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RGB入力対応カラーマネジメント技術

お客様のワークフローは、モニターに代表されるRGBカラーを基準にすることが多くなっています。例えばオフィスで資料を作成する場合、RGBカラーモニター上で原稿を作成しプリンターで出力します。これは代表的なRGBワークフローといえます。RGBワークフローでは、モニターはRGB、プリンターはCMYKで色再現されるというように、異なる色再現のカラーデバイスが複数利用されます。RGBワークフローにおいては、デバイス間で一貫した色再現や、お客様のプリントの利用意図である想定シーンごとに様々な色再現が求められます。一方でRGBの色域とCMYKで表現するプリンターの色域やデバイス間特性が大きく異なること、また同じプリンターであっても安価なプリンターと高価なプリンターでの色再現領域が異なることが課題となっていました。

このような課題に対し富士ゼロックスでは、様々なシーンごとに最適な、一貫した色再現が得られるよう独自のRGBカラーマネジメントシステム技術を開発しました。

一般的なRGBデバイスの色空間にはsRGB注1が使用されていますが、図1に示すようにsRGBの色領域と一般的なプリンターの色領域は大きく異なります。そのため、RGB色領域からCMYK色領域へのマッピングでは、色再現の目標値設定が重要となります。ユーザーの利用ワークフローの想定シーンが異なれば、人が最適と感じる色再現も異なるため、図2のように、SceneAのモニターを重視している場合や、SceneBのように出力原稿を重視している場合など様々な想定シーンに合わせた色再現目標を開発しました。シーン別に出力モードを選択することで、シーン毎に色調整することなく最適な出力を実現しました。

図1:モニター(sRGB)とプリンターの色領域の違い

図2:色再現の目標(想定シーン)

またどの機種でも一貫した色再現を可能とするためには、階調再現性を制御することが重要であることがわかり、それを制御する因子を抽出しました。そして色空間の各領域において、階調再現性を制御する因子と目標値の最適変換関数を決定しました。これにより従来の技術では、階調再現が、図3(a)のように機種間で異なっていたものが、図3(b)のように同様になり、どのようなプリンターに対しても同じ印象の色再現を実現することができました。

これらの技術によりRGBワークフローにおいて、一貫した色再現を実現しました。

図3:階調再現性