お客様導入事例 株式会社本田技術研究所二輪R&Dセンター様

概要

経営課題:デバイスで異なる色合いを調整するために発生していた、無駄な工数を削減したい

世界中のユーザーに喜ばれるモーターサイクルを創出するため、研究開発に取り組んでいる本田技術研究所 二輪R&Dセンター様。デザイン業務に注力する中で、PCのモニターと出力機で異なる色合いを調整するため、本来のデザイン業務のほかに、無駄な作業が発生していました。

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取り組み内容:デザイナーの意図通りに出力できるようになり、デザイン作業が効率化できた

富士ゼロックスの「RGBワークフローカラーマネジメントサービス」により、モニターと出力機のカラーマネジメントを自動的に実行し、色の統一・安定を実現。デザインをデザイナーの意図通りの色で出力できるようになり、デザイン作業や確認・評価作業が効率化できました。

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将来展望:センター内の全デザイナーや海外拠点へ、サービス導入対象の拡大を視野に

本田技術研究所 二輪R&Dセンター様では、今後も効果と費用のバランスを取りながら、センター内の全デザイナーや海外拠点などへの対象の拡大を検討しています。

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サービス概要:デバイス間の一貫した色再現により、デザイン現場の業務効率化を支援

本田技術研究所 二輪R&Dセンター様は、異なるデバイスでの表示色を調整し、一貫した色再現を提供する「RGBワークフローカラーマネジメントサービス」を導入。デザイナーが各自実施していた色合い調整の時間をゼロにしたことで、デザイン業務の効率化や意思疎通の円滑化を実現しました。

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事例詳細

世界中のユーザーに喜ばれるモーターサイクルを創出するため、研究開発に取り組む

デザイン開発室 第2ブロック
主任研究員
山口 靖二 様

本田技術研究所は、親会社である本田技研工業の研究・開発部門として設立されました。自動車やモーターサイクル、汎用製品、ロボットからジェット機まで、幅広い製品の分野ごとに研究所があり、日本国内には埼玉県・栃木県・熊本県に研究所があります。また、栃木県と北海道にプルービング・グラウンドというテストコースがあり、さまざまな走行テストを実施しています。

私たちが所属する二輪R&Dセンターでは、お客様の生活に豊かさを提供するため、より快適な交通利便性を実現するため、二輪いわゆるモーターサイクルの研究・開発に取り組んでいます。日本だけではなく欧米諸国やASEAN地域を含めた、幅広いお客様にとって魅力あふれるモーターサイクルを創り出すため、市場調査から設計、デザインやテストまでを一手に担っています。

超大型バイクからファミリーバイクまで、さまざまな製品の研究・開発に携わっていますが、市場のさまざまなニーズやトレンドを捉えるためには、3〜4年はさかのぼって物事を考える必要があります。さらに、世界中のさまざまな国や地域での利用を考慮しなくてはならず、先が読めない状況も多く存在します。しかし、それでも「走る喜びをかたちにする」という創業以来の思想を実現するため、新機能・新デザインを形にすべく、日々努力を続けています。この部分は当社にとって重要なポイントであると感じています。

デバイスで異なる色を統一し、デザイナーの色合わせ作業を削減したい

これまでも注力分野として位置付けてきた製品デザインですが、デザイン開発の工程において、ある問題が発生していました。それは、モニターやプリンター、プロジェクターなどデバイスごとの色の不統一です。

モーターサイクルのカラーリングは、コンピューターグラフィックスを用いるのが主流です。製作所で塗装可能な色を正確にスケッチで表現するため、PCのモニターと塗装サンプルを見ながら色を合わせ、それを出力して社内外へのプレゼンテーションに活用しています。また、デザインを出力した紙を壁に並べて掲示して、比較検討することも行っています。

しかし、デザイナーがPCのモニターを見ながら作成した画像を出力する際、意図とは違う色でプリンターから出力されてしまい、何回も印刷設定を調整し直したり、画像自体を作り直したりということが、日常的に発生していたのです。10回以上やり直すことも頻繁に発生しており、デザイナーは色合わせのために多くの時間をかけていました。特に、明るい蛍光色や深い赤色など明暗の激しいデザインは再現が難しく、さらに多くの手間が必要でした。

デザイナーにとって、アイデアを形にするまでのスピード感は、とても重要です。このスピード感を保持するためには、こうした手間を排除するための策が必要だと考えていました。また、社員一人ひとりのノウハウに頼った形で運用していましたので、少しでも数値や道具に置き換えられるような手法で管理できないかと考えていました。

カラーマネジメントを自動的に実行し、色の統一・安定を実現するシステムを検討

デザイン開発室
研究員
松井 辰也 様

従来の、デザイナーのスキルに頼る色合わせを撤廃し、新人からベテランまで、デザイナーのカラーリングを統一できるシステムの構築を希望していました。ただ、カラーマネジメントをデザイナー自身に実施させるとなると、混乱が生じてしまうでしょう。そこで、デザイナーが何もせずに、自動で色を統一・安定させてくれるような、システムを検討することにしました。

数社が提供している同様のシステムを比較検討した結果、富士ゼロックスの「RGBワークフローカラーマネジメントサービス」を選定しました。以前、会議室とデザイン室のモニターの色を合わせるために導入した、富士ゼロックスのカラーマネジメントシステムが好評だったことも、今回の決断を後押ししました。

また、一度調整するだけのサービスでは、使用していくうちに少しずつズレが生じる可能性があります。昨日はちゃんと出力できたのに今日は少し違う色が出てしまうことは、実際にあり得るケースです。そうしたケースにも、富士ゼロックスの常駐スタッフが迅速に対応してくださり、何かあったときにすぐ相談できることも、このサービスを高く評価したポイントの1つです。

2015年6月より導入作業を開始し、同年7月に本稼働しました。その間、富士ゼロックスのスタッフにはさまざまな要望を出しましたが、それを聞き入れていただき、効率良く導入を実施していただきました。その手厚い対応にはとても感謝しています。

デザインを意図通りに出力できるようになり、作業が効率化できた

今回、カラーマネジメントの対象としたのは、モニター9台と出力機3台です。まだ本稼働から2カ月しか経過していませんが、デザインの現場では確実に効果が出ています。

デザイナーとしては、モニターで確認した色がそのまま正確に紙に出力できるようになり、色合わせのために何回も調整し直す作業が完全になくなりました。思いついたアイデアを意図通りに出力できますので、アイデアを固めていく作業もスピーディーになりましたし、たくさんの候補を掲示して比較検討することも、すぐにできるようになりました。仕事が速くなったことで、プロジェクトを早く回せるようになりました。おかげで余った時間を本来のデザインに注力できるようになったと感じているようです。

また、評価する側の社員にしても、以前は意図を正確に汲み取ることが難しく、デザイナーと想像力でコミュニケーションするような状況でした。しかし、今ではデザイナーの意図が正確に紙に表れるようになり、このデザインの場合はこっちの色の方が良いなど、すぐに仕事の本論に入ることができています。

さらに、社内会議においても、以前は会議室のモニター用、確認用など、同じアウトプットに対して、3〜4種類も画像データを用意していましたが、それがほとんどなくなりましたので、非常に助かっています。

センター内の全デザイナーや海外拠点へ、対象拡大を視野に

デザイン開発室 第2ブロック
研究員
加藤 貴朗 様

今回のサービス導入は、モニター9台と出力機3台を対象としていましたが、本来はデザイナー全員を対象とするのが理想です。費用対効果を踏まえて、バランスを取りながら少しずつ対象範囲を広げていきたいと考えています。

また、私たちは同様にデザイン作業を行う海外拠点と、テレビ会議でやり取りすることも多いのですが、インフラの状況が異なるため、海外拠点のデザイナーが作成した画像をこちらで出力すると、全く違う色になることがあります。そのため、海外拠点のデザイナーの意図が分からないことがあるのです。

こうした海外とのやり取りについても、将来カラーマネジメントシステムによって海外拠点が持つモニターやプリンターの色も統一的に管理できるようになれば、よりコミュニケーションが向上し、業務効率が高まると思います。

メンテナンスの継続的なスピード対応や、適切なサポートを期待

画像データやモニターは大きなものに切り替わっていますが、紙に出力してふかんして見たり、並べて比較検討したりと、紙ならではの使い方はなくならないでしょう。私たちは、どんどんその精度を上げて、今後も効果的に紙を使用していきたいと考えています。

現在は、カラーマネジメントにおいて一定以上のクオリティーを維持するため、富士ゼロックスのスタッフが常駐していますが、引き続きスピード感を持って対応していただけることを、今後とも期待しています。

また、現時点では「RGBワークフローカラーマネジメントサービス」を導入して数カ月ですから、今後もっとこのシステムを使いこなしていきたいと考えています。富士ゼロックスには、そのための適切なサポートを継続していただきたいと思います。

プロフィール

本田技術研究所様は、HONDAグループの研究開発機関として、常に時代をリードする新しいモビリティーを輩出してきました。特に二輪R&Dセンター様では、お客様に喜ばれる新しいモーターサイクルを創出するため、高度なテクノロジーや最新の設備を駆使して、信頼性の高い製品を研究開発しています。


(2015年9月現在)
会社名 株式会社本田技術研究所 二輪R&Dセンター
所在地 埼玉県朝霞市泉水3-15-1
創業 1973(昭和48)年11月
資本金
従業員
URL http://www.honda.co.jp/RandD/

ソリューション内容

デバイス間の一貫した色再現により、デザイン現場の業務効率化を支援

「第三者に対して、デザインの意図やデザインの価値を正確に伝えることは、とても難しい」。デザインに携わる方であれば、誰もが感じることではないでしょうか。特にデザインにおいて、「色」が重要な役割を担っていることはいうまでもありません。そのため、意図した色が正確に再現できるかどうかで、デザイン現場における影響度は大きく変わってきます。色の再現性が低ければ低いほど、コミュニケーションミスの発生頻度が高まり、スピード感を保つことが、より一層困難になるでしょう。

本田技術研究所様でも、色の再現性に関して問題を抱いており、モニターで表示する色とプリンターからの出力物の色が異なるたびに、デザイナー各個人が目視で色合いを調整していました。そのため、思いついたアイデアをデザインに落とし込み、紙に出力してすぐにイメージを共有する場合、再現できていない色を各自想像する必要があり、デザインの意図や価値を伝えるためのコミュニケーションが複雑化していたそうです。

そこで当社から、カラーマネジメントに対応していないパソコンモニターや大型ディスプレイ、プロジェクター、プリンターなどの異なる機器で表示される色に対して、各機器で一貫した色再現を提供する「RGBワークフローカラーマネジメントサービス」をご提案いたしました。

本サービス導入後は、お客様から「モニターとプリンターの色合いを合わせる作業時間がなくなったため、デザイナーとしての本来業務に注力できるようになった。また、イメージ通りに色が再現されることで、デザインの意図も伝わりやすくなり、ディスカッションの密度も高くなったので、スピード感を持ちながらプロジェクトを回せるようになった」という、うれしいお言葉をいただきました。

「The Power of Dreams」をコーポレートスローガンに掲げる本田技研工業様。その研究開発を担う本田技術研究所様のさらなる夢の実現に向けて、今後も富士ゼロックスは適切な提案や支援を続けて参ります。

(左から)
富士ゼロックス株式会社
グローバルサービス営業本部
渡辺 圭介
中央営業事業部
グローバルアカウント第二営業部
ホンダ営業グループ
伊藤 陽彦

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  • 事例の内容は2015年9月時点の情報です。

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