お客様導入事例 常石造船株式会社様

概要

経営課題:コピー費の削減、設計効率の改善、図面紛失や情報漏えいの対策を行いたい

グループ創業110周年を迎えた常石造船様(以下敬称略)は、約20年前から海外のフィリピン・中国へ積極的に事業を展開されています。これまで各拠点にある設計部門では、紙図面の伝達・共有、書庫の整理、最新図面の管理などに課題を持たれており、図面の効率的な共有・活用に向けて、効果的なシステムの構築を検討しました。

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取り組み内容:図面管理システムとその運用・定着までを含めた富士ゼロックスの提案を採用

図面管理システムと不具合フィードバックシステム(システム名:改正通知システム)に加え、そのシステム運用・定着までを含めた富士ゼロックスのソリューション提案を採用。図面電子化により、必要な最新図面をリアルタイムに閲覧できるようになりました。また、富士ゼロックスの専門スタッフが敷地内に常駐し、運用・定着に努めています。

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将来展望:日本での効果検証を基に、海外工場でも同じシステムを活用

今後は日本での効果検証を基に、フィリピン・中国の海外グループ会社でも同じ図面管理システムと不具合フィードバックシステムを活用する予定です。また、図面流出のリスクを減らすため、情報セキュリティーについても対策強化を図る予定です。

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サービス概要:お客様の敷地内に専門スタッフが常駐し、システムの運用・管理業務を支援

今回、常石造船様にはドキュメント・マネージメント・コントロール・センターを開設し、「図面管理システム」・「改正通知システム」のご提供とともに、専門スタッフがシステムの運用・管理業務を支援しています。図面管理システムへのPDF図面登録、ヘルプデスクなどを実施し、設計効率改善を進めています。

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事例詳細

約20年前から、フィリピン・中国などへの海外展開を実施

設計本部 機電設計部 部長 兼 福岡オフィス 所長 平野 功造 様

当社はこれまで、積極的に海外展開を進めてきました。1990年代初頭からフィリピンのセブ島に工場および設計会社を展開し、2003年には中国の舟山へも進出しました。

海外展開の目的は、「コスト競争力の確保」、「為替変動への対応」、「人材の確保」です。受注から引き渡しまで工程が長期にわたる造船業は為替変動の影響を受けやすいのですが、海外展開によって、為替変動リスクへの対応を図ることができます。

また、近年の日本では大学の造船学科廃止や学生数の減少などにより、造船技術者を確保することが困難になっていました。こうした問題を解決する手段としても、海外展開は有効な策でした。

こうした目的のためにフィリピンと中国に拠点を設け、現在は、工場の規模において、日本の常石工場・多度津工場をあわせた規模にまで、フィリピン工場・中国工場ともに拡大しています。

紙図面の伝達・共有、書庫での整理、最新図面の管理などに不満があった

これまで継続的な規模拡大を続けてきた海外拠点ですが、問題がなかったわけではありません。例えば、従来の図面は紙ベースでやり取りされ、最新の図面を伝達・共有する手段がありませんでした。また、図面原紙は棚やキャビネットの中に保管していましたが、図面の持ち出し、図面の汚れや破損など、その管理には限界がありました。海外拠点への図面輸送は約1週間かかるうえ、ときには税関で図面が止められて1カ月遅延したこともありました。メールやFAXで伝達することもありましたが、関連するメンバー全員での情報共有はできていませんでした。

また、せっかく届いた図面の原紙が持ち出されていたり、あるべきところに整理されてなかったりしていたため、本来1つでよい原紙を複製し関連部署に紙で配布するというムダが生じていました。また、大量の図面を保管している書庫で最新版の図面を探す作業に手間がかかり、業務の効率は大きく損なわれていました。

そこで当社は、以下の4点を実現できるシステムの構築を検討しました。

  1. 図面情報の共有化と一括管理
  2. 不要なコピーの廃止
  3. 設計作業の効率化(図面ファイリング作業の削減、図面を探す工数の削減)
  4. 図面の紛失、持ち出しによる所在不明を防ぐリスク回避

図面管理システムに加え、そのシステム運用・定着までを含めた提案を採用

設計本部 船体設計部船穀生産設計グループ グループ長 佐藤 文一 様

当社は、以前にも図面管理のシステム化に着手しましたが、当時は設計者任せの運用だったため、全社員に作業を徹底できませんでした。また、活動当初のマインドを維持できず、実運用レベルに到達することができませんでした。今回もシステムによって業務改善を進めることは決定しましたが、構築後の運用と定着には大きな不安がありました。

そこへ富士ゼロックスから、「図面管理システム」・「不具合フィードバックシステム」のほかに、導入後の運用も富士ゼロックスが実施するソリューションの提案がありました。特にシステム立ち上げ時は運用面での作業負荷が増大したり、操作不慣れのために不具合が発生します。富士ゼロックスには、以前から当社の事情を理解してもらっており、こちらのやりたいことを抽象的に伝えても、具体的な形にして提案してくれました。そうした信頼性の高さから、今回のシステム構築後の運用と定着についても着実に進めてくれるだろうと考え、提案の採用を決めました。

その後、2010年3月から富士ゼロックスの専門スタッフが当社敷地内に常駐し、「図面管理システム」への部分的な図面登録を開始し、2010年10月からはすべての船の図面登録を実現しました。また、2011年2月から「不具合フィードバックシステム」の運用を開始しました。

図面電子化により、必要な最新図面をリアルタイムに閲覧できるようになった

これまで当社では、後工程への通知の必要性から、ほかのシステムを使って新図面発行時の情報登録は徹底できていましたが、一方で改正図については、十分な管理ができていませんでした。しかし、今回のシステム導入による図面の電子化、関連メンバーに発行される改正通知、および富士ゼロックスの支援により、改正図の管理も徹底でき、最新図面の活用が容易になりました。

また、造船業は受注後から発注元への引き渡しまでの期間が長いため、その間に設計変更が起きた場合には、「改正図」のみを発行して、変更しない図面は配布済みのものを参照するのが慣例でした。そのため、すべての図面を取り揃えるには、旧図と改正図を都度差し替える作業が必要となり、工数がかかっていました。しかし、図面管理サーバーを導入したことで、常に必要な最新の図面をリアルタイムに一覧できるようになりました。

現在、当社側では設計、図面の作成および承認、PDF生成。富士ゼロックス側では、PDFファイルのページ差し替え、PDFにファイル名と属性を付与して図面管理サーバーに登録、というように業務分担を行っています。

図面登録をアウトソーシングしたことで、ページ揃えの作業、天地逆の図面揃えなど、設計者がなかなかできない登録品質を確保・維持できることも大きな効果です。図面提出の翌日には富士ゼロックス側ですべての図面登録が完了します。

今後は日本での効果検証を基に、海外拠点でも同じシステムを活用する予定

当社では、2010年3月から行ってきた「図面管理システム」・「不具合フィードバックシステム」の効果検証を基に、2012年末からフィリピン、2013年6月から中国への展開を進めています。現時点では海外拠点への展開は設計部門に限定していますが、今後は工場部門にも展開していく予定です。

現在、フィリピン・中国の海外拠点でも設計業務を行っており、現地で設計した図面は承認までを現地で行い、生成したPDFを日本への受け渡しフォルダーへドロップしてもらい、富士ゼロックスの常駐スタッフにシステムへ登録していただいています。

また、情報のセキュリティーについては、閲覧権限や運用ルールを細かく設定することで、セキュリティーの対策強化を図りたいと考えています。

大判図面の電子承認を含めた、さらなる業務効率化に向けた提案に期待

次のステップとして、図面の電子承認についてもすぐに進めていきたいと考えています。現状は、大判の図面を画面上でどのようにチェックするかが課題になっており、特に図面に関わる付帯情報を見落とさないようにする仕組みを考えていく必要があります。

富士ゼロックスには、これまでにも当社の要望を踏まえて、先回りしたアプローチをしていただき、常にアイデア先行で検討する場を作っていただきました。今後とも継続的に新たな提案を期待しています。

プロフィール

常石造船株式会社は、ばら積み貨物船、タンカー、コンテナー船、自動車運搬船、木材チップ専用船など、市場のニーズを捉えた多様な船舶を開発・建造し、世界中のお客様に提供してきた造船事業会社です。ISO9001およびISO14001を取得し、独自の品質基準(TQS)と安全基準に併せ、これまでに培った技術と経験を活かし、新造船や改造工事、修繕工事において、高品質な製品・サービスを提供しています。

常石造船株式会社
会社名 常石造船株式会社
本社所在地 広島県福山市沼隈町常石1083番地
創業 1917(大正6)年7月
資本金 1億円
従業員 約970名(2013年5月現在)
URL http://www.tsuneishi.co.jp/

ソリューション内容

「設計プロセス改革」の実現に向け、システムの運用・管理業務を支援

常石造船様が掲げる「設計プロセス改革」の、取り組みの1つである図面の最新版管理と改正の管理を実現するため、ツネイシグループ内でコピーセンターを運営されているツネイシチャレンジド株式会社文書管理サービス事業部様(当時:ツネイシホールディングス株式会社 常石エンタプライズカンパニー印刷事業部)との協業により2010年3月にドキュメント・マネージメント・コントロール・センター(通称:DMCC)を開設いたしました。

当センターでは、「図面管理システム」・「改正通知システム」のご提供ならびに運営・管理業務をお任せいただき、図面管理システムへの図面ファイル登録、ヘルプデスク、ユーザー・アクセス権管理などを実施しております。膨大な量の図面を効果的にご利用いただけるよう常石造船様の運用ルールに沿ったPDF図面ファイルの品質確保、いち早く図面や設計情報を共有していただけるよう作業納期の管理とご利用者からの問い合わせ対応に細心の注意を払っております。

当センターのご利用効果として、以下のことが挙げられます。

  • 出図配布部数の低減(不要なコピー費の低減)
  • 出図リードタイムの短縮(4.5日 → 即日~1.5日)
  • 設計効率の改善(設計付帯業務の低減による設計本来業務の時間創出)
  • 国内外複数拠点における図面・FB情報の一元管理、共有環境の整備
  • 図面の紛失、情報漏えいリスクへの対応

国内事業所での運用定着を経て、2012年12月から当初の予定であったフィリピン、中国の海外拠点での運用が開始となり、当センターでお任せいただく業務範囲が拡大いたしました。現在、海外拠点の運用定着に向けて、運用サポートの強化に取り組んでおります。

システムの操作性向上やワークフローによる出図作業の効率化、さらなる出図リードタイム短縮の検討など、設計効率の改善に向けて、常石造船様の経営課題解決のお役に立ち続けることを目指しています。

(左から)
富士ゼロックス広島株式会社
営業統括部 福山営業部
営業3係 係長
西山 祥弘

福山営業部 営業3係
宇根 紀子

営業統括部 ソリューション営業部 SE課
尾形 和也

営業統括部 福山営業部
営業3係
岩井 輝恭

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  • 注記:事例の内容は2013年5月時点の情報です。

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