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1bit TIFF ダイレクトプリント技術

富士ゼロックスは、印刷制作工程の効率化の為、様々な機能と幅広いシステムを提供してきましたが、2011年1月に発売しましたDocuColor 1450 GA/PX140 Print Server(図1)では、印刷ワークフローで汎用性の高い2400dpi 1bit TIFF注1データからのダイレクトプリント技術を開発し、搭載しました。

印刷の制作工程がフルデジタルへ移行する中、プリプレス工程における出力データとしては、1bit TIFFデータが依然印刷ワークフロー内における汎用データとなっています。電子写真プリンターで2400dpi 1bit TIFFデータをダイレクトにプリントできれば、CTP注2用の画像や網点を、安価でしかも短時間でほぼ同等の画質で出力することができるため、モアレ確認作業を効率的に行える大きなメリットが生じます。

弊社では、この1bit Tiffダイレクトプリントの実現に向け、以下の開発を行ってきました。

図1:DocuColor 1450 GA/PX140 Print Server図1:DocuColor 1450 GA/PX140 Print Server

(1)新規画像処理回路の開発

図2中 赤色で記す2400dpi 1bitデータを直接VCSEL ROS注3に転送する新規画像処理回路を設けるとともに、高速高帯域インターフェイス技術の導入により、通常の2倍となるデータ処理速度が大幅に低下する課題を改善しました。また、2400dpi 1bitデータ出力時に発生する濃度変動に対しては、VCSEL ROS点灯画素の露光光量の最適化により低減させました。

図2:DocuColor 1450 GA新規画像処理回路図2:DocuColor 1450 GA新規画像処理回路

(2)VCSEL ROSによる高精度な2400dpi 処理と優れたパルス応答性

解像度2400dpiでの書き込みの鍵となる技術が、当社独自に開発した2次元マルチビームの同時スキャンを可能にするVCSELです。DocuColor 1450 GAでは、2400dpiの出力解像度で書き込むVCSEL ROSの採用し1スキャン時の点灯ビーム数を適正化することにより、スキャンビームの境界で発生する筋ムラを低減しました。また、レーザーの駆動にあたり応答性の優れた電圧制御と出力安定性に優れた電流制御を切り替えることにより、高速駆動と光量安定化を両立させています。

(3)階調/モアレ再現を考慮した2値濃度補正技術

電子写真プリンターで印刷と同等の階調性を得るために、より忠実な印刷画像を再現するよう、前述のVCSEL ROS点灯画素の露光光量の補正により階調特性を印刷の階調特性と同等にしました(図3)。この結果、ドット再現性が改善され、モアレ再現が印刷に近づきました。また、2400dpiRIP画像と前記ドット再現性が改善したことにより、良好な文字再現となりました。

図3:印刷/電子写真 階調性の補正図3:印刷/電子写真 階調性の補正

(4)機械固有の振動の極小化によるモアレ再現性の向上

データ上のモアレを正確に再現するためには、プリンター自体での周期的な濃度差や部分的な濃度ムラの発生を抑える必要があります。そのために、感光体は従来に比べ肉厚の厚いアルミ素管の採用で、高剛性化と回転時の振れ低減をはかり、駆動系での振動や速度変動を低減させるためギヤ精度および噛み合いピッチを最適化し、高画質をベースにした忠実再現性を実現しました。

以上の技術の統合により、印刷ワークフローで汎用性の高い2400dpi 1bit TIFFデータのダイレクトプリントを実現させました。