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HQデジタルスクリーン技術(MACS)

複合機やプリンターで出力される画像の階調表現のために、スクリーン処理を行っています。極薄い濃度領域(ハイライト)やグラデーション、ハーフトーン領域では、安定したハイライト再現やより滑らかな階調表現が求められ、それらの画質を実現するためにはスクリーン処理の出来栄えが重要です。富士ゼロックスでは、2400dpiベースの画素を制御することで、そのような画像をより高画質にプリント出力するHQデジタルスクリーン技術に取り組んでいます。
これまでアナログ波を使用していたスクリーン技術に対して、全ての処理をデジタルで行うのが「HQデジタルスクリーンMACS技術」です。アナログの不安定な部分をなくし、レーザー書き込み段階でなめらかな画像出力を実現しました。

図1は、ハイライト部のプリント出力の拡大写真ですが、従来の600dpiベースの技術では、ドットの形状が不安定なのに対して、2400dpiベースのHQデジタルスクリーン技術では、安定した画像が再現されています。

図1:ハイライト部のプリント出力拡大写真

また、従来のスクリーンで発生しがちだったグラデーションのトーンジャンプ(色の段差)を抑え、なめらかな階調の再現性、美しいハイライト表現を提供し、高画質を実現しています。

図2:HQデジタルスクリーンMACS技術によりグラデーションやハーフトーンの再現性が向上(○印部分)

従来の600dpiベースの技術に比べて、このHQデジタルスクリーンMACS技術は2,400dpiの超微細な画素を制御することにより、スクリーン線数、スクリーン形状、スクリーン角度の自由度が印刷に迫るレベルに向上し、なめらかな階調再現性を実現しました。

図3:スクリーン形状

より高画質を求められる一部の機種には、次の新たな技術が導入されています。
さらなるグラデーション品質の向上を目指し、階調の経時変動補正とスクリーン処理bit数の処理分解能を従来比で4倍に拡大することで大幅に改善し、より滑らかなグラデーション再現を実現します。

図4:面積当たりのデータ変換能力の比較

FMスクリーン

富士ゼロックスは、独自のFM(Frequency Modulation)スクリーンを開発しました。FMスクリーンは、網点の配置がランダムなスクリーンであり、モアレ(規則的な縞々模様)を回避できるスクリーンとして、印刷や複合機、プリンターで広く用いられています。
本FMスクリーンはゼログラフィー特性に応じた幾何学的最適網点配置により、従来のFMスクリーンに比べ大幅に粒状性が向上しました。さらに、ゼログラフィー特性をスクリーンに取り込むことで、よりなめらかな階調再現とディテール表現の向上も実現しています。これにより、モアレが発生しやすい細かい繰り返しの絵柄や、より一層のディテール表現を必要とする画像など、原稿や用途に応じて最適な画質を提供します。

図5:従来FMスクリーンと新FMスクリーンの比較