向けてのデザインを実践してきた。また、一貫したブランド構築を行うため、アジアおよび欧米のデザイナー、エンジニア、マーケッターとのコミュニケーションを行う。言語の壁や、文化の違いがある中で、どのように海外との協業を行っているのだろうか。詳しく語ってもらった。

 

この会社なら成長できる。
そう思えた「デザイン研究会」での体験

デザイナー紹介 扇 一行

——富士ゼロックスを選んだ経緯を教えてください。

学生の頃、富士ゼロックスについては、コピー機は見たことがあるなというぐらいで、正直よく知りませんでした。メーカー希望だったので、家電会社など色々なところを受けていましたが、その中のひとつとして富士ゼロックスも受けてみようかなという感じでした。でも、実際に富士ゼロックスのデザイン研究会に参加したら、その考えが一変しました。デザインの採用は、お題が出てデザインして選考、といったプロセスが一般的ですが、デザイン研究会は一週間かけてワークショップに近いことをやります。雰囲気もとても良くて、選考なのにギスギスしていないんですよね。それから、学生のときにイマイチ理解できていなかった部分が、デザイン研究会でパっとわかったことがありました。その時、この会社だったら、もっと勉強できる、自分が成長できると思えたんです。

 

——入社後はプロダクトデザインを担当。海外とのやりとりも多いそうですね。

商品をつくる際は、アメリカのゼロックスとの協業が欠かせません。世界中どこでつくってもゼロックスブランドの商品としてのデザインの統一を保つためです。商品にもよりますが、僕が担当する領域は海外とのやりとりが多いものだったので、いきなり英語が飛び交うのを目の当たりにして、入社当初はショックを受けました(笑)。でも、せっかく海外のデザイナーと接触できるのなら、「デザインの話」をたくさんしたい、と思いました。だから、英語は勉強しましたね。

 

海外の協業を成功させるには、
コミュニケーションがカギ

——海外デザイナーとの協業で心がけていることがありますか?

コミュニケーションの部分ですね。仕事の進め方や物のとらえ方など、日本と海外では違うことがたくさんあります。だから、相手のやり方に対して自分がどう違うのかを理解するようにしないと、いつまで経ってもすれ違ったままになってしまいます。そうならないために、意見の相違があったときには、ただの言葉の問題なのか、文化の違いなのか、それとも仕事のスタンスの違いなのか、背景を深く調べるようにしています。

FX Palo Alto Laboratory (FXPAL)

——アメリカのゼロックスとの協業で印象に残っている仕事を教えてください。

A4サイズ複合機の、操作パネルのLED(ステータスランプ)のつくり込みです。苦労したのは、光の表情をどのように遠隔地のデザイナーと共有するか、でした。デザインをアメリカのゼロックスとやりとりして完成させていくわけですが、最初はIllustratorやPhotoshopでつくった絵でLEDのイメージを送っていたんです。でもそれだとなかなか伝わりませんでした。“光”なので、どうしても絵にできない部分があったんですよね。そこで、試作機の動画を撮ってみました。けれど、光の具合がカメラによって変わってしまうので、動画でも伝わらないんです。そこで、「試作機を送らないとダメだ」となり、こちらで見ている試作機の光と完璧に同じものを見てもらえるように、全く同じ試作機を2台つくってアメリカに送りました。その試作機をベースに話を進めるようになってからは、ようやく意見がかみ合うようになってきたんです。きっと絵で見ていた段階では、彼らには僕らの描いたイメージが理解できなかったと思うんです。同じものを見て話すようにすればわかり合える、意外とシンプルなことなんだなと感じました。デザインは伝え方が大事だと再認識しましたね。

 

多様な文化や物事にふれ、
感性を磨き続けていきたい

プロダクトデザイン

——先日、海外のインターンシップに行かれたそうですね。

米国のシリコンバレーにある研究所、FX Palo Alto Laboratory (FXPAL)に3ヶ月間インターンに行か せてもらい、研究者のプロジェクトを視覚化する“将来デザイン”に取り組みました。研究者は「将来こんなことができたら」と具体的なイメージを持って技術研究に取り組んでいます。それに対して僕が、「もしそれが実現したとしたらこんなカタチかな」「こんなコミュニケーションかな」といったことを具体的に絵にしました。研究所にもデザイナーがいるのですが、会話をする中でたくさん刺激を受けましたね。また、感性やデザインの好みは違う部分はあっても、デザインってこうあるべきだといったことを話すと、すごく合点がいき共感し合えるんです。全く別のところで経験を積んできた二人なのに、根っこにある部分は通じるものがある、ということは面白いなと感じました。

 

——今後はどんなことをやりたいですか?

今まで、“感性を磨く”ということは意識してやってきました。例えば、外部のワークショップに参加したり、講演会に行ってみたりということです。会社の中だけのものさしを持つのではなく、広い視野と長いものさしで物事を図れるように、なるべく外に目を向けるようにしています。それについては会社も支援してくれますので、今後も続けていきたいです。そして、まだまだ見たことのないモノや文化を見て、感性をもっと磨きつつ、日本の外を見て、物事を俯瞰で見られるようになりたいなと思います。

 

 

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