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オーバーコート感光体

印刷市場においてオンデマンド性に優れた電子写真方式のデジタル印刷の需要が高まっています。一方でお客様からは、オフセット印刷に近い画質安定性が求められています。電子写真方式では、プリントプロセスの中心となる感光体の偏摩耗や表面劣化が画質安定性に大きく影響します。そこで富士ゼロックスでは、高強度で化学的に安定なオーバーコート層(OCL)用の材料を独自に分子設計しました。本OCL技術は、優れた耐摩耗性と安定した電気的特性、さらに長期的使用に耐えうる化学的安定性を両立し、プロダクション市場向けの感光体に導入されています。

オーバーコート感光体に導入されたOCL技術について紹介します。

  1. OCLに4官能(4つの反応部位を持っている材料のこと)と2官能の反応性電荷輸送材料を混合することで、OCL中の材料の架橋密度をコントロールし、OCLの耐摩耗性を向上
  2. 上記の反応性電荷輸送材料のOCL中含有率を出来る限り多くする事で、ホール(電荷(+))の輸送性を確保
  3. イオン化ポテンシャルの異なる反応性電荷輸送材料の添加量を最適化することで、OCLに含有されている材料の酸化を防止し、OCLの化学的安定性を強化

その結果、摩耗量を約1/5(対従来品)まで低減し、偏摩耗を最少化し、デジタル印刷においてオフセット印刷に近い画質安定性を実現しています。

図1:オーバーコート感光体断面図

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