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医師・医療スタッフ、そして患者支援のための病院・診療実務の電子化

職場/企業

近年医療施設では、電子カルテを共有し、迅速な対応や継続的なケアを実現する動きが進んでいます。ウェアラブル端末が患者を見守り、AR(拡張現実)が手術の手助けをし、AI(人工知能)が医師の診断の支援をする時代はもうまもなくです。

その一方で、高齢化で病院を訪れる患者は増加傾向にあり、医師や医療スタッフの人手不足は深刻化しています。医療現場において、さまざまな課題を改善していく必要がありそうです。今回は、医療スタッフが共有すべき情報の電子化を中心に、医療現場の改革について考えてみましょう。

求められる医療現場の改革

大病院であっても、ベッド数が20床未満の診療所であっても、現在、医療現場の改革が急がれています。その理由について以下に見てみましょう。

高齢化で増える患者数、不足するベッド数と医療従事者

高齢化に合わせ、医療サービスを必要とする人たちが増加していくのは避けられません。一方、20床を超える病院のベッド数は横ばい、20床未満の診療所では無床化などが進み、ベッド数は増えていない状況です。そして、労働政策研究・研修機構が複数の調査データをまとめた結果によると、医療従事者(勤務医対象)の7割が医師不足を認識していることがわかりました。

入院の短期化によっては、一定期間に診る患者数が増えることから、情報量をより多く扱うことになります。特に、医師など医療従事者の人手不足が進行すると、当然1人当たり担当する患者が多くなります。患者の治療記録などの情報とその更新だけでなく、最新の薬剤や治療方法の情報もあるため、医療従事者の処理する情報は増える一方でしょう。

医療事故やミスの発生原因のひとつに、医師や医療スタッフの人手不足による1人当たりの仕事量や情報量の多さが指摘されています。よって医療現場を改革し、医療従事者の負担を軽減することで、医療現場の安全性が推進され、ひいては病院・診療所の経営に大きなメリットとなるでしょう。

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「医療の電子化」のすすめ

医療従事者1人当たりの負担を軽減するためには、現行の人員でどう効率よく対処するか、増える情報の処理と伝達をどう速めるかについて考えなければなりません。そこで必要になってくるのが「医療の電子化」です。

「医療の電子化」の代表格として、電子カルテの導入があります。電子カルテは、医療や看護の記録を電子媒体でデータベース化するもので、医療サービスの迅速化、安全化、そして異なる医療施設同士の情報共有を進めるために有用です。

電子カルテのメリット

次に、電子カルテのメリットを確認しておきましょう。

電子カルテの普及状況

保健医療福祉情報システム工業会の2016年の調査によると、電子カルテの導入率は医療施設全体で30.2%、病床規模別では600床を超える病院では80~90%くらいですが、200床未満では30%を下回り、30床台では10%未満になっています。現状ではまだまだ大病院での利用が中心であり、日本のどこにいても安心して医療サービスを受けられるような「生涯カルテ」にはほど遠い現状です。

病院・診療所の業務電子化の進め方

医療現場は24時間稼働しているので、その合間に電子化へ移行するのに課題があるほか、システムの構築費やその後の運用でもIT企業等の手を借りるとなると費用対効果に疑問が残るなどで、特に中小規模の病院・診療所では電子化が進まない背景となっています。

しかし、それらを理由に現行の仕組みのままにしておくと、将来的にIT技術の恩恵が受けられなかったり、競合する病院に後れをとったりする危険があります。そこで、まずは徐々に電子化するところから、段階的に進めていきましょう。

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電子カルテと紙メディアの融合から

電子カルテは、主に導入後の電子化を推進するシステムと位置付けられます。過去の診療記録は紙のカルテやフィルムで残されており、他の医療機関の情報もアナログな情報で共有されていることが多いはずです。電子カルテを導入しても、しばらくは電子と紙の双方で管理・運用しなければなりません。

その解決策として、現状の紙等での記録を汎用性の高いPDFやDocuWorksなどに電子化する方法があります。古いカルテ、直筆の同意書、他の診療所の記録などを電子化し、新しい電子カルテと連携させることで、本当の医療の電子化が実現されることになります。

チーム診療と生涯カルテを目指す

高齢の患者は、血圧で内科、腰痛で整形外科、治療後でリハビリ科など、一度の通院で複数の診療科にかかることが珍しくありません。電子カルテの導入が進まない、比較的小規模な病院では、その都度カルテの回覧を待つ必要があるために、患者だけでなく医師やスタッフにも時間的な無駄とストレスを与えてしまいます。「あそこの病院は待ち時間が長い」といった悪評が広がらないとも限りません。

これから医療には、生活の質(QOL)の向上や心理的負担の除去なども含め、複数の専門医療スタッフが1 人の患者に対応するチーム医療が求められます。しかし、患者の情報が紙のカルテで分散したりしていては実現するのが困難です。チーム医療の体制構築のためにも、診療情報の電子化が必要です。そして、これからますます増加していくであろう高齢者の在宅ケアの対応には、患者情報の電子化は基本的な条件となるでしょう。

そのほか、医療現場を支援するこれからのIT技術

電子カルテのほかにも次のような技術が、将来医療サービスを支援すると考えられますので、この機会にチェックしておきましょう。

将来に目を向けて

医療の迅速化や安全のための患者情報の一元管理は、患者や医師・スタッフだけでなく、病院経営にとってもメリットが大きいことがわかります。医療現場の課題解決は、新しい時代の新しい診療サービスとしての環境づくりでもあります。まずは現存のカルテや手書き同意書などの記録など紙メディアの電子化から進めてみてはいかがでしょうか。

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