お客様導入事例 有限会社オンデマンド印刷様

概要

経営課題:色の品質向上のため、色やカラー印刷機に関する技術や知識を高めたい

オンデマンド・ビジネスに特化した事業を展開してきたオンデマンド印刷様は、競合との差別化の一環として、色の品質向上を重点戦略と考えていました。そして実現に向けた施策として、社員が色やカラーデジタル印刷機に関する技術や知識を習得する必要があると決断しました。

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取り組み内容:取得した技術や知識を活用し、新規顧客へのアプローチを実施

28人の社員が、技術認定制度「Fuji Xerox Color Management Basic」の対策講座を受講。色の基準や校正などの知識を得たことが、会社全体の底上げにつながりました。また、3人が「Fuji Xerox Color Management Professional」に合格。取得した技術や知識は、新規顧客へのアプローチ材料として活用しているほか、業務の効率化にも寄与しています。

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将来展望:色の品質と社員の技術力・知識力を武器に、新たな市場を開拓していく

オンデマンド印刷様は、技術や知識の習得により向上させた色の品質を、新たな市場開拓の武器として活用していく方針です。また、技術や知識を高レベルで維持し、業界の先頭を走る存在であり続けたいと考えています。

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サービス概要:技術認定制度で習得した知識や技術を、新規案件獲得の武器として活用

オンデマンド印刷様は、顧客対応力と業務効率の向上のため「Fuji Xerox Color Management Basic」と「Fuji Xerox Color Management Professional」を活用されました。現在は習得した知識や技術を、新規業務の受注に向けたアプローチ材料としているほか、営業と製造現場のコミュニケーション向上にも役立てています。

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事例詳細

競合との差別化のため、業務の自動化と商品の高付加価値化に取り組む

代表取締役社長
生島 裕久 様

当社は、1996年に創業して以来、20年以上にわたってオンデマンド・ビジネスに特化した事業を展開してきました。カラーデジタル印刷機7台、モノクロデジタル印刷機10台を保有し、多品種・少量生産から大量生産までお客様のご要望に幅広く対応。設備力を活かした納期短縮やコスト削減を実現してきました。

高品質な商品を安定的にお客様にお届けするためには、安心・安全への取り組みが欠かせません。当社では、1日3回のテスト印刷や独自サイクルでの部品交換で、機械不良の低減・早期発見に努めています。また、作業の標準化や自動化、検査・チェックの自動化により、人的ミスの発生を防止しています。

事業開始当時はお客様のご要望にお応えすることでビジネスが成立していましたが、事業の成長につれて競合が増え、他社との差別化が必要になっています。そうした中、当社ではオンデマンド印刷をより高度化することを重点戦略とし、単にコンピューターと印刷機を連携させるだけではなく、自社でプログラミングに取り組み、データフローの自動化や印刷情報の統合管理など、さまざまな業務の自動化をいち早く進めてきました。

また、ここ数年はカラーデジタル印刷機を活用した新しい商品や商材の創出を2つ目の重点戦略とし、戦略的に市場に働きかけています。つい先日、「Color 1000i Press」「Versant 180 Press」というカラーデジタル印刷機2台を増設したことで、銀トナー印刷や長尺印刷にも対応可能となり、より付加価値の高い商品が提供できるようになりました。

色の品質向上のため、色やカラー印刷機に関する技術や知識の習得が必要

さらに他社との差別化をはかる上で必要性を感じていたのが、色の品質です。一般的にオンデマンド印刷の色は安定しづらく、オフセット印刷の色と比較すると、その品質には差があります。他社であれば、2つの印刷方式を提案して、お客様に選択してもらう売り込み方ができますが、当社はオンデマンド印刷に特化しています。当社としては、品質を求めてオフセット印刷を選択しているお客様にも、できるだけオンデマンド印刷を選択いただくため、色の品質を高めていくことが必要だったのです。

オンデマンド印刷の色の品質を高めていくためには、カラーマネジメントが重要なキーワードです。製造現場ではそれを痛感していました。1日に100件近くの案件が稼働する現場では、これまで案件ごとに色カンプ(見本)を参考にしながら色を調整していたため、作業効率が低下していました。そこで統一されたプロファイルを活用することで、誰が担当しても高い色の品質を提供できるようにして、作業工数を削減したいと考えていました。

また、当社は名古屋の本社内に7台のカラーデジタル印刷機を保有していますが、それぞれが温度や湿度の変化に伴い日ごとに色が異なっていました。カラーチャートを用いてそうした色差を取り除いていましたが、その作業は作業者の目や感覚に頼る部分も大きかったのです。どのデジタル印刷機からでも日時が変わっても同じ色が出せるような、カラーマネジメントを実現したいという思いもありました。

一方、営業サイドとしては独学で印刷の知識を身に付けた社員が多く、お客様が描く抽象的な仕上がりイメージをうまく製造現場に伝えられず、作業者の手間を増やすことがありました。結果、お客様から色味の違いを指摘され何度も色調整が発生すると、納品スピードが損なわれるだけではなく、調整にかかるコストの自社負担がかさんでしまいます。そのため、オンデマンド印刷の特性や当社が実現できる品質などを適切にお客様へご説明できるよう、社員が知識をさらに深める必要がありました。

色の基準や校正などの知識を得たことが、会社全体の底上げに

営業部 部長
間中 裕之 様

課題の解決に向けて方法を検討していたところ、ちょうど良いタイミングで富士ゼロックスから提案を受けたのが、技術認定制度「Fuji Xerox Color Management Basic/Professional」でした。2015年9月にオフィスを移転して、印刷業務に携わった経験が少ない社員も増えたため、これを機に色やカラー印刷機について基本から学ぶことが、当社が提供できる色の品質向上につながると考えました。

また、座学による知識習得だけではなく、実機に基づいたオペレーションに関する知識や技術も習得できる点が、受講の決め手になりました。まず、2016年1月に「Fuji Xerox Color Management Basic」の対策講座を、製造現場の社員や営業、後工程担当の社員も含めて、合わせて28名で受講。2016年3月に受験しました。

その後2016年8月に、色の品質向上に向けたより高度なカラーマネジメントの推進役として、3人が「Fuji Xerox Color Management Professional」の対策講座を受講。2016年9月の試験で合格しました。同時に4名が「Fuji Xerox Color Management Basic」を受験し、合格しました。富士ゼロックスには分かりやすく教えていただき、質問にもすぐに答えていただくなど、温かくご支援いただきました。

社内のほとんどの社員が印刷基礎教育を受講したことにより、制作部門を持たない当社がもともと弱かった、制作経験に基づく色の基準や校正といった知識を得ることができ、会社全体の底上げにつながったと感じています。

新規顧客へのアプローチ材料として活用。業務の効率化にも寄与

営業サイドとしては、印刷知識の基本はもちろんカラーデジタル印刷機の深い部分まで知ることができ、とても勉強になりました。特に技術認定試験に合格した営業社員に自信が付き、おかげでお客様との会話の質が変わってきたように思います。的確なご説明ができるようになり、品質についてもお客様の合意を取った上で製造に進めるようになったことは大きな成果です。

また、東京にある製薬会社A様からは、新規のご注文をいただくことができました。これまでA社様はオフセット印刷でカタログを製作していましたが、改訂が多く、そのつどコストがかさむことから、オンデマンド印刷への切り替えを検討されていました。しかし、A社様はオンデマンド印刷だと増刷のたびに色が異なるのではないか、と懸念されていたのです。そこで当社は、数日の間隔を空けてサンプルを作成すると同時に、技術認定のことと徹底した色管理のことを訴求しました。その結果、当社が提供する色の品質を認めていただき、受注につなげることができました。

製造現場では、7台のカラーデジタル印刷機の色合わせについて、ターゲットとするJapan Colorと各カラー印刷機で出力したテストチャートを測色した値を比較し、色差を表す数値ΔEを2.0以下に収めることにしています。これにより、人間の目や感覚によるムラをなくし、カラー印刷機7台の色の均一化をはかっています。1つの案件を複数のカラーデジタル印刷機で出力するなどの運用も、色差の心配をせず安心して取り組めるようになりました。

さらに、営業と製造現場が共通認識を持ち、お互いが分かる言葉でコミュニケーションできるようになりました。おかげで、色調整作業の手戻りや現場への作業のしわ寄せが軽減し、業務の効率化がはかれています。

向上させた色の品質を、新たな市場開拓の武器として活用したい

製造部 課長
亀山 佳津雄 様

当社はカラーデジタル印刷機を活用した新しい商品の創出に注力していますが、そのカラーデジタル印刷機で提供できる色の品質を問われる案件も、今後は出てくると思います。そうしたときに、今回身に付けた技術や自信が活きてくることを願っています。

技術認定制度を取得したことは、名刺やWebサイトにも掲載して、お客様へのアピールに活用しています。こうした働きかけや色の品質向上などによって、新しいお客様からのご依頼が増えることも期待していますし、既存のお客様に仕事全体の品質向上をご評価いただき、別の案件でも声をかけていただけるようになるといった、副次的効果も期待しています。

また、富士ゼロックスの技術認定制度で得た技術や知識を、これからどのように活かしていくかが重要です。当社はこれまで品質を求めてオンデマンド印刷を選択してこなかったお客様に、アプローチするチャンスが広がったと考えています。新たな市場開拓のため、パッケージ印刷や、お客様固有の色を持った商材の印刷なども、今後は手がけていきたいです。

技術や知識を高レベルで維持し、業界の先頭を走る存在であり続ける

一方で、「Fuji Xerox Color Management Professional」に合格し、プロファイル作成などより高い技術や知識を取得したのは、まだ3人です。今後もその高い技術や知識を維持していくと同時に、より多く社員に同レベルまで到達してもらい、会社全体の技術レベル・知識レベルをさらに高めていきたいです。

そして、当社は今回のことを成長材料にして、つねに業界の先頭を走っている存在でありたいと考えています。富士ゼロックスには、それを支えるパートナーでいてほしいと思います。また、当社はこれまで技術認定制度に限らず、オンデマンド・ビジネスを展開していく上での総合的な支援を、富士ゼロックスからいただいてきました。そちらも引き続きお願いしたいと考えています。

プロフィール

オンデマンド印刷様は、1枚からの小ロット印刷が可能なデジタル印刷に、20年以上にわたって特化してきた数少ない企業です。100枚前後の名刺印刷からチラシやハガキなどの大量印刷まで対応し、「お客様が必要なときに、必要な分だけお届けする」を実現しています。地域密着した企業として、約300社の印刷会社との取引があります。


(2017年3月現在)
会社名 有限会社オンデマンド印刷
所在地 愛知県名古屋市中川区山王1-7-26
創業 1996(平成8)年1月
資本金 700万円
従業員 32人(2017年2月現在)
URL

ソリューション内容

実務に直結した教育プログラム・技術認定制度で人材育成をサポート

富士ゼロックス株式会社では、印刷業務の基礎知識からカラーマネジメントに関する専門知識までを習得できる教育プログラムと、教育後の習得度を確認できる「技術認定制度 Fuji Xerox Color Management Basic/Professional」をご用意しています。

これらの教育・技術認定制度は、富士ゼロックスグループの人材育成プログラムを基にしています。長年業界をリードしてきたノウハウと、実機に基づくカリキュラムによって、効率的な人材育成が可能です。

オンデマンド印刷様に本制度をご紹介したところ、顧客対応力・業務効率の向上に活用できるのではないかという印象を持たれたそうです。2016年1月に28名の方が「印刷基礎教育(Fuji Xerox Color Management Basicの対策講座)」を受講されました。休憩中も受講者同士で議論するなど非常に熱心に取り組まれていました。

2016年8月に3名の方が「Color Profile Maker Pro プロファイル作成教育(Fuji Xerox Color Management Professional《実技試験》の対策講座)」を受講し、2016年9月に見事合格されました。

技術認定制度を通して習得した知識や技術が、オンデマンド印刷様の新規業務受注の一助になったこと、営業と製造現場のコミュニケーションが向上し業務効率が向上したことを、大変うれしく思います。

技術認定制度を含めて実践的な技術が身に付く教育プログラムを「富士ゼロックス バリュー・イノベーション・プログラム」としてご用意しています。今後も富士ゼロックスはお客様の人材強化につながるソリューションを提供していきます。

(左から)
富士ゼロックス株式会社
プロダクションサービス営業本部
西日本営業部 中部営業グループ
加藤 真吾
ソリューション・サービス営業本部
プロジェクト・ソリューション・サービス部
西日本プロダクション技術部
秋元 徹也
ソリューション・サービス開発本部
ソリューションプロジェクトマネジメント部
基盤プロジェクトマネジメント部
基盤ソリューション1グループ
藤本 和貴

関連ソリューション/商品

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  • 注記:事例の内容は2017年2月時点の情報です。

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